その名が示す通り、普通とはちょっと異なる個性的なスタイルの神社。常識では語りづらい独自の存在感を放っており、ここにくれば何か固定観念を破ったアイディアが思い浮かぶような気がします・・・!
あふれるインディーズ感
山形県の米沢市には、アイディアの泉神社という非常にユニークな名前の神社があります。
Googleマップで見つけた場所に行ってみると、交通量の多い通り沿いに面したスペースにその姿を発見。
神社というよりは公園の東屋のような雰囲気。開けた土地の小さなスペースは、ポケットパークという表現がしっくりきます。
インディーズ感あふれる神社ですが、ここはいったいどういった神社なのでしょうか?公式サイトなどは存在しないようで、Googleマップのクチコミもわずか7件。情報が少ない中、とりあえず境内散策してみることにしました。といっても極小スペースなので一瞬ですが・・・。
サルが守る石祠
神社らしい建築が一切ないため本当に神社か疑いたくなりますが、よく見るとちゃんと祠が祀られていました。
上からのびる吊り下げプランターには、かつて何かが植えられていたのでしょうかね。
祠を守るのは、狛犬ならぬ狛猿。片脚を上げて肘をついた半跏思惟のポージングが悩ましい姿。首にはツルのリースが掛けられいるのですが、飾りっけが少ないのでちょっと攻撃的に見えます。あっ、もしかして先ほどの吊り下げプランターで栽培された植物で作られたのでしょうかね。
世界一水水しい水
境内に立てられた看板に書かれているのは「おいしい水!!安全な水!!は最高の宝もの!どんどん飲んで潤いのある人生を保ちましょう。」という、非常に扇動的なコトバ。
その傍らには、「世界一水水しい」と書かれた水色の樽が置かれています。水って透明なのになぜ水色は薄いブルーなのか考えたくなります。
ご自由にお飲みくださいと書かれていますが、この樽からは水は出ないようです。アイディアは枯渇してしまったのでしょうか?
なぜか置かれた文庫本「セシルのもくろみ」(唯川恵)が気になります。表紙が挟まれているので、途中まで読んでいる感じ。誰か定期的に読みに来ているのかな。
4匹の猿が囲む井戸
井戸を取り囲むのは「見ざる聞かざる言わざる」・・・と思いきや、4匹います。そして、よく見ると三猿とはちょっと異なるポージング。
こちらは、「見る猿、聞く猿、話す猿、考える猿」の像。アイディアのもとになりそうな姿で仕上げられており、それぞれ蛇口がついています。
中央の井戸は草が茂っていますが、蛇口からは水が出てきました。ここの水を飲むことで、それぞれの御利益が得られるのでしょうかね。
なお、サルたちは目が赤くバッキバキに決まっていました・・・!
さて、最後に水色の樽の上に置かれた案内板の写真。こちら、お気づきでしょうか・・・?
よく見てみてください!!
この案内板、なんとテレビを利用しています!!
使われているのは、シャープ2002年製の液晶テレビ。ディスプレイに映すではなく、紙を貼るという、誰も考えつかないような利用法。これぞアイディアの賜物ではないでしょうか。
アクセスと営業情報
米沢駅より徒歩15分ほど。車の場合は東北中央自動車道の米沢中央ICより12分ほど。駐車場は神社の隣に広がっており、1時間100円で停めることができます。料金は神社の浄財箱に入れるという、自己申告制です。
開門時間 | 24時間 |
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料金 | 無料 |
※掲載の情報は2024年5月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
コメント
テレビに貼り紙とは… さすが!目の付け所がシャープですね。
コメントありがとうございます!
おおおお!そのキャッチコピー書けば良かったです!!