おさかなやさんのアクアリウム『くしろ水族館 ぷくぷく』(釧路市)

道東

「釧之助」という魚屋さんに併設されている水族館。食べられるサカナが入った生け簀が並んでいるのかと思いきや、館内はかなりしっかりとした水族館!コンパクトながらもいろいろと楽しめるアクアリウムです。

訪問日:2025/1/25(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

釧路初の水族館

多数の水族館を擁する北海道ですが、釧路にも水族館があるのをご存知でしょうか。その名もくしろ水族館ぷくぷく。2018年にオープンした比較的新しい施設であります。

全国水族館めぐりをゆるく進めている私にとってコレは外すことができません。既に釧路は何度か訪問した場所でしたが再訪が必要となり、今回満を持して訪れることができました。営業時間が18:00までと他の観光施設より長いため、一通り市内をめぐった後、1日の最後の立ち寄りスポットとして訪問。

ぷくぷくは、株式会社マルサ笹谷商店直営「釧之助(せんのすけ)」本店に入っています。なんと魚屋さんがつくった水族館なのです。

釧之助の中に入ると、大きなタワー水槽のお出迎え。左右には海産物の販売や、海鮮バーベキューのお店が入っています。

水族館は2階。階段を上った先にある券売機にてチケットを購入します。受付スタッフさんはおらず、QRコードで入場する、無人タイプの水族館です。

バリエーション豊かな展示

お魚屋さんということで、食卓でおなじみのサカナをイメージしていたのですが、入るとびっくり!

最初は南のさかなゾーンで、ルリスズメダイやヒフキアイゴなどカラフルな熱帯魚がお出迎え。しっかり水族館してます。クマノミやチンアナゴといった人気なサカナたちもばっちり揃っていました。

続くコーナーではジャングル風な演出。ピラニア・ナッテリーやレッドテールキャットなど、熱帯系淡水魚がそろいます。珍しいサカナではありませんが、ドーム型の水槽でみるのはなんだか新鮮です。

クラゲゾーンではミズクラゲがライトアップされてカラフルな姿。手前の大きなクラゲはキタミズクラゲといい、寒冷な地域に暮らすクラゲです。

北の海のいきもの

さてさて、後半は北海のさかなゾーン。ここから先は、釧路らしい生き物の展示が続きます。

円形の回遊水槽では、スケソウダラ、ホッケ、ケムシカジカ、マツカワガレイなど、北海のさかなたちが悠々と泳いでいます。底にはケガニの姿も。

北の海といえばオオカミウオ。鋭い歯と強いアゴを持ち、ホタテやウニも砕いて食べてしまうそう。人間目線だと、なんか贅沢メニューに感じてしまいますね。

巨大すぎるミズダコ。水槽のカーブの効果もあって、かなりの大きさに見えます。海中で出会ったら勝てる気がしません。

吸盤付きのあのサカナ

かわいらしいフウセンウオ。北海道の水族館ではおなじみの、冷たい海に暮らすサカナです。吸盤状になった腹ビレで、水槽の底や壁面にピタッとくっついています。

ここでは2023年より繁殖に取り組んでおり、去年孵化した赤ちゃんも水槽内の隔離スペースで展示されていました。小さいながらも吸盤で吸い付く様子がかわいらしいです。

近くの水槽にも吸盤で張り付いているサカナが!その姿はフウセンウオとは全く異なっており、サイズも30cm近いです。

この不思議なサカナはアバ茶アバチャン。ウロコを持たず、ぷるぷるしたゼリー状の皮膚が特徴的な種類です。

フウセンウオが属するダンゴウオ科とは異なる、クサウオ科の深海魚。あの「ビクニン」と同じ仲間です。といわれてもピンと来ない方もいるかもしれません。サケビクニンやザラビクニンは多くの水族館で飼育されていますので、ぜひお近くの水族館の深海魚コーナーで探してみてください!

カレイにさわれるタッチプール

最後は定番のタッチプール!水族館の規模の割には、大きめの水槽が用意されております。

ヒトデやナマコなどのタッチプール定番生物かと思いきや、ここに泳いでいるのはヌマガレイ、クロガシラガレイ、マツカワ・・・。カレイたっぷりです!!

初めて触る、生きているカレイ。ぬるっとしていてちょっとだけザラつく不思議な感触です。水温はそれほど冷たくないので、長期戦も可能でした。

行ってみた感想

見学所要時間は、さっと見るだけなら30分、じっくり見ても1時間はかからないくらい。コンパクトながらも熱帯魚、淡水魚、タッチプールなど定番のコンテンツがそろっており、見応えのある水族館でした!

特にご当地感のある北海のサカナは、関東から訪れた私にとってはレアなものばかりでとっても面白かったです。サカナ以外にも、キタサンショウウオ、エボシカメレオン、ヘラクレスオオカブトなどの生き物も見られて大満足。

強いていうならば、大水槽が無いのがちょっと物足りない・・・と言いたいところですが、水族館の外に巨大な水槽がありましたね!これも含めたら文句なしでございます。

アクセスと営業情報

JR釧路駅から車で10分ほど。本数は少ないですが、釧路駅前からバスで17分の「イオン釧路店」で下車後、徒歩3分ほどでアクセスもできます。

開館時間 9:00~18:00
料金 800円
公式サイト https://www.sennosuke.net/pukupuku/

※掲載の情報は2025年1月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました