オオゴマダラ飛び交う虫の楽園『ぐんま昆虫の森』(桐生市)

群馬県

国内有数の大型昆虫館。色鮮やかな昆虫標本や、世界のカブトムシ・クワガタムシの生態展示、チョウが飛び交う巨大なドームなど見どころたっぷり!子どもはもちろん、大人もたっぷり楽しめる施設です。

訪問日:2024/8/11(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

巨大な昆虫パーク

群馬県の桐生市にあるぐんま昆虫の森は、その名の通り昆虫をテーマにした施設。

いわゆる昆虫館的な施設ではありますがそれだけではありません!敷地内には雑木林や里山が再現されており、その広さはなんと45ヘクタール!

ヘクタールといわれてもイメージしにくいと思いますので恒例の東京ドームに換算すると約10個分相当。東京ディズニーランドが51ヘクタール、東京ディズニーシーが49ヘクタール、USJが54ヘクタールなので、これらのテーマパークと同規模の施設になります。

せっかくなら園内を散策していろんな虫さんを探しに行きたいところですが、訪れたのは夏真っ盛りな8月。

全国トップクラスの最高気温を叩き出す桐生の夏は暑すぎます!!

ということで、屋内展示室である昆虫観察館をメインにご紹介させていただきますね!ちなみに園内で昆虫採集は可能ですが、キャッチアンドリリースが基本ルール。網はの持ち込みはOKですが、虫かごはNGとなります。

マニアックな虫たち

館内では様々な昆虫の生態についてを学ぶことができます。わかりやすい写真付きパネルと合わせて、水槽には実際の生体が展示されている種類も。

そのラインナップは、シデムシ、マイマイカブリ、カメムシ、ナナフシ、ヤママユガ・・・・

ガチ感漂うラインナップです!!

華やかなハンミョウはスタスタと歩き回っています。口の部分をよく見ると鋭い大アゴが凄いことに。素早く歩き回ってアゴで小型昆虫をとらえて食べる、ハンタータイプの虫なのです。

こちらはトノサマバッタ。緑色のイメージでしたが、ここの個体は褐色をしています。これは「群生相(集団相)」と呼ばれる、密度が高い状態で育った状態。色が異なるだけでなく、飛翔能力も上がり、気性も粗くなるそう。一方、密集せずに育つ場合はイメージ通りの緑色に育ちます。こちらは孤独相(単独相)と呼ばれています。

人気のカブトとクワガタ

日本の虫だけでなく、世界の昆虫の生体も見ることができます。中でも人気なのはカブトムシやクワガタなどの甲虫類。ギラファノコギリクワガタは、10cmを越える巨大な姿で注目の的です。

オーストラリア最大のクワガタ・ニジイロクワガタ。その名の通り、色鮮やかな姿が魅力的です。

こちらはアジアの熱帯雨林に暮らすツヤクワガタの最大種・インターメディアツヤクワガタ。由来がとっても気になる名前ですが、明確な回答がみつからずです。

他にもオウゴンオニクワガタ、オオテナガカナブン、アルキメデスヒラタクワガタなど、人気の甲虫がたっぷり。もちろん、ヘラクレスオオカブトもいますよ!

個性的過ぎる虫たち

世界中の様々な昆虫が標本や生体で展示されています。水槽の天井に忍者のように張り付くハナカマキリ。姿はもちろん、匂いで虫をおびき寄せて捕食します。華やかな見た目ですが、全てはハニートラップのためと考えると恐ろしいですね。

ずらりと並んだツノゼミの標本。大きく反り返ったツノのミカヅキツノゼミ、シカのようなシカツノゼミなど、いずれも奇抜なスタイルをしています。

八重山諸島~オーストラリアまで見ることができるというクロカタゾウムシ。一見すると特徴がなさそうに見えますが、実はもっとも硬い昆虫として知られています。人間が踏んでもつぶれないほどの強度であるそうです。

インパクトのあるオオアゴヘビトンボの標本。独特なビジュアルを前に、頭にナウシカが浮かんだ方も多いのではないでしょうか。

余談ですが、これよりアゴが小さい普通のヘビトンボは日本にも生息しています。小さい頃に山の中で見かけたときは、様々な昆虫を組み合わせたキメラのような姿に「未知の生物」をみつけたような気持ちでめっちゃテンション上がりました・・・!

チョウが舞う温室

この昆虫の森の最大の見どころといえば、巨大な温室!面積1,100㎡・高さ21mと、昆虫温室としては日本最大級の規模を誇ります。

むわっとした空気の中に生い茂るのはブーゲンビリア、ハイビスカス、ヒカゲヘゴといった熱帯や亜熱帯で見ることができる植物。そして、そこに飛び交うのはたくさんの蝶。

チョコミントカラーが鮮やかなアサギマダラ。九州などでも見ることができますが、冬の間は南西諸島や台湾へ渡って行くそう。非常に長距離を移動をすることで知られています。

青紫のカラーリングが美しいツマムラサキマダラ。その色合いは、まるで宇宙空間のようです。ちなみに幼虫は突起がたくさんあってなかなか刺激的なルックスをしています。

手のりオオゴマダラ

様々なチョウの中でもひときわ存在感を放つのがオオゴマダラ。羽を開くと10cm以上になるという、国内最大級のチョウです。

ふわふわと舞うように飛ぶオオゴマダラ。近づいてみると、手に乗ってくれました!

次々と集まるオオゴマダラ、なんと5匹も集めてしまいました。しっかりとつかまっており全然離れる気配もなく、ドーム内でずっと一緒に過ごしました。

他にも人はたくさんいましたが、なぜか私だけがモテモテ。ここに来てモテ期を迎えるなんて、人生のピークかもしれません。

素敵な思い出で終わらせておきたいところですが、どうしても気になるのはその要因。調べてみると、男性の整髪料に集まることがあるなんて記載を見つけました。整髪料は付けていないですし、そもそも集まっているのは手なので、髪は関係なさそうです。もう少し掘り下げてみると、整髪料に含まれるメチルパラベンが好む香りらしい。

あ!心当たりが!それは、夏場の必須アイテムの汗拭きシート。成分を見てみるとメチルパラベンの文字が。

ちなみに同行者もまったく同じものを使っていたのに、なぜか私ばかりが集めてしまいました。もしかして、イエロー&グリーンという派手髪だったのもわずかに作用したのかもしれません。

理由はどうあれ、こんなにチョウが集まってくれたのはとっても嬉しい!オオゴマダラのおかげでスペシャルな思い出ができました。

アクセスと営業情報

開園時間 4~10月:9:30~16:30
11~3月:9:30~16:00
休園日 月曜 ※春休み、GW、夏休み開園
料金 410円
公式サイト https://www.pref.gunma.jp/site/giw/

※掲載の情報は2024年8月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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