エレベーターで向かう大瀑布『華厳滝』(日光市)

栃木県

日本を代表する名瀑、華厳滝(けごんたき)。有料のエレベーターを利用すれば、滝壺から見上げることができます。大きくえぐれた岩肌に流れ落ちるストレートな滝は、美しくも迫力満点です。

訪問日:2024/7/13(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

奥日光を代表する名所

「霧降の滝」「裏見ノ滝」と合わせて日光三名瀑に数えられる華厳滝。さらに「袋田の滝」「那智の滝」などと合わせて日本三名瀑にも数えられています。中禅寺湖や戦場ヶ原とともに奥日光の名所として知られており、二社一寺と合わせて訪問する方も多い人気なスポットです。

ちなみに「華厳」という名前は、近くにあった華厳寺から取ったという説や、華厳経から名付けられたという説があります。

軽食やお土産を販売するお店が並ぶ広場を抜けて奥へ進むと、展望台が設置されています。

木々に包まれた神秘的な姿。離れていても、激しく落ちる水音が響き渡っています。

ここからでもその姿を見ることができますが、せっかく来たならぜひもっと近くで見たいもの・・・!もう少し接近できないのでしょうか?

有料のエレベーター

そんな願いを叶えるのが華厳滝エレベーター。1930年に設置された有料のエレベーターで、これに乗れば滝坪のすぐ近くまで簡単にアクセスできます。

有料のエレベーターに抵抗がある方もいるかもしれませんが、通常の滝ならば滝坪に行くには山道を下って行き、さらに帰りは上ってこないといけません。それが労力ゼロで行けるというならば、その価値はプライスレス。

エレベーターは、岩盤の中100mを1分で下降します。降り立った先は、真っ白な通路。天然のエアコンでひんやり、というか寒いくらい。

滝壺の展望台

通路を抜けた先にあるのは展望台。2段に分かれており、幅も広いため様々な角度から滝を見ることができます。

目の前に広がるのは、先ほど上から見たときよりもずっとずっと迫力ある華厳滝の姿。

その落差は97m。水が垂直に落ちる「直瀑」タイプの滝であるため、階層のある「段瀑」や岩肌を滑る「渓流瀑」よりも音と水しぶきが激しいです。周辺の岸壁も、まるでホールのように水音を反響させています。

滝に向かって右上を見ると、岩肌が多角形のような不思議なカタチになっています。これは、溶岩が冷えて固まった「柱状節理」というもの。戦場ヶ原や中禅寺湖と同様に、華厳滝もまた、大昔に噴火した男体山より噴出した火砕流によって造られたのです。

名物のゆばグルメ

エレベーター乗り場の周辺は、多数のお店が並ぶスペース。すいとん、岩魚・山女の塩焼き、お団子、かき氷、ソフトクリームなど、美味しそうなものがたくさん。せっかくなので、ちょっと休憩していくことにしました。

名物はゆばグルメ。華厳CAFEというお店では、「ゆばナゲット」という不思議なメニューを見つけました。その名の通りゆばを揚げたナゲットで、玉ねぎとほうれん草入っております。ほんのり甘くてとっても美味しいです。

こちらは「ゆばコロッケ」。豆乳を混ぜ込んだというポテトと、ゆばは相性抜群。背後に映る謎のキャラクターはゆばコロくんです。

他にも、駐車場の周辺にはレストランが多数並んでいます。ふらっと散策しながらお食事探しするのもおすすめです。

アクセスと駐車場情報

滝の近くには、県営駐車場が2つあります。「第2」が最もエレベーターに近いですが、「第1」からでも大した距離ではないので入りやすい方で良さそう。料金は1回500円でした。

エレベーター営業時間 3~11月:8:00~17:00
12~2月:9:00~16:30
料金 600円
公式サイト https://www.kegon.jp/

※掲載の情報は2024年7月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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