「洞寺」と書いて「テラ」と読みますが、その実態は寺ではなく洞窟!無料で自由に見学できる洞内では、多数の鍾乳石と、信仰の跡を見ることができます。そこには、かつて島に訪れたお坊さんに関わる伝説が残されていました。
島の北部にある観光スポット
続いて向かったのは洞寺(テラ)。海辺の崖の上に、立派な石門が建てられています。

そのそばにあるのは、平成10年(1998年)に建立されたむんじゅる節之碑。沖縄に伝わる琉球民謡「むんじゅる節」がこの粟国島発祥であることを記念する石碑です。ちなみに「むんじゅる=麦わら」のことを意味しています。

洞寺という名称からかつてここにお寺があった寺院跡かと思いきや、実はちょっと異なるスポット。先ほどの石門をくぐり、階段を少し下った先にあります。

無料で入れる鍾乳洞
この洞寺の正体は、お寺ではなくこの「洞窟」。かつて雲水和尚という僧侶が粟国島に渡り、この鍾乳洞内で読経三昧に過ごし、この世を去ったと言われる場所なのです。

現在は鍾乳石がたっぷりな鍾乳洞。洞窟の規模はけっこう大きく、スケール感に圧倒されます。

入場料は無料で、自由に見学することができます。久米島の「ヤジャーガマ」や喜界島の「ウフヤグチ洞」のように、無料鍾乳洞というのは離島あるある。
洞内は歩道が整備されており、ライトアップもされています。多少のアップダウンはありますが、とっても快適に洞窟探検することができます。

バリエーション豊かな鍾乳石
天井から下がる細い鍾乳石は「ソーダストロー」。中心が管になっているため、ストローという名がつけられています。「ストロー」=「麦わら」を指すため、「むんじゅる石」と呼んでも良いのかもしれません。

ソーダストローが育って大きくなった「つらら石」。もし落ちてきたらと思うと、ちょっとドキドキします。

つらら石が地面から延びる「石筍」とドッキングしたのが「石柱」。この太さになるまで、いったい何万年かかったのでしょうか。

岩肌などを斜めに流れる水の成分が固まってできた「カーテン」は、波のように美しい姿。

雲水和尚が島へ訪れた理由
洞内には拝所と呼ばれるポイントがあります。そこに祀られているのは観音像。

そういえば、雲水和尚はなぜこの島に訪れたのでしょうか?
もともとは那覇の寺に在職であった雲水和尚。ある日、他の寺院の僧と問答になり、水面を歩行することができるという議論に発展します。雲水和尚は呪文を唱えて水面に立ち、沈むことなく歩行に成功。他の寺院の僧はこれを邪魔しようと呪文を唱えます。雲水和尚はしばらくは水上を歩行したものの、途中で術が破れ、水に落ちてしまいました。
当初は成功しなければ首がはねられるという賭けになっておりましたが、途中まで成功したため首切りは免除。その代わり、粟国島へ流刑となってしまいました。
雲水和尚はこのような経緯で島へ来たそうです。お坊さん同士の呪文を使ったバトルというのはなんとも凄いエピソード!そもそも沖縄で仏教に関連する伝説はけっこうレアであるのに、なかなか濃ゆい伝説です。
気になるのは、この雲水和尚という人物が実在していたのかということ。那覇の寺というのは具体的にはどの寺だったのでしょうか。また、西暦何年頃の話なのでしょうか。深堀りしたくなりますが、情報が足りません。禅宗における修行僧を総称して「雲水」と呼びますが、それとは関係あるのかな?
ちなみに、雲水和尚の頭の化石が今でも祀られているというウワサも・・・。
入口のマップを見ると広く感じますが、トータルの歩行は300mほど。時間にして15分程度のお手軽洞窟探索でした。

このあとは、沖縄海塩研究所へと向かいます!伝統的な製法で塩を作っているとのこと、その様子を見学させてもらいますー!


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