那覇~与論島~沖永良部島~徳之島~奄美大島~鹿児島と長い道のりを航海する大きなフェリー。那覇から奄美大島へ移動するため、13時間半という長い船旅のはじまり!次々と見えてくる奄美群島の島々を眺めながら、優雅な1日を過ごしました。
那覇から奄美群島へ
那覇と鹿児島をつなぐ、長い航路があるのをご存じでしょうか?那覇埠頭を出発した後は、沖縄本島北部の本部港、奄美群島(与論島、沖永良部島、徳之島、奄美大島)に立ち寄り、最後は鹿児島へと長い長い距離を運行します。
航路は1日1便。マリックスラインの「クイーンコーラルプラス or クイーンコーラル8」、マルエーフェリーの「フェリーあけぼの or フェリー波之上」が交互に運行しています。
那覇ー鹿児島は飛行機を利用した方がずっとお手軽なため、一般観光客の間ではあまり知られていない航路。しかし、奄美群島の離島間を移動する際にはこれを利用するのがポピュラー。島めぐりする人は御用達の船です。
当初の計画では、那覇から出発し、与論島、徳之島、沖永良部島の各島で下船、それぞれ一泊ずつ島めぐりをする予定でした。しかし、船が欠航でずっと動かず。日数が無くなってしまったため各島下船プランはあきらめ、那覇から奄美大島まで一気に向かうことに。
お値段は2等席で片道9,750円。なのですが、「奄美・沖縄交流割引」というキャンペーンを実施しており、7,720円で乗船できました。那覇ー奄美の航空券はなかなかのお値段がするため、このフェリーが最安値の交通手段かと思います。(※2021年9月現在、このキャンペーンは終了しているようです)
船の各港への到着時刻はこの通り。
那覇 | 7:00 |
---|---|
本部(沖縄本島) | 9:00 |
与論島 | 11:50 |
徳之島 | 14:10 |
沖永良部島 | 16:30 |
奄美大島 | 20:30 |
鹿児島 | 翌8:30 |
お値段が安い分、那覇~奄美大島の所要時間は13時間半!しかも夜行ではなく昼行。ということで、今日は那覇から奄美大島へ移動するだけの1日となりました。
早朝の那覇埠頭
乗船場となる那覇埠頭は、ゆいレールの旭橋駅から徒歩10~15分ほどのところにあります。
出航は7:00ですが、30分前までに受付をするように言われていたので6:20頃に受付へ向かったのですが、かなり混雑していてびっくり!券売のカウンターには長蛇の列ができています。台風の影響でずっと欠航していたので、考えてみれば混むのは当然ですよね。
こちらが今回乗船するマリックスラインのフェリー「クイーンコーラルプラス」。めちゃくちゃでかいです!
伊豆諸島へ行く「橘丸」よりもずっとずっと大きいです。北海道へ行く「さんふらわぁ」や小笠原諸島へ行く「おがさわら丸」と良い勝負かもしれません。
単純に全長と旅客定員を比べてみると・・・
●旧おがさわら丸:131m/769名
●さんふらわあ しれとこ:190m/154名
全長はさんふらわあの方がずっと長いですが、定員数はクイーンコーラルプラスが一番!気になるのはさんふらわあの定員少なさ。北海道へは車を載せる人が多いので客席は少ないのでしょうか。単純に大きさ比較しようと思ったのですが、この数字だけではなかなか難しいかもしれません。(ちなみに現行の新おがさわら丸は150m/892名)
話が逸れましたが、予定外に5泊もしてしまった沖縄本島ともこれでお別れ。ちょうど朝日とともに出発です!
広々とした船内
今回利用したのは2等和室。一番リーズナブルな、いわゆる雑魚寝席です。船内も受付同様に混雑してます。わずかに数席空いているのですが、団体の方が幅を利かせているためなかなか入りにくい。
以前、おがさわら丸に乗ったとき乗船後にしばらくすると別の部屋が開放されたことがありました。試しに船員さんに「席が空いてないです・・・」と尋ねてみたところ、なんと奥の部屋を開けてくれました。聞いてみるもんですね。ということで、広々とした席を確保!
ちなみに、鹿児島行きの方の部屋はフロアが別れています。ちょっと様子を見てみると、ひろーい部屋ががらりんちょ。これはこれでちょっと寂しい気もしますね。
快適な船内設備
最長の那覇~鹿児島だと25時間半になるこの航路。長い船旅を快適に過ごすため船内には様々な設備があります。さあ船内散策に出発!
