ヨーロッパのリアル古城が甦る『ロックハート城』（高山村）

日本ロマンチック街道沿いにたたずむのは、英国より移築された古城。ヨーロッパ風に仕上げられた園内や、映えるフォトスポット、様々なテーマのミュージアムが集まり、老若男女が楽しめるテーマパークです。

リアル古城が中心のテーマパーク

群馬県にあるロックハート城は、テレビCMや映画のロケ地としても知られる、ヨーロッパ風なテーマパーク。

その開設の経緯はちょっと特殊で、もともとは俳優の津川雅彦さんが、父と子のために建設を計画した「サンタの国」をルーツに持ちます。

津川さんが本物のヨーロッパの古城を探していたところ、英国政府から譲り受けることに成功。その後、紆余曲折ありサンタの国開設は困難となってしまいますが、石材会社である株式会社サンポウの創業者・平井良明に受け継がれ、高山村にて建設していたテーマパーク大理石村内にてそのお城は復元されます。

というわけで、リアルヨーロッパ古城を中心としたテーマパーク。園内はあちこちに映えるポイントが。

木々が茂るエリアでは、カラフルなアンブレラフォレストも用意されていました。

駅から離れているため決してアクセスが良い場所ではないのですが、連休ということもあってか多くの人でにぎわっていました。

雰囲気抜群の園内

坂道におしゃれな洋風雑貨屋さんが連なるハートバザール。ヨーロッパの路地裏のような雰囲気のあるショッピングエリアです。

綺麗に整備されたウィリアムズガーデン。まるで迷路のように植え込みが並び、季節に合わせた様々な花が咲いています。

こちらのスプリングベルは、高さ20mにも及ぶ立派な塔。二重らせん構造の階段を上った先には、ロックハートの紋章が刻まれたベルがあり、鳴らすこともできます。

古城・ロックハート城

このテーマパークのシンボルであり、中心となるのがこちらのロックハート城。スコットランドの名門、ロックハート伯爵によって1829年に建設されたお城です。重厚感あふれる外観で、訪れる人々を出迎えます。

どうやってここまで運ばれたかというと、約4,000個の石に解体された後に、貨物船によって海を越えてきたそうです。

城内は自由に見学することができます。ゴージャスな階段では、プリンセス衣装に身を包んだお嬢様方が撮影に勤しんでおりました。

ひときわ目を引くのは王座。よく見ると、王座の下には石が置かれています。これは曰くつきの石を複製したものであり、王位に相応しいものが座ると、頷くような音が鳴るそう。

多様なテーマのミュージアム

園内には、様々なテーマに合わせた品々を展示するミュージアムが多数存在しています。ロックハート城の中の1部屋は香水の部屋となっており、ゲランの「夜間飛行」、ニナリッチの「レールデュタン」、シャネルの「5番」、などなど名作と呼ばれた香水がたっぷりと並んでいます。

同じくロックハート城にあるサンタミュージアム。津川さんが集めたサンタクロースが、1,100体以上も集まるお部屋です。もともとは「サンタの国」構想から生まれているので、いわば原点とも呼べる展示ですね。

ロックハート城の向かいにはテディベアミュージアム。敷地内にて展示していたテディベアを集めて、ミュージアムとしてリニューアルした施設です。テディベアコンテストも開催しており、コンテストの入選作品をはじめとした様々なテディベアがそろいます。

ストーンアカデミーでは、古生物の化石や色鮮やかな鉱石などがずらり。大型草食恐竜の骨にさわれる展示もありました。

行ってみた感想

様々なミュージアムがあるため一見すると散漫な印象ですが、いずれもヨーロッパと石に関連しているので、全体の雰囲気は統一されています。ただし、解説や学びコンテンツは少な目なので、ある程度興味がある人向けといった感じでした。

やっぱり人気なのは「プリンセスドレス体験」のようで、園内には華やかなドレスに身を包んが方が多数！気になったので料金を調べてみたところ、一人60分2,500円、カップルだと60分4,000円と思ったよりもリーズナブル。ドレスの種類も500着から選べるそうです。

気になる客層ですが、プリンセスドレス体験目当てのカップルや娘さんを連れた親子、その付き添いのおじいちゃんおばあちゃんなど、意外と老若男女が訪れていました。山帰りに一人で立ち寄ったため「場違いなんじゃないか・・・」と不安でしたが、一人で訪れてもそんなにツライ場所ではないです。

ちなみに、今回は雨の中の訪問でしたが快晴の日よりもヨーロッパ感が際立って雰囲気抜群でした！屋外を歩く箇所は多いため全天候型とは呼びにくいですが、あえて雨や曇天の日に訪れるのもおすすめです。

アクセスと営業情報

※掲載の情報は2024年7月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。