手賀沼ほとりのプラネタリウム『水の館』(我孫子市)

千葉県

手賀沼(てがぬま)の立ち寄りスポットとして知られる水の館。展望台から穏やかな手賀沼を見渡したり、たった100円で鑑賞できるプラネタリウムを楽しんだりと、ゆったり過ごすことができる施設です。

訪問日:2024/8/18(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

手賀沼に立つ交流施設

650ha、周囲38kmという大きさの手賀沼。大昔は香取の海と呼ばれる内海の入江でしたが、江戸時代に利根川の流れを変えた「利根川東遷」の影響で入江から独立した沼に。実は近年に形成された池沼なのです。

かつては底が見えるほどキレイな水でしたが、人口増加や干拓による水量減少で水質は悪化。アオコとヘドロがたまり、水質汚染全国ワースト・ワンという不名誉な称号を与えられてしまいますが、北千葉導水道の完成や周辺の人々の保全活動により、美しい姿を取り戻しつつあります。

そんな手賀沼の畔にそびえ立つ印象的な建物。こちらは水の館と呼ばれる交流施設。館内はざっくりこのような感じで、道の駅のような雰囲気です。

1階
・あびこ農産物直売所 あびこん
・水の館レストラン「旬菜厨房 米舞亭」
・手賀沼ステーション
2階
・手賀沼学習コーナー
3階
・プラネタリウム
4階
・展望台

えっ、プラネタリウムあるの!?

想定していないサプライズプラネタリウムにわくわくしてきました!

ちょっとした学び展示

1階の手賀沼ステーションではモツゴやギンブナ、さらにはウナギなど、手賀沼に暮らす生き物が水槽で展示されています。「ウナギ鎌」や「ふくべざる」など、昔使われていた漁具も。

2階の手賀沼学習コーナーは、通路にささやかな展示が並んでいます。手賀沼の成り立ち、古代の歴史、周辺で育まれた文化について、アルバム形式でわかりやすく紹介。

周辺の遺跡より出土した土器の複製もあります。複製なので、触ってみてもOK!LINEメッセージ風の解説パネルもわかりやすくて良いです。

手賀沼を見渡す展望台

4階は冷房の効いた展望室。エレベーターもありますが、階段でも123段ほど。

目の前には穏やかな手賀沼が広がります。水質汚染全国ワースト・ワンなんてウソのように感じる、美しい自然の姿。手前のじゃぶじゃぶ池では水遊びする子供たちの微笑ましい様子も。

アーチ状に伸びるのは手賀大橋。次々と行き交う車から、重要な交通ルートであることが伝わってきます。天気が良いと、富士山や東京スカイツリーも見ることができるそう。さらに、武甲山や丹沢山地など、遥か遠くの山々が見えることもあるそうです。

ミニプラネタリウム

さてさて、気になるのはプラネタリウム。土日祝限定で上映されています。訪問時は10:00/11:00/13:00/14:00/15:00/16:00の1日6回。「星空クイズ・夏」と「今夜、なにがみえるかな」という2つのプログラムが交互に上映されており、時間は約20分。

まずはこちらの自動券売機でチケットを購入します。手賀沼課・農政課のデスクの傍にあるため、ちょっとだけ不思議な感じ。ちなみに料金はたったの100円です!

ドームの定員は50人ほど。座席はちゃんとリクライニングしてくれます。

今回鑑賞したのは「今夜、なにがみえるかな」というプログラム。最初は手賀沼の夜空が映りますが街明かりであまり星は見えない・・・そう思っていると、徐々に暗くなり満天の星が広がります!

こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブからなる夏の大三角、ペガスス座の秋の四辺形など、夏の夜空に浮かぶ星空の解説プログラム。小規模ながらも幻想的な星空の世界にすっかり引き込まれてしまいました。

イメージ写真

わざわざ遠方から訪れるには少し物足りなく感じるかもしれませんが、小さいプラネタリウムは星空が近くに感じるので個人的には大満足!物産館で買い物したり、さらに満足したい方は、すぐ近くの鳥の博物館と合わせての訪問がおすすめです。

ちなみに館内のレストランでは、地元の野菜をたっぷり使った「あびこサラダうどん」なるメニューも。レストランの営業時間は夕方までですが、食事メニューは14:00までなのでご注意ください。

アクセスと営業情報

開館時間 9:00~17:00 ※直売所は9:00~18:00、レストランは11:00~17:00
休館日 第4水曜、年末年始
料金 無料 ※プラネタリウムは100円
公式サイト https://www.city.abiko.chiba.jp/event/shisetsu/mizunoyakata/mizunoyakata.html

※掲載の情報は2024年8月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました