糸島半島の北西に位置しているマグマ系の景勝地。遊覧船に乗れば、海上から間近で見ることができます。さらに運が良いと、船は洞窟内部へ突っ込む!!ただの海上クルーズとはひと味違う、スリル満点のアトラクションを楽しむことができます。
船で行く芥屋の大門
「芥屋(けや)の大門(おおと)」は、海によって削られた巨岩の洞窟。展望台からちらりと見ることもできますが、芥屋大門観光社の遊覧船に乗ると、海上から接近して見ることができます。
乗船料金は800円、乗船時間は25分となかなかお手軽なクルーズ。出港は平日45分おき・土日祝日30分おきですが、風が吹くと運行中止になることもあるそう。事前に電話で運航状況を確認するのがおすすめです。
乗船場の周辺にはおしゃれなカフェやレストランもあり、早めに到着しても時間調整はできそう。私は今回、糸島ドライブの一番最後に立ち寄りました。
大門に向けて出港
今回乗船するのは、こちらの黄色くてかわいい船。船体には糸島市のイメージキャラクターの「いとゴン」が描かれており、とっても楽しい雰囲気です。港の時点ですでに海がキレイなのは、さすが糸島。
スタッフのおじさんが小気味よいトークで案内してくれます。ライフジャケットの案内にしても「特別に着せてあげるね」「カップルお揃いで青にしときな」といちいち楽しませてくれます。盛り上げようとしてくれる感じが伝わって、とっても良い雰囲気。
5分ほど海上を進むと、芥屋の大門が見えてきます。
マグマが造る神秘の造形
芥屋の大門に近づくと、船首のデッキまで自由に立ち入り可能に。
柱のような岩が組み上がった迫力の景色。この岩は、火山活動によって生み出された玄武岩。
溶岩が冷えて固まってできた岩ですが、その際に体積が縮むことで、縦に割れ目が入り「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」という柱のように長い岩ができあがります。
まるで人工的に作ったかのような幾何学デザインは、まさにマグマが作り出した芸術です。
クライマックスは洞窟内部へ
ここからがこの遊覧船最大の見せ場!舵を切って大門へ真正面から向き合うと、
そのまま内部へ突っ込みます!!
スリリングなアトラクションに、船内では歓声がわきあがります。これはすごい!!
洞内はかなり狭く、船体ぎりぎりの洞窟探検。船長さんの華麗な船さばきと、船体にくくりつけられた浮きのおかげでクラッシュすることはありませんが、かなりドキドキします。
なかなか閉塞感があるので、閉所恐怖症の人にはちょっと厳しいのではないでしょうか。
あっという間のクルーズ
洞門を出たあとは、少し周辺をクルーズののち港へと戻ります。「波を被りたい人だけデッキにいてくださーい」その声とともに、船は急加速。
所要時間25分はあっという間で、想像以上の迫力に大満足!これは良いクルーズでした。ちなみに、波の具合によっては洞窟に入れないこともあるそう。こればっかりは運です!
柱状節理の洞窟に船ごと突っ込む、というアクションは唐津呼子の七ツ釜遊覧船イカ丸と非常に似ています。比較してみると、こちらの方が船は小型で洞窟も小さいためエキサイティング。
アクセスと営業情報
JR筑肥線の筑前前原駅からバスで約30分、終点のバス停《芥屋》下車後、徒歩3分ほど。
車の場合は西九州自動車道の前原ICから約20分。駐車場は無料で「民宿なぎさ」の隣にあります。乗船場からは少しだけ離れていますので、カーナビを利用される方はこちらを目印に向かうのがおすすめ。「芥屋大門遊覧船駐車場」という看板がありますので、近くまできたら見逃さないようにご注意ください!
運航時間 | 平 日:9:30~12:30、13:30~16:15 ※45分毎 土日祝:9:30~12:30、13:30~16:30 ※30分毎 |
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料金 | 800円 |
公式サイト | http://www.keyaotokankousha.jp/ |
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