石段を登って行く紀三井寺は、和歌山市内を見渡せる展望寺。高所ならではの美味しい空気があふれています。清らかな3つの湧き水もあり、とても清々しい気持ちになれる場所です。
参拝料:200円
9日間の南紀旅もついに8日目。
今日は最後の街となる和歌山市内を1日かけてじっくり見てまわります!
まず最初に向かった先は紀三井寺(きみいでら)。ここは8:00からと、他のスポットよりも早い時間から見ることができるので1番最初に訪れました。正式名称は紀三井山金剛宝寺護国院ですが、一般的に通っている「紀三井寺」で書かせていただきますね。
紀三井寺の駐車場
紀三井寺には参拝者用の駐車場は無く、コインパーキングなどの有料駐車場を利用することになります。踏切手前は最大400円ですが、踏切を渡り楼門に近づくと600円くらいになっていきます。
参道を進むと、すぐに受付が。拝観料は200円です。8:30なので人もまだまだ少ない境内へ。
後に気づいたのですが、裏門に参拝者用の寺営駐車場ありました!こちらは有料300円と他よりちょっとだけ安いのですが、駐車場までは細い道を進むのでちょっと大変。
厄年の石段をひたすら登る
こちらは安土桃山時代に建てられた楼門。朱色で存在感抜群です。
楼門をくぐるとそびえる石段が待ち受ける。この石段は25、33、42、61段と、厄年になっており、これを踏み越えていきます。
数えながら登るとあっという間!でもどうしても段数が厄年と合いません。何か数えかたがあるのでしょうか。
看板によると、この石段登り最速記録は「元陸上100m日本記録保持者21.9秒」とのこと。その脇には『無謀な挑戦はおやめください』との文字が。記録なんて書いたら、逆に挑戦したくなってしまうような気も・・・・。
石段を登り終えると、左手には総欅造りの本堂が。高台にあるので空気がとってもきれい。
パノラマと大観音の「新仏殿」
他の伽藍と比べて目立っているのは、2002年に竣工した新仏殿。
内部には、高さ12mの大きな千手十一面観音像の姿が。総漆、金箔、木造の立像では日本最大とのことです。
この新仏殿は3階建て。階段で一番上まで登ると、そこは展望回廊となっております。眼下に広がるのは和歌山マリーナシティや和歌山城。海の向こうには、うっすらと淡路島も見えます。
なんて清々しいのでしょうか・・・!なんとなく城下町を見渡すお城の天守閣に登ったような気持ちです。
新仏殿の近くにはしあわせ地蔵尊。大吉・中吉・小吉の賽銭皿が設置されており、お賽銭を納めながらも運試しができます。私はこういうのはニガテなのでもちろん外れました。
紀三井寺の名前の由来は?
紀三井という名はどういった由来があるのでしょうか。
ちょっと似ている江戸の紀尾井町は、紀州徳川家・尾張徳川家・彦根井伊家のそれぞれから1文字取ってつけられています。同様に、岩手県雫石町にある小岩井農場は小野義眞・岩崎彌之助・井上勝の3人の創始者から1文字ずつ。
もしかして紀三井寺も3人の名前シリーズでは!?
違いました。
名草山の中腹にある紀三井寺には、山からの湧水を湛える井戸が3つあります。この3つの井戸は吉祥水・清浄水・楊柳水と呼ばれ、合わせて三井水(さんせいすい)という名で親しまれています。
紀伊の国にある三つの井戸を有するお寺、ということで『紀三井寺』となったそうです。
※旧地名の毛見(けみ)がなまったものという説もあるそうです。
3つの井戸「三井水」をめぐる
紀三井寺の境内にある3つの井戸「三井水(さんせいすい)」をめぐって見ることにしました!境内案内図にもおおまかな位置が記されています。
『清浄水(しょうじょうすい)』
楼門のすぐ隣にあるので、見逃すことはないかと思います。
こちらの水は、「ざんげと招福の水場」。人型のお札(100円)を胸に当てて懺悔したいことを祈ります。その後、お札を水に溶かして心をキレイに。
『楊柳水(ようりゅうすい)』
石段の途中で右に反れると楊柳水の井戸。清浄水と違い、ご利益などの案内はありません。公式HPによると病気から救うご利益があるそうです。
『吉祥水(きっしょうすい)』
こちらは境内から少し離れています。裏門から向かうのが近いので、本堂でお参りしたあと、裏門方面に降りていきそこから向かうのが良さげです。
裏門を出てから住宅街を徒歩5分ほど歩くと、吉祥水への階段があります。
こちらの吉祥水は、災難を除き、五穀豊穣のご利益があるそう。
このあとは和歌山県立自然博物館へ。博物館とつきますが、実は水族館でもあるのです・・・!
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