日本の近代〜現代建築に関する資料や設計図・模型などを公開している資料館。展覧会のときだけ開く「企画展型の施設」であるため、興味のある企画を狙って訪問するのがおすすめ。無料で楽しめる施設ですが、平日以外は旧岩崎邸庭園の入園料が必要となるのでご注意を!
旧岩崎邸庭園よりアクセス
国立近現代建築資料館は、2013年にオープンした日本の近現代建築に関する資料を保管した資料館。入館料は無料ですが、土日祝日は旧岩崎邸庭園から入るため、庭園の入園料が必要となります。平日は湯島地方合同庁舎正門より入館できるため無料で入館可能。
今回は日曜の訪問であったので、旧岩崎邸庭園から。受付から馬車道をのぼり、「洋館」が見えたところで向かって右側へ進むと資料館の案内がありました。
その先にある建物が資料館。中にある階段を上った先、2階が展示室となっています。
なお、展示室の隣に設置されているコインロッカー、鍵は展示室の外の管理棟に申請して借りるスタイル。利用予定の方は、入館前に立ち寄った方がスムーズです!
展覧会は要確認
展示室は大部屋がひとつ。様々な建築資料を収蔵していますが、常設展示はなく期間に合わせた企画展示が中心の施設。ミュージアムというよりは、ギャラリーに近いイメージです。
展覧会開催期間以外は閉館していますので、公式サイトにてスケジュールを確認してから訪問するのがおすすめ!参考までに、ここ最近の展覧会はこんな感じ。ある程度建築の知識がある方を対象としたテーマとなっています。
2024年8月9日(金)~2024年10月27日(日)
2023年7月25日(火)〜2024年2月4日(日)
2022年12月13日(火)~2023年3月5日(日)
2022年6月21日(火)~ 8月28日(日)
日本の万国博覧会 1970-2005
今回の目的は、こちらの展覧会。大阪万博熱が高まってきているので、万博絡みの展示に吸い寄せられてしまいました!
第1部「EXPO’70 技術・デザイン・芸術の融合 」
2025年3月8日(土)~5月25日(日)
第2部「EXPO’75以降 ひと・自然・環境へ」
2025年6月14日(土)~8月31日(日)
19世紀に始まり、各国の優れた品を展示する場として発展した万国博覧会。展示建築は実験的な試みの場となり、近代建築の発展に貢献してきました。日本ではこれまで5回開催され、2025年の大阪・関西万博で6回目。過去の万博建築の図面や資料を紹介し、会場計画やデザインの工夫を通じて、建築の歴史的意義をわかりやすく紹介している展覧会です。
突然ですが、これまで日本で開催された万博、全部いえますか!?
②1975年 沖縄国際海洋博覧会(沖縄海洋博)
③1985年 国際科学技術博覧会(つくば科学万博)
④1990年 国際花と緑の博覧会(花博)
⑤2005年 日本国際博覧会(愛・地球博)
⑥2025年 日本国際博覧会(大阪・関西万博)
国内で開催された万博は、計6回。5年に一度の「登録博覧会」が①と⑥の2回、「認定博覧会」である②~⑤が4回。いずれも名前に聞き覚えがありますが、こんなに開催されていたのは知らなかったです!
個性的すぎる万博建造物
展示は、万博の建築物を平面図や立面図、写真とともに解説しているスタイル。
太陽の塔を囲むように広がる大阪万博の「大屋根・お祭り広場」、大型アクリル板による大水槽を備えた沖縄海洋博の「水族館」、舞台に円形のオープンステージが付いたつくば科学万博の「エキスポホール」、4本の柱と円形の屋根で構成される花博の「水の館」、高架型回廊である愛・地球博 の「グローバルループ 」など、印象的な建築物がたくさん!
現在も残っている建築が多数あり、全国に残る万博の遺産を追いかける旅にでたくなりました。
なお、展示室の外にある事務室では、ひとり一部まで、展覧会図録をもらえます。しっかりした冊子形式で、全編カラーページという豪華な仕上がり。これが無料というのはびっくりです!
全ての展覧会で配布されているかは不明ですが、もし訪問される際は事務室への立ち寄りをお忘れなく!
アクセスと営業情報
・東京メトロ千代田線「湯島駅」1番出口より徒歩3分
・東京メトロ銀座線「上野広小路駅」A3出口より徒歩10分
・都営地下鉄大江戸線「上野御徒町駅」A3出口より徒歩10分
・JR「御徒町駅」北口より徒歩15分
開館日 | 企画展示により異なる |
---|---|
開館時間 | 10:00~16:30 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://nama.bunka.go.jp/ |
※掲載の情報は2025年8月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
コメント