航空をテーマにしたミュージアム。ボーイング747の各パーツや再現されたキャビンなど、見どころはたっぷり。併設のレストランでは、成田空港に降り立つ航空機を見ながら機内食風のメニューも楽しめます。
日本初の航空博物館
成田空港のすぐ近くに建つ航空科学博物館は、1989年にオープンした日本初の航空専門の博物館。
2019年にリニューアルを果たしており、展示内容がアップデートされました。飛行機好きなお子様はもちろん、大人もじっくり楽しめる展示が広がります。
エレベーターの前には、なんと金属探知機も設置されています!あくまでインテリアなので鳴ることはないのですが、わかっていてもドキドキしてしまいますね。
今回は大人一人での訪問であったのでスルーしてしまいましたが、フライトシミュレーターをはじめとした様々な体験がそろっています。ただしいずれも人気であるため、午後にはもう満席ということも・・・。クチコミを見る限りでは、朝イチに訪問するのが良さそうです。
迫力のジャンボジェット
展示室へ進むと、いきなり現れるのが航空機の翼。こちらは「ジャンボジェット」の愛称で知られる、ボーイング747の左主翼端。翼のはしっこというほんの一部ですが、低速時の揚力を確保するたて離着陸時に展開する前縁フラップ、機体に蓄積した静電気を空中に放電する放電索など様々な機能が詰まっています。
巨大な747ジェットエンジン。前方から取り込んだ空気を圧縮し高温・高圧状態に。そこに燃料を噴射することどガスを発生させ、ジェット噴射に。それによってタービンを回して推力を発揮します。タービンや燃焼室など、一部プロジェクションマッピングで紹介してくれます。
鎮座するのは747胴体断面の展示。2段に分かれた座席、その下には貨物コンテナと各層に分かれた構造が特徴的。下から見上げると、ビルのような存在感です。
キャビンモックアップ
キャビンモックアップと呼ばれるコーナーでは、機内の座席が再現されています。建物の中にいるのに航空機の中にいるような、ちょっと不思議な気分です。
ファーストクラスのシートもあります。初めて知ったのですが、ファーストクラスって横になれるほど広々としているのですね・・・!多くの人が体験するせいか、シートはかなり擦り切れていました。
コクピットも再現されています。こちらは映画『ハッピーフライト』の撮影に使われたセットであるそうです。
さらには食事を用意するためのギャレー部分も再現されています。普段じっくり見ることはなかなか難しいので、ついつい見入ってしまいました。
多数のデジタルコンテンツ
2階東棟にある展示室は、「見て」「触れて」「楽しく学べる」をコンセプトにした楽しげなエリア。2019年のリニューアルの際にアップデートされた、デジタルコンテンツが多数集まります。
様々な空港の仕事を学べる「空港を支えるプロフェッショナルたちTEAM NRT」。手元のタッチパネルで仕事内容を知りつつ、スクリーンのアバターに自分の顔を投影することもできます。
「スーツケースの旅」は、預けたスーツケースがどのように運ばれていくか知ることができる、ちょっとわくわくする内容。コンベアを移動する様子をスーツケース目線で体感できたり、最後に手作業で組み上げるプロの技を見ることができます。
成田空港とその周辺の模型が広がる「成田空港ジオラマ」。かなり広い範囲が再現されており、スイッチを押すと各ポイントが光る仕様となっています。
航空機が飛び交う展望台
建物の5階は屋内型の展望台。すぐ近くの成田空港へ降り立つ航空機をたっぷりと見学することができるため、子どもたちや大きいお友達で大賑わいです。
次から次へと着陸する機体。ハワイアン航空、ZIPAIRなど、海外からの航空便も多数飛び交います。
展望室内には、様々な航空会社の機体を示したサイネージと写真パネルが展示されています。見たことがないマークの航空機を見つけたら、「さっき見えたのはこれかも!」といった感じで答え合わせも楽しめます。
ちなみに、展望室内が一番盛り上がったのはANAのポケモンジェットが見えたとき。老若男女に愛されるポケモンはやっぱり強いです。
なお、この展望室内には管制塔から指示を出す管制卓も置かれております。もともと成田空港で使用されていたもので、その後は学生の訓練にも利用されてきたそうです。
機内食風メニューでひと休み
博物館の4階には、展望レストラン「バルーン」が入っており、休憩&食事をすることができます。
カツカレー、ロコモコ、ラーメンなど定番メニューに加えて機内食風のメニューを食べることができます。メインはハンバーグであり、和風オニオンソースとデミグラスソースの2種類から選択可能。
他にも、スペースシャトル型の「お子様ランチ」や、航空機型の「お子様カレー」、「成田空港エール」「空のサイダー」といったご当地ドリンクも扱っています。
なお、席数はそれほど多くないため、休日のお昼時はそれなりに混雑するのでご注意を。今回、土曜日の14:00頃とお昼過ぎの訪問でしたが、数組待ちな状態でした。
雨の中での訪問であったのでスルーしてしまいましたが、博物館前に広がる屋外展示場では、試作機や実物を含む様々な飛行機・セスナ・ヘリコプターなどが展示されています。ボリュームもたっぷりで、これだけでも充分楽しめそうなほどです。
アクセスと営業情報
成田空港第1ターミナル、および第2ターミナルよりバスで10分ほど。
開館時間 | 10:00~17:00 |
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休館日 | 月曜 |
料金 | 700円 |
公式サイト | http://www.aeromuseum.or.jp/ |
※掲載の情報は2024年2月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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