新川崎駅の近く、小高い丘の上に広がる動物園。ここでしか見られない動物がいるわけではありませんが、展示生物のバリエーションは意外と豊か。入園無料でこれだけ楽しめるのは凄いです!
丘の上の動物園
JR湘南新宿ラインの新川崎駅の西側にある夢見ヶ崎動物公園。1972年に川崎市の政令指定都市移行を記念して、夢見ヶ崎公園に設置された無料の動物コーナーが始まりです。
新川崎駅から向かう際に渡る跨線橋には、かわいいイラストとキャッチーな解説文が。早くも動物園の雰囲気が楽しめる演出にわくわく。ここで予習しておくと、園内でその動物を見つけたときの喜びがアップします!
夢見ヶ崎は加瀬台とも呼ばれる小高い丘陵。動物公園はその上にあるため、階段を登る必要があります。なかなかハードですが、距離はそれほどでもないため、ここは勢いで登り切ります!
登った先を進むと、了源寺というお寺や広々とした公園があります。奥へと進むと、気がついたときには動物園に入っていました!
この夢見ヶ崎動物公園は、なんと入園料が無料!入園ゲートはなく、公園と動物園がシームレスなのでした。
人気なアニマルたち
来園者を出迎えるのはレッサーパンダ。もふもふと歩き回る姿は、とってもキュート!1992年に瀋陽市から友好都市連携10周年を記念して寄贈されたそうです。
フンボルトペンギンもいます。南米に暮らすペンギンで、自然下では砂地に掘った穴やサボテンの藪に巣を作るそう。見かけよりも低い鳴き声を響かせています。
シマウマもいます!こちらはハートマンヤマシマウマという種類。山に暮らすヤマシマウマは、サバンナに棲むシマウマに比べて耳が長く、縞模様が密といった特徴があります。ウマというよりロバに近い姿。実は全国初の繁殖に成功したそう。
めっちゃでかいアルダブラゾウガメ!!甲羅の長さ1m、体重120kgという巨体で、推定年齢は2025年で67歳。1988年にセーシェル共和国から寄贈されたそうで、5番目に来たゾウガメなのでナンバーファイブとも呼ばれているらしい。
ちょっぴりレアな動物
岩山に集まるヤギ。よく見ると、普通のヤギとは異なりかっこいいツノとヒゲが生えています。
こちらはマーコールという中央アジアに暮らすヤギ。野生のヤギでは最大種であるそう。1982年に開園10周年を記念して、国内で初めて飼育を開始したとのことです。
白くてふわふわした毛が特徴的なワタボウシパンシェ。南米コロンブスに暮らす小型のサルで、別名はワタボウシタマリンとも呼ばれています。2024年に千葉市動物公園よりやってきたそうです。
かつては中国から寄贈されたシベリアヘラジカがいましたが、現在はツノだけがフォトスポットとなっています。あとはケープハイラックスというちょっとだけ珍しい生き物も飼育していますが、訪問時は展示準備中でした。
カラフルな鳥たち
華やかな鳥も多数見ることができます。このパラワンコクジャクは、フィリピンのパラワン島に暮らすコクジャク。オスはブルーメタリックの羽がとっても美しいです。
アカオヒメシャクケイは、異変があると「チャチャラカ!」と鳴くそう。めっちゃ気になりますが、残念ながら私が近づいても異変とは捉えてもらえませんでした。
他にも、ベトナムキジ、ハイイロコクジャク、白いインドクジャク、ルリコンゴウインコなど世界の様々な鳥がたくさん!そんな中、威厳を放つのは日本のオオタカ。
このオオタカ、怪我しているところを保護されており、右翼を失っています。来園したのは2010年とのことですので、そんな姿でも15年も生きているということになります。翼を失っても強く生きる姿に、元気をもらえた気がしました!
というわけで、無料でありながらもたっぷり楽しめる夢見ヶ崎動物公園。ゾウやキリン、ライオンやカバといった動物園の人気者たちはいませんが、レッサーパンダやフンボルトペンギン、マーコールなど様々な動物が揃っているため見応えは充分でした!
なお、この動物園を含む夢見ヶ崎には古墳がたくさんあるのですが、この話はまた次回。
アクセスと営業情報
JR南武線の鹿島田駅より徒歩20分、JR横須賀線・湘南新宿ラインの新川崎駅より徒歩15分。
開園時間 | 9:00~16:00 |
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休園日 | 年中無休 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.city.kawasaki.jp/shisei/category/288-7-22-0-0-0-0-0-0-0.html |
※掲載の情報は2025年2月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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