スナネコやライチョウなどレア動物たっぷり『那須どうぶつ王国』(那須町)

栃木県

那須高原で人気の動物園。ゾウやキリンといったメジャーな動物はいませんが、それを補って余りあるのがスナネコやマヌルネコといった珍しい動物たち。動物との距離も近く、ふれあいもたっぷり楽しめます。

2021/10/29(金)

2つのエリア

那須塩原を代表する人気の観光スポット、那須どうぶつ王国。「王国タウン」「王国ファーム」、2つのエリアから成っています。

王国タウンはアーケード型というめずらしい造り。複数の動物展示施設が屋根付きの回廊でつながっています。完全屋内となる施設も多く、多少の悪天候なら気にせず動物たちを観察することができます。

一方、王国ファームは高原に広がる牧場エリア。壮大な景色が広がる中で、ラクダやウマに乗ったり、アルパカと触れ合ったりと様々な体験メニューが楽しめます。

入口のある王国タウンと王国ファームは少し離れており、徒歩だと20分ほど。無料で乗車できるワンニャンバスが随時運行しているので、こちらの利用がおすすめ。ラッピングされたインパクトあるバスで、なんと鳴き声を発します!どんな声かは実際に乗ってみてのお楽しみ♪

動物との距離が近い

那須どうぶつ王国の特徴は、動物との距離が近いこと。熱帯植物が茂る「熱帯の森」では、オウギバトやタイハクオウムなど、鳥や動物が放し飼いされています。おさわりはNGですが、かなり至近距離で動物たちを観察することができるのです。

フタユビナマケモノもかなり近くで見れます。こんな近くでナマケモノを見たのは初めて!まったく動かないというその生活スタイルは、消費エネルギーを最小限に抑える生存戦略。また、目立たないことで天敵からも見つかりにくくしているそう。

目の前に飛び込んできたのはガマグチヨタカ。フクロウみたいですが、オーストラリアにグラスヨタカという鳥。木に擬態して、近づく獲物をガマグチのような口でパクリと丸呑みにします。

もちろん、自由にふれあえる動物もたくさん。カピバラってモフモフに見えますが、実際の質感は全然違います!ぜひその手触りをお試しください~。

めずらしい動物たち

一般的な動物園で人気者と言えば、ライオン、ゾウ、カバ、キリンといった動物たち。しかし、この那須どうぶつ王国にはそういったメジャーアニマルたちは飼育されておりません。その代わり、他ではあまり見かけないような少しマニアックな動物が多く、全く寂しい感じはありません。

「WETLAND」にて水浴びするアカカワイノシシ。長い耳や美しい毛並みは神々しくもあります。このイノシシを飼育している動物園は、日本で数か所しかありません。

ぼってりとしたマヌルネコ。独特な響きのマヌルという名は、はモンゴルの言葉で小さな山猫を意味しているそう。中毒性の高い「マヌルネコのうた」で話題となりましたが、この歌を作ったのはここ那須どうぶつ王国なのです!

真っ黒い不思議な生き物はビントロング。クマネコとも呼ばれますが、ネコでもクマでもなく、ハクビシンと同じジャコウネコ科の生き物。木登りが得意で尻尾を巻き付けたりして器用に動きます。ちょっぴり悪魔的なかわいさがある生き物です。

国指定の天然記念物であり、絶滅危惧種でもあるライチョウも展示されています。近縁のスバールバルライチョウは見かけますが、ニホンライチョウが展示されているのはかなりレア。那須どうぶつ王国では、人工繁殖、さらに自然繁殖にも成功。ここで展示されているのは動物園生まれのライチョウなのです。

激レアなスナネコ

那須どうぶつ王国に来たらゼッタイ見たいのがスナネコ。日本で初めて展示を行ったのがここ那須どうぶつ王国で、他には系列施設の神戸どうぶつ王国と、横浜のインナーシティズーノアのみでしか見ることができない超レア生物なのです。(※2021年11月時点)

アフリカなどの砂漠や砂地に生息するネコで、大きな耳が特徴的。その愛くるしさから「砂漠の天使」とも呼ばれております。4匹が展示されていましたが、走り回ったり追いかけっこしたり、とってもにぎやか。

アクティブに動き回っていたかと思えば、いつの間にかごろんと寝転がっていたりも。まるで仔猫のような楽しさ。連れて帰りたくなりますが、スナネコは気性が荒く、思い描くようなペットと人との関係性を築くことは困難とされています。

開放的な王国ファーム

ここからは王国ファームの生き物をご紹介!これまでの王国タウンとは異なり、開放的なロケーションで暮らす動物たちに会うことができます。

存在感が半端ないフタコブラクダ。山々をバックに不動の姿勢を構える姿は貫禄があります。ここではラクダライドも行っており、コブとコブのあいだにぴったりと乗せてもらうこともできます。

寝転がって日向ぼっこしているのはハイイロカンガルー。ふれあいはできませんが、放し飼いの柵の中に入ることができます。みんな同じ向きで並んでいるのが面白いです。

なんだか不思議なバランスのアルパカ。夏に向けて毛刈りをされた後、モフモフに戻る途中と思われます。ちょっと笑っているかのような表情がなんとも愛くるしいです。

 

普通の動物園とは違う独特な雰囲気のアニマルパーク。3時間ほど滞在したのですが、1日滞在しても楽しめそう。何より、スタッフさんがとっても親切!すれ違うだけで皆さん「こんにちわー!」と挨拶してくれます。都心の動物園ではなかなか無いアットホームさを感じました。

アクセスと営業情報

那須ICから約30分、白河ICから約15分。那須高原SAのETC出口からは約15分ほどでアクセスできます。駐車料金は普通車700円でした。

開園時間 9:00~17:00 ※季節によって変動
休園日 水曜 ※季節によって変動
料金 2,400円 ※冬季は1,400円
公式サイト https://www.nasu-oukoku.com/

※掲載の情報は2021年11月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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