きっと誰でも一度は見たことのある猫のキャラクター「ダヤン」。河口湖の北にある木ノ花美術館は、その物語の世界を体感することができます。不思議な世界「わちふぃーるど」とは、いったいどんな場所なのでしょうか?
ダヤンがテーマの美術館
河口湖の北岸に立つ河口湖木ノ花美術館は、2023年で40周年を迎える「ダヤン」をテーマにしたミュージアム。
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おとぎ話の世界に迷い込んだかのようなファンタジックな外観が印象的。これはわちふぃーるどの中央に位置するタシルの街にあるタシールエニット博物館を模して建てられているそう。
わちふぃーるど?タシル?まったくわからなくても大丈夫!館内にはしっかりとした解説もあるので、原作を知らないけど興味がある、なんて方でもばっちり楽しめます。
わちふぃーるどってどんなところ?
さて、この美術館についての記載を見ていると目に入る「わちふぃーるど」。その正体は、作家池田あきこさんの描く架空の世界。
もともとは地球の一部でしたが、神々と巨人族の戦いから逃れるため、雪の神によって地球から切り離されます。
猫のダヤンはアルス(地球)のリーベントヒルという場所でケントスさん一家に飼われていましたが、ある冬の夜、雪の魔法で地球からわちふぃーるどへと連れてこられます。そこで、様々なキャラクターと出会い、不思議な出来事に巻き込まれていくというのが大まかなストーリー。
ほのぼのとした動物ストーリーかと思いきや、なんと「異世界転生モノ」なのです!近年では非常に流行しているジャンルですが、それを40年も前に繰り広げていたのはかなり先鋭的だったのではないでしょうか。
想像が膨らむ展示
館内では、絵画や模型を使ってわちふぃーるどの様々な物語を見ることができます。
タイトルに加えて、一言二言が添えられているのがポイント。例えばこんな感じです。
きのこ達はしだいにその輪を
じわじわと 縮めてきた
議論の長いのは 年寄りの常
誰の翼が一番強いか つばを飛ばして大評定
「なぁそこのお若いの 俺の翼に乗ってみな」
非常に短い文ではありますが、なんとも想像が膨らむ内容。展示を追っていくだけで、ストーリーを感じ取ることができるのです。
残念ながら館内は撮影禁止ですが、最後にはフォトスポットが用意されています。これで思い出をしっかりと持ち帰れますね。
展示室の最後に置かれたモニターでは、ダヤンの人形劇が上映されています。これまで絵でしかみたことなかったダヤン、ついに動く姿に出会うことができました。はじめて声を聴いたのですが、イメージしていたの声とは違って驚きでした。
頭の中で声を想像しながら館内の展示を見ていくと、最後のココで答え合わせができます。とっても楽しいのでおすすめです。
広がるダヤンの世界
併設のショップにはダヤングッズがずらり。そのラインナップは国内最大規模であるそう。
アクセサリー、ウェア、バッグ、タイルアートなど基本的にどれもおしゃれ。一般的なキャラクターグッズとは一線を画す洗練されたデザインなので、普段使いもまったく問題ないものばかりです。
美術館外にはテーブルやイスが置かれております。
余韻に浸って休んでいると、あたりにはネコがたくさんいることに気が付きました。
ダヤンみたいな模様のネコもおります。美術館でその世界を体感した後だと、コトバが通じているんじゃないかという気持ちになりました。
アクセスと営業情報
富士急行線の河口湖駅からバスで約20分の「河口湖猿まわし劇場木の花美術館」下車後、すぐ目の前。
車の場合は中央自動車道の河口湖ICより車で15分ほど。
開館時間 | 3月〜11月:10:00〜17:00 12月〜2月:10:00〜16:00 ※多少前後する場合があるそうです |
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休館日 | 年中無休 |
料金 | 500円 |
公式サイト | http://www.konohana-muse.com/ |
※掲載の情報は2024年1月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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