まるで異世界なワンダーランド『養老天命反転地』(養老町)

岐阜県

広大な敷地に広がるのは、摩訶不思議な空間。まるでテーマパークのような雰囲気ですが、この空間そのものがモダンアート作品なのです。来訪者は園内を自由に歩き、感覚が狂う不思議な体験ができます。

訪問日:2025/2/22(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

巨大な屋外アート空間

岐阜県の養老町にある養老天命反転地(ようろうてんめいはんてんち)は、テーマパークのような屋外美術館のような不思議なスポット。その正体は、名古屋市生まれのアーティスト荒川修作氏と、そのパートナーでニューヨーク生まれの詩人マドリン・ギンズ氏によってつくられたアート作品。園内を自由に歩いてその世界に入り込むことができる、体感型アート作品なのです。

敷地は約18,000㎡と広大なため、一通りさらっとめぐるだけでも1時間くらいはかかります。そして、斜面や未舗装の道も多数。雨上がりは水たまりやぬかるみがあったりもするので、動きやすい服装がおすすめです。

説明はこのくらいにして、さっそく中へ入ってみましょう!

極限で似るものの家

受付を進むと見えてくるのは「極限で似るものの家」。これぞ天命反転地といった不思議な建築物です。

随所にちりばめられた漢字を見ると、揖斐郡、福井県、三方崩山など岐阜県やその周辺の地名が書かれています。

内部は自由に出入りが可能。高い壁が張りめぐらされており、まるで迷路のようです。

進んで行くと、壁に埋め込まれたソファ、トイレ、ガスコンロ、バスタブなど家具・家電も登場します。

さらに、天井にはそれらが逆さまに浮かんでいます。まるで不思議な実験の結果、はるか数百キロ先に瞬間移動して、異常事態をおこしてしまったかのような空間です。

楕円形のフィールド

園内で最も広いスペースである「楕円形のフィールド」は、壁に囲まれた円形の広場。木々と共に様々な作品が点在しており、探検するような気持ちで楽しめます。

高い壁に包まれた空間は、なぜか落ち着きます。この壁の内部に入ることもできます。

このフィールドは、未舗装の道が多数。しかも斜面を歩くのでなかなかハード!しつこいですが、動きやすい服装がおすすめです。

ワンダーな作品群

こちらの岩山は「昆虫山脈」。てっぺんには井戸がありますが、上るための道はなく、岩をよじ登る必要があります。人々が水を求めて、手を使って山を登る姿が昆虫のようになることからこの名が付けられているそう。上手くルートを見つければ、手を使わずとも登ることができました!

まるでカタパルトのような「精緻の棟」。ここもまた関市、美濃市、各務原市など岐阜県の自治体が記されています。

こちらは「地霊」。細長い入り口の内部は暗く狭い通路。奥まで進むと、日本列島を見ることができます。

実はこのフィールド全体にも巨大な日本列島が隠されていますが、歩きながらそれを見つけるのは非常に困難。Googleマップの航空写真がおすすめです。

天地が反転する記念館

園内入口近くに立つのは、板を組み合わせたような建物。こちらは養老天命反転地記念館。「記念館」ときくと年表や資料が並んだ施設をイメージしてしまいますが、この記念館の内部もまた不思議空間。

天井にも床があるため、天地を反転させた写真が撮れるスポットとなっています。

訪問した2/3(月)〜2/28(金)の期間は修繕工事中のため入ることができず。ガラス戸からちらっと覗かせてもらいました。見どころがひとつ減るため、入場料金が通常850円から600円に割引されていました。ちょっとした優しさを感じます。

まるで異世界に来たような不思議な気持になれるスポット。園内にはおじさんがおり、遠くから「そこ気を付けてな〜」と声かけてくれたりします。もしかして「時空のおっさん」でしょうか!?

(※「時空のおっさん」は違う世界に迷い込んでしまった人を元の世界に戻してくれる存在。異世界系の都市伝説によく登場します。)

アクセスと営業情報

・養老鉄道「養老」駅から徒歩10分ほど。
・東海環状自動車道「養老」ICから車で10分ほど。
・駐車場は複数あります。天命反転地にいくならば「第1駐車場」が入口に最も近いです。

開館時間 9:00~17:00
休館日 火曜、年末年始
料金 850円
公式サイト https://www.yoro-park.com/facility-map/hantenchi/

※掲載の情報は2025年2月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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