毎年秋に開催される「川越まつり」をいつでも体感することができるミュージアム。ホールに展示された実物の山車は大迫力!山車内部の仕掛けや、江戸時代から続くまつりの歴史を知ることができるスポットです。
まつりを体感する展示施設
毎年10月第3日曜日とその前日の土曜日に開催される川越まつりは、国の重要無形民俗文化財、ユネスコの無形文化遺産にも指定された歴史のあるお祭り。茨城県石岡市の「石岡のおまつり」、千葉県香取市の「佐原の大祭」と合わせて、「関東三大祭」と呼ばれることも。
そんな祭に関する資料を展示し、伝統を保存するために平成15年(2003年)にオープンしたのが川越まつり会館。川越のシンボル、時の鐘のすぐ近くにあります。

受付の先、展示室への道も蔵の街並みをイメージした通路。まつり囃子のBGMと、サイネージに映されるまつりの映像で、テンション高めです。

最初の展示は会所について。まつりの前日に設営される、金の屏風を備えた祭壇です。鯛やお酒が奉納されていました。

そびえ立つ大迫力の山車
広々とした展示ホールに鎮座するのは2台の山車。川越まつりで実際に用いられる山車を交替で展示しています。

すぐ近くに立つと、その大きさに驚かされます。高さは約8m、重さは2〜3トン。この山車を50人以上で引っ張るそうです。
山車の構造は、二層の鉾と最上部に乗る人形からなる江戸型が発展したもの。山車は人形の名前で呼ばれており、「徳川家康」「牛若丸」「素戔嗚命」といった歴史上の偉人や神様がモチーフになっています。

建設中の山車の展示もあります。この山車、人形が乗る部分は「エレベーター構造」になっているのが特徴です。また、車輪を固定したままでも上層部を360度回転することができる「廻り舞台」となっています。山車と山車がすれ違う際にお囃子や踊りを競い合う「曳っかわせ」が行われ、その際に山車同士を向き合わせることができるのです。

臨場感のあるまつり映像
この展示ホールでは、巨大なスクリーンにまつりの映像が流れます。約8分ほどの作品で、まつりの臨場感たっぷり!

映像が終わると、次は展示された2台の山車の間のスクリーンに、約1分間の光り輝く山車の映像が登場。展示された山車もライトアップされ、煌びやかな演出です。

最後はおじさんの解説が6分ほど。まつりの様子や山車の仕組みをわかりやすく教えてくれます。おじさんは丁寧でとってもフレンドリー。質問すればなんでも答えてくれますよ!

トータルでおよそ15分刻みのスケジュール。訪問した土曜日は、これが繰り返し行われていました。日曜・休日の13:30と14:30には、囃子の実演も各町内が交替で行っているそうです。
江戸時代から続く歴史
最後は資料展示スペースとなっており、読み物パネルや資料がささやかに展示されています。

川越まつりの正式名称は川越氷川祭という川越氷川神社の祭礼。江戸時代初期である慶安年間に神輿をかついでめぐる神幸祭がはじまり、町方が祭りに参加するようになっていきます。江戸時代後期の文化文政期には、より大規模へと発展。様々な形の山車が練り歩いていた様子が絵巻にも描かれていました。
明治時代になると東京では山車を曳く祭が消えていきますが、川越では継続。新たに山車が新調されるほどで、この頃に「廻り舞台」が誕生します。
川越まつりの歴代ポスターも展示されています。昭和57年から現代にいたるまで、映されている山車が毎回変わっているのが良いです。山車は全部で29台あり、1つは川越市所蔵、それ以外は町のものであるそう。

最後はイマーシブ体験スペース。山車同士が見合う「曳っかわせ」の映像が映されています。複数の山車が集まり、曳き手は提灯を掲げて盛り上がる!まつりの熱気が伝わる映像でした。

アクセスと営業情報
・西武新宿線の「本川越駅」より徒歩15分
・東武東上線の「川越市駅」より徒歩20分
・JR線・東武東上線の「川越駅」より徒歩30分
| 開館時間 | 4~9月:9:30~18:30 10~3月:9:30~17:30 |
|---|---|
| 休館日 | 第2・第4水曜日、年末年始 |
| 料金 | 300円 |
| 公式サイト | https://kawagoematsuri.jp/matsurimuseum/ |
※掲載の情報は2026年1月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。


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