科学技術を体験できるギャラリー『千葉工業大学スカイツリーキャンパス』(墨田区・押上)

東京都(23区)

スカイツリータウンの上層部にあるのは、ロボットや宇宙関連技術を展示したサイエンスギャラリー。誰でも入館無料で自由に見学できるので、ちょっと立ち寄るのにもぴったり。館内には、あのアニメのメカも実物大で展示されています。

訪問日:2025/8/11(月) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

スカイツリータウン内のキャンパス

東京スカイツリータウンの8階に進むと、そこにあるのは千葉工業大学スカイツリーキャンパス。キャンパスとつきますが、ここは授業を行う場所ではありません。同大学の研究を一般向けに開放したサイエンスギャラリーとなっています。

入館料は無料!内部では学生さんらしきスタッフが、丁寧に解説しくれたりします。

展示スペースは最先端のロボット関連技術の展示がある「Area I」と、宇宙関連技術の「Area II」の2つのエリアに分かれています。まずは「Area I」から見ていきますね!

最先端の技術が詰まったロボット

人が入れないところに入り、カメラで内部を撮影できるレスキューロボット。ベルト式で、最大42度までの階段も登ることができます。福島原発内の調査や、熊本地震で崩壊した市役所内部にて活躍したそう。

すぐ側には操縦シミュレーターもあります。まるでゲームみたいなコントローラーですが、ホンモノの訓練ソフト。東日本大震災の際にはパイロット不足という課題があったため、一度に多くの人が訓練できるように開発されたそうです。

コアは荷物を運搬できる二足歩行ロボット。その可搬重量は驚きの100kg。荷物どころか人も載せて運んでくれます。モニターには実際に動く映像があり、バランスよく歩く姿を見ることができました。

これぞロボット!といった人型のモルフ。左からモルフ1、モルフ2、モルフ3と名付けられており、高い運動能力を有しています。

体験型のテクノロジー

実際にテクノロジーを体感することができる展示もあります。こちらの魔法のカードはただの紙であるのに、台の上に置くとコントローラーに早代わり。どの穴を押さえるかで様々な映像が映し出されます。

車いすによるレースを体験できるVRエンターテイメント、CYBER WHEEL X。コースのアップダウンに合わせてハンドル操作の重さが変わるそうです。

バラノナ・ハナノナは、バラや花の品種を識別するAIアプリ。バラは7万枚以上の写真をもとに約400品種、花は約35万枚をの写真をもとに約800品種から識別できるそうです。

深海から宇宙まで

「Area I」の出口にあるエスカレーターを降りてしまったのですが、まだ「Area II」を見ていないことを思い出し、急いで引き返します!

ということで、お次は「Area II」。さきほどの「Area I」がロボットを中心とした展示であったのに対し、こちらは宇宙開発や深海探査に関する展示がそろっています。

キラキラに輝くはやぶさ2の実物大模型も展示されています。レーザ高度計、中間赤外カメラ、サンプリング装置など、多くの科学観測器を搭載しており、ものすごく多機能な機器であることがわかります。

左が「メガロドンの歯の化石」、右が「マンガンノジュール」、真ん中が「メガロドンの歯を核としたマンガンノジュール」。マンガンノジュールというのは、南鳥島周辺の深海底で見つかっている海底鉱物資源。リチウムイオン電池に欠かせないコバルトやニッケルを豊富に含んでいるそうです。

鎮座する実物大バルキリー

このギャラリー最大の見どころがこちら!

鎮座する巨大な戦闘機は、実物大のバルキリーVF-25F。バルキリーというのはアニメ「マクロス」シリーズに登場するロボットの総称です。この機体は、マクロスFで主人公・早乙女アルトの愛機として活躍したもの。

横たわる姿は、出動の合間にドックで整備されている状況を再現しています。煤で汚れた姿は、幾多の戦いを乗り越えてきた証。

戦闘機かと思いきや、よく見ると腕が生えています。このバルキリーは航空機「ファイター」、人型「バトロイド」、と変形しますが、その中間の「ガウォーク」というモードを再現しています。ロボット研究者から見ても機能美をもった魅力的なメカであるそう。


未来のテクノロジーを展示している様子は、まるで万博のパビリオン。小さな展示室かと思いきや、想像以上に見応えがありました!今回は夏休み企画展の会場となっていましたが、「300インチ3D宇宙シアター」も備えており、無料で映像作品を見ることもできるそうです。

スカイツリータウンが大混雑でもここは割と空いているので、ちょっと人混みから離れたいとき立ち寄るのもおすすめです。

アクセスと営業情報

東京スカイツリータウンの8階にあります。「郵政博物館」や「コニカミノルタプラネタリウム天空」の近くにあるので、合わせての訪問がおすすめです。

開館時間 10:30~18:00
料金 無料
公式サイト https://cit-skytree.jp/

※掲載の情報は2025年8月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました