生き物探しが楽しいミュージアム『奄美大島世界遺産センター』(奄美市住用町)

奄美大島

世界遺産に指定された奄美の自然を体感できるミュージアム。館内に広がるシイノキのジオラマには、島ならではの生き物がたっぷりと隠れています。ここに来てから島をめぐると、いろいろな生き物を見つけられるようになるハズ!

訪問日:2024/9/24(火) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

無料で楽しめるスポット

沖縄本島北部、西表島、徳之島とともに2021年に世界自然遺産に登録された奄美大島。2022年7月には、道の駅奄美大島住用・黒潮の森マングローブパークのそばに奄美大島世界遺産センターがオープンしました。

館内は奄美の自然が体感できるミュージアム。とても無料とは思えないクオリティーです。

広がるのはシイの森のジオラマ。そこには様々な生き物が隠れております。15分ごとに昼夜が入れ替わり、スピーカーから流れる鳥や虫の鳴き声も変化していきます。

こちらのモニターをジオラマの生き物に当てると、解説映像がはじまります。実際の動きや鳴き声なども聴けるので、リアルな生き物探し気分を味わうことができます。

ということで、ジオラマに隠れた生き物探しをはじめます!

レアな生き物さがし

奄美大島といえばアマミノクロウサギ。奄美大島と徳之島でしか見ることができないウサギの仲間です。ウサギでありながらも短い耳が特徴的で、その生態は夜行性。昼間は地面を掘った巣穴に隠れているそうです。先日、徳之島で見つけることができました!

こちらはオットンガエルというユニークな名前のカエル。普通のカエルは4本指ですが、なぜか5本指であるそう。非常に太い声で鳴くカエルで、傍に置かれたディスプレイにて映像とともにその鳴き声も聴くことができます。以前、奄美大島の自然観察の森にて見つけました!

色鮮やかな見た目のヘビはヒャン。ハブの4〜5倍という強い毒を持つヘビですが、小型で大人しいそう。実はコブラの仲間であり、ハイとともに日本国内で見られる貴重なコブラ科ヘビでもあります。いつか野生の姿を見てみたいですが、毒蛇なのでちょっとコワイです。

奄美大島や沖縄北部に生息するケナガネズミ。名前の通り、6cmもある長い毛が特徴的。実は日本最大のネズミであり、しっぽだけでも30cmを超えます。こちらもいつか見てみたいところ。

珍しい鳥たち

奄美大島といえばルリカケス。青と赤のカラーリングが鮮やかな鳥です。キレイな見た目ですが、カラスの仲間であるため鳴き声は「ガーガー」とロック向きなしゃがれ声。さっきモダマ自生地でいっぱい見かけました!

ちなみに、同系統の青と赤カラーリングなイソヒヨドリという鳥もいます。こちらは奄美大島に限らず、海辺でよく見かける鳥。ルリカケスと間違えないようにご注意ください。

木の幹にいるのはオーストンオオアカゲラ。外国から来たかのような名前ですが、奄美大島の固有種。オーストンというのはイギリスから日本に来た博物学者の名前なのです。こちらもオットンガエルと同じく、奄美大島の自然観察の森にて見つけました!

小さくて可愛らしい姿のアカヒゲ。沖縄や奄美大島など南西諸島にて見かけるヒタキの仲間です。こないだ徳之島の「犬の門蓋(いんのじょうふた)」近くで見かけました!

個性的な植物

手前がチケイラン、上部がナゴラン。いずれも地面ではなく樹木に根を張って生きる「着生ラン」と呼ばれるタイプの植物です。ナゴランもまた、自然観察の森で見かけましたね!

吊り下がるキレイな花、こちらはシイノキの花ではなく、サクララン。サクラでもランでもなく、キョウチクトウ科の植物です。樹木を這い登るかのように根を広げて育ちます。

そしてこの白い植物、ご存知でしょうか?こちらはギンリョウソウという葉緑素を持たない植物。菌に寄生することから腐生植物とも呼ばれています。

奄美大島以外でも、日本各地の湿り気のある山地で見ることができます。春から夏にかけてがシーズンなので、この時期に山歩きする際はちょっと気にかけていると出会うことができるかもしれません。

名物のマグロ丼

世界遺産センターの隣にある道の駅。レストランでは名物のマグロ丼や鶏飯、もずく天ぷらなどを食べることができます。

こちらはマグロ丼もずく天ぷら付き。奄美大島近海で水揚げされたキハダマグロ、ビンチョウマグロに特製のタレをかけた丼。北のマグロとは違う、爽やかな風味。サクサクの天ぷらもとっても美味しいです!

また、道の駅のショップはおしゃれでかわいいグッズが多数!私はアマミホシゾラフグのTシャツと、夜光貝のペンダントを買ってしまいました。

そして、私の大好物のみき。原材料は米と白糖とサツマイモのみというドリンク。甘くてとっても美味しいんです!!

アクセスと営業情報

名瀬港から車で約30分、奄美空港から車で約70分。

開館時間 9:00~17:00
休館日 木曜、年末年始
料金 無料
公式サイト https://amami-whcc.jp/

※掲載の情報は2024年9月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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