おにぎり定食が絶品!『津川町狐の嫁入り屋敷』(阿賀町)

新潟県

狐の嫁入り伝説があり「狐の嫁入り行列」というイベントも開催しているる津川。そんな行列を知ったり、食事をとったり、お土産を見たりと、ちょっとした道の駅のような施設です。

訪問日:2024/5/6(月) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

狐の嫁入り行列とは

「狐の嫁入り」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?一般的には晴れているのに降り注ぐ「天気雨」を思い浮かべる方が多い気がしますが、ここでいう狐の嫁入り行列というのは津川地区にて毎年5月3日に開催される祭のこと。

いったいどんな祭なのかといいますと、江戸時代の嫁入り行列を再現するというもの。狐に扮した花嫁の行列は住吉神社を出発、城山橋にて花婿と出会うと、そこから結婚式・披露宴がはじまります。

かつて麒麟山では「狐火」と呼ばれる光が見えるという怪現象が多く発生しており、その狐火が当時は夕方から夜にかけて行われた嫁入り行列と重なり「狐の嫁入り行列」という言い伝えが生まれたそうです。

阿賀町の中心に立つ施設

新潟県東蒲原郡阿賀町津川地区には、狐の嫁入り行列をテーマにした施設「狐の嫁入り屋敷」が建っています。

津川代官所跡につくられた施設であり、東蒲原地方のスギを使用した木造二階建て。どことなく和食レストランみたいな出で立ちです。

館内は、1階にショップやカフェが入っており、1階と2階の一部に展示があります。入館料は無料!気軽に立ち寄りやすい施設です。

嫁入り行列に関する展示

狐の嫁入り行列を再現したジオラマ。108匹の狐には、それぞれの名称も記されています。街並みはかつての津川の姿をイメージしているそうです。

2階には小さな資料室があります。張子の狐面、狐の嫁入りを描いた絵画や凧など、キツネをテーマにした様々な資料が並んでいました。

梁の部分に狐の嫁入り行列の人形が並んでいるのを見つけました!こちらはトウモロコシでできているそうです。

映像展示蔵では、「狐火伝説の町津川(18分)」「つがわ狐の嫁入り行列(16分)」という2つの映像作品を上映中。ここだけ別料金が必要でした。

なお、展示内容は思ったよりも小規模。「博物館」だと思って訪れると物足りない感じがしてしまうので、「道の駅の展示室」くらいの気持ちで行くのがおすすめです。

たっぷりの展望スペース

2階の「白狐の間」は、大きなガラス窓の展望スペース。畳敷きでくつろぐことができます。

大広間もあり、こちらもまた展望スペース。座椅子や座布団も置かれており、温泉施設の湯あがり休憩所みたいな雰囲気です。

2階からさらに階段を上ると望楼があります。穏やかな阿賀野川と常浪川、さらに赤崎山と麒麟山も見えます。

麒麟山といえば、冒頭で書いた狐の嫁入りが発生したという場所。鎌倉時代から江戸時代初頭までは、津川城という平山城も築かれていました。

絶品のおにぎり定食

1階にはcafeいろりという飲食コーナーが入っています。テーブル席に加えて囲炉裏席もあるというなんとも趣深い仕上がり。

ここの名物といえば「おにぎり定食」。塩おにぎりにお出汁と日替りおかずという、優しくも妙に惹かれる組み合わせです。

米が美味しいし、お出汁も美味しい!お米は日替りらしく、本日のお米は「東蒲幻米」というブランド米でした。

私の弱点である山菜は、味噌のチカラで美味しく食べることができました!他にも「きつねうどん」「スパイスカレー」などのメニューも。せっかくここまで来たら、のんびりと食事も合わせて過ごすのがおすすめです。

 

なお、古い言い伝えに基づく「狐の嫁入り行列」ですが、第一回開催は1990年と意外に新しかったりします。JR東日本と新潟県によるディスティネーションキャンペーンによって生まれたそうです。

歴史は浅いですが、個性的なその演出は注目を集め、今では50,000人もの人が訪れる人気のイベントとなっているのです。いつか生で見てみたいものです・・・!

アクセスと営業情報

磐越自動車道の津川ICから約10分。

開館時間 9:00~16:00
休館日 木曜
料金 無料
公式サイト https://www.aga-info.jp/tourist-attractions/kitsune-no-yomeiri-yashiki/

※掲載の情報は2024年5月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました