11本に渡る甑島の記事もこちらが最後。上甑島の里港から高速船に乗って九州本土の川内(せんだい)港へと帰ります。今回行けなかった場所や、島めぐりのちょっとした感想なんかもだらだらと書いております。
レンタカーの返却
甑島からの帰りは里港16:30発の高速船。下甑島の観光もほどほどに切り上げて、里へと帰ってきました。
里港の近くのコスモ石油でレンタカーに給油、とんぼろレンタカーに返却しました。
その後は送迎車で里港まで送ってもらいました。5分弱というほんのわずかな時間ですが、運転手の方とのちょっとしたおしゃべりも良い思い出。
今回は「レンタカー+高速船のセット」にて申し込んでいるので、チケットの購入や乗船名簿への記入は不要。帰りの分の乗船券はレンタカーを借りる際にもらったので印刷も不要です。
里港ターミナル
こちらが里港ターミナル。一階建ての小さな施設です。奥に見える白い立派な建物は、ホテルエリアワン。天然温泉付きのホテルで、全室オーシャンビュー。いつか泊まってみたいです。
ターミナルには「イーグル」というレストランが入っています。トンボロ地形をイメージした形にご飯が盛られた「とんぼろカレー」や、「きびなご漬け丼」など、ローカルなメニューがたくさん。貼り紙によると、月水金の15:30から22:00までが営業時間とのこと。また、モーニングもやっているそうです。
おみやげ屋さん「甑みなと市場」では、甑島の芋焼酎や冷凍されたキビナゴやタカエビ、インスタントのキビナゴラーメン・アオサらーめんなどが販売されています。カノコユリの球根も売っていました。
高速船で川内港へ
乗り場は船を待つ人で列ができてます。どうしても目当ての席がある場合は早めにターミナルに来て、ターミナル内ではなく乗船口まで進んでおくのがおすすめ。
この、少し疲れたけど満足そうな顔をした人たちの列も、島ならではの光景。小笠原、伊豆諸島、隠岐諸島・・・いろんな島旅の記憶が蘇ります。
高速船は下甑島の長浜港から出発、この上甑島の里港を経由して川内港へと向かいます。里港には16:25に到着。1階のテーブル席はすぐに埋まってしまうので、往路と同じく地下の小上がり席へ。
旅の疲れもあるので、靴を脱いでゆったり・・・・なんてできず、荷物を置いたら2階のデッキへ!
やっぱり小さくなってゆく島の姿と船の後ろに伸びていく航跡波を見ていたいです。この寂しい感じもまた島旅の良さ。さよなら甑島、楽しかったです!
船は定刻通り17:20に川内港に到着。ちょうど夕暮れの港はノスタルジックです。
行き残した場所
計画段階では。「それほど見どころは多くないからのんびりめぐれそう」と思っていましたが、なんだかんだ見たいところすべては巡りきれなかったです。下甑島は思ったよりも広く移動に時間がかかったため、いくつかカットすることに・・・。
神秘的な奇岩「堅石(たていし)」も諦めた場所のひとつ。集落や他の観光スポットからは遠く離れた場所にあり、なおかつ森の中を20分ほど歩く必要があります。旅程にプラスで1時間以上は必要となるため、今回あ断念。
また、島の西側の集落・片野浦にある花の名所、「みっちり草原」も諦めスポット。実は入り口まで行っていました。
最初どこから行くのかわからなかったのですが、港にある砂防ダムの隣に小さな白い看板があるのを発見。どうやらここを登って行くようです。ちょうど降りてきたひとの話をきくと、急斜面を20分ほど登る必要があるそう。なかなかハードでありなおかつ11月なので咲いている花はわずかであるとのこと。時間的にも服装的にもちょっと厳しいため諦めました。
なお、せっかく片野浦に来たので、ウワサの塀が高すぎる集落も見てきました!
島でのことを振り返ると、やっぱり思い出に強く残っているのはドライブする楽しさ!よくぞこんなところに道を通したなと思うようなポイントが多数あり、運転していて楽しかったです。
そしてなんといっても甑大橋が最高でした!トンネルを抜けた先にぱーっと広がる海、起伏やカーブもあって、自分でジェットコースターを運転しているような気分。これまで海を渡る橋は何度も運転してきていますが、過去イチの爽快感でした。思わず撮ってしまった動画も再掲しますね。
トンネルの向こうは海の上に架かる橋!甑大橋(こしきおおはし)が爽快過ぎるー! pic.twitter.com/I055gvPihK
— ちひろいろ (@Eri_ashi) November 10, 2023
行ってみた感想
それなりに大きく人口も多い島。なおかつ南国でもないため、いわゆる「島らしさ」は少ないのではないかなと思っていました。しかし、実際に集落内を歩くとそれはそれは島感にあふれています。
基本的に車移動であっため、あまり動植物を見ることはできませんでしたが、車に引かれたアマミサソリモドキの亡骸を多数発見しました!九州南部に生息する、本土で唯一見ることができるサソリモドキ。いつか生きている姿を見てみたいです。
そして、なんといっても島の人が優しすぎます。歩いているとみんな挨拶してくれるのはもちろんのこと、驚いたのは車でもお互い会釈しあうこと。レンタカーに乗る明らかに余所者の私にも、みなさん分け隔てなく挨拶してくれて、移動中も何だか心地よい気分です。
また、島の人は基本的にみんなにこにこしてます。3つの島が橋で繋がり、船もアップデートされてますます利便性の高まった甑島列島。きっと充実した暮らしが送れているのでしょうね。
今回行けなかった「堅石」「みっちり草原」、そして2025年オープン予定の「甑ミュージアム」とまだまだ行きたいところが残っています。いずれ、花の季節にまた訪れたい島です。
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