まずはレストラン。昼食は12:00~12:30、夕食は17:00~17:40と決まった時間にオープンしています。定番のカレーや唐揚げ定食に加えて、鶏飯やチキン南蛮といったご当地感のあるメニューもそろう。ちなみに、営業時間外のときは開放されており、テーブル席は自由に利用できます。
クイーンコーラルプラスにはお風呂あります!浴室には窓があるので、大海原を見ながら開放的な入浴を楽しめます。入浴時間は7:00~21:30と長いため、ずっとお風呂に浸かっていても大丈夫。ドライヤーはありますが、石鹸やタオルなどの設備はなし。持参、もしくは船内の売店にて購入可能です。
大型フェリーにはなぜか必ず備わっているゲームコーナー。スロットや麻雀などなんだか懐かしい雰囲気のアーケードゲームたち。台の入れ替えなんて滅多にないであろうフェリー内は、まるで時が止まっているかのようです。
各種ドリンクやお菓子など自販機コーナーも充実してます。カップ麺はカップスターのしょうゆ味のみ。私の船旅定番、カップヌードルカレー味は無かったです・・・。
デッキから眺める島々
フェリーの5階は屋外のデッキ。自由に出入り可能なので、降り注ぐ日差しと広がる大海原を思う存分楽しめます!今回の旅はあまり太陽に当たれなかったので、ここで思いっきり日光浴。ギラギラした日差しですが、海風が常に吹いているため暑すぎず心地好いです。
9:00、沖縄本島北部・本部港到着。橋でつながる瀬底島も見えます。いつか水納島や伊江島など、名護半島周辺の島にも行ってみたいです。もしかして、那覇から名護方面へ行く際に、レンタカーやバスに代わりこの船を利用してみるのも良いのでは?本部港に直接着けるし、お値段も2,000円程度。そんな旅の計画を立てるのが楽しくてしょうがないです。
12:10、与論島・泊港(とまりこう)へ。一気にクリアになる海。与論島は奄美群島の中でもリゾート感が強い島で、百合ヶ浜という砂浜だけの島も人気スポット。降りていく人も若者が多く、また迎えに来ている宿の人も浅黒い肌の若者が目立ちます。
12:00になると船内のレストランがオープンします。ラストオーダーは12:30と短い時間でのオープン。私はタコライスにしました!ちなみに、ラストオーダーと同時に調味料やコップなど全て撤去されてしまうのでご注意ください。
14:40、沖永良部島・和泊港(わどまりこう)。レジャー感あふれていた与論島とは違い、降りていくのは仕事で来ているような方ばかり。スコップをかかえた二人組の男性が降りていったのですが、何か掘るのでしょうか。そういえば沖永良部島は鍾乳洞が多く、ケイビングの聖地とも呼ばれていますね。
積み荷の上げ下ろしがとても多い。コンテナをぴったりに、ハイスピードに並べて行く様子に唖然。華麗なフォークリフトさばきに目は釘付けです!コンテナに混じって牛さんも運ばれていきました。
16:30、徳之島・亀徳新港(かめとくしんこう)。先ほどの沖永良部島でも見かけた青いコンテナがたくさん。あれは牛だ!!!船内には大量の牛が次々と積み込まれていきます。さすが、闘牛の島・徳之島。近々どこかで牛の品評会があるため運ばれているとの噂も。
ついに奄美大島へ!
徳之島を出たあとは、奄美大島までノンストップ、約3時間半の船旅となります。気がつけば日も暮れてデッキは真っ暗。
日光浴も景色を楽しむこともできないので、お風呂に入ったり他の乗客の方としゃべったりしてゆったりと過ごしました。奄美大島についたら行きたいお店があるので、夕飯は食べずにおきます。
少し遅れて20:45頃、無事に名瀬新港へ到着。ちゃんと名瀬新港へ着けて良かった!!
港周辺はは真っ暗。名瀬新港から名瀬市街地までは、徒歩15分ほど。初めての島だったらとっても不安になりますが、2度目の来島なのでなんだか落ち着きます。とりあえず予約していた宿、GOLDEN MILE HOSTELへチェックイン。
夕飯を食べにむちゃかなというお店へ向かいます!
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