由布院観光の中心となるのが湯の坪街道。多数のお店が軒を連ねる中、名物グルメを食べ歩きしながら散策スタート!奥にある金鱗湖(きんりんこ)では、あのサカナが泳いでいました。
メインストリート湯の坪街道
別府と並び、九州を代表する温泉として知られる由布院温泉。もともと小さな温泉地でしたが、別府温泉を全国へ広めた重要人物・油屋熊八(あぶらやくまはち)が別荘を建てます(現在の老舗旅館「亀の井別荘」)。さらに北由布駅が開業したことにより知名度が上がり、徐々に人気の温泉街へ。
バブル期に多くの温泉地において大型開発が進む中でもそれに抗い、歓楽街的な要素を排除。現在も大きな旅館やホテルが少なく、長閑でおしゃれな温泉街として独自のスタイルを貫いています。
そんな湯布院のメインストリートが湯の坪街道。多数の飲⾷店や雑貨屋、土産店や観光スポットがすらりと並ぶにぎやかな道で、湯布院観光の中心として人気なスポットです。
⾵情のある街並みは、ただ歩いているだけでも楽しい気持ちになれます。ただし、人がものすごく多いです!
平日の月曜日、しかも雨の中で訪問したのですが、なかなかの混み具合。特にインバウンドの姿が目立ちます。
たのしい食べ歩き
さてさて、湯の坪街道といえば食べ歩き!せっかく来たので何店かめぐってみることにしました。
まずは定番の湯布院金賞コロッケ2号店。名物の「金賞コロッケ」は、サクサクアツアツ!甘口の下味がばっちりなので、ソースなしでそのまま食べられます。
甘いものが欲しくなったのてま由布院ミルヒ本店。本店限定の「ケーゼクーヘン」というメニューがあり、焼き立てとコールドの2種類から選ぶことがができます。
せっかくなので焼き立てにしてみたところ、驚くほどとろっとろ!ケーゼクーヘンとは何かと思っていたのですが、その正体はとろけるチーズケーキ。焼き立てはほぼ飲み物でした。
さて、今度はしょっぱいものが欲しくなったのでパニテカ桜家へ。「豊後のステーキ牛串焼き」は1,000円もするけど、上質な脂がとろっとろでとんでもなく美味しいです!
次は甘いものを・・・とこのままではエンドレスなので、いったんここでストップします!
シンボルの金鱗湖
由布駅から湯の坪街道を進むと、一番奥にあるのが金鱗湖。由布院のシンボルとも呼べる湖です。
底から温泉と清水が湧き出ており、さらに温泉水の川も流入するため、秋から冬にかけての早朝には温度差により幻想的な霧に包まれることでも知られています。
その周囲は約400メートルとかなり小ぶりなので、温泉街の散策ついでに気軽に一周することができます。
金鱗湖の南岸に鎮座するのは天祖神社。湖上に浮かぶ石鳥居が印象的。訪問した際は、水鳥のウが両サイドに鎮座していました。
主祭神は天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)。佛山寺にあった金毘羅大権現も明治の神仏分離で合祀されています。
魚や水鳥などの生き物も多数。コイが泳いでいると思ったのですが、よく見ると明らかに異なる姿。
これは、おそらく外来種であるティラピア。この金鱗湖は水温が高いことから、フナやコイに加えてティラピアやグッピーといった熱帯魚も繁殖しているのです。
由布院と湯布院の使い分け
最後にどうしても気になるのが「由布院」と「湯布院」いう2つの表記。どちらもよく見かける気がしますが、何か使い分けがあるのでしょうか?
もともとの地名は由布院でありましたが、1955年に旧由布院町と旧湯平村が合併することになり、湯布院町という表記に変更。しかし、由布院駅や由布院温泉は合併以前からあるため由布院の表記のままで存続されました。
その後、2005年に湯布院町は庄内町・挾間町と合併、由布市が誕生します。これにより、温泉街付近の住所は由布市湯布院町というどちらの字も使用されることに。
そんなわけで、温泉や駅名は「由布院」、町の名前ならば「湯布院」が正しいということになります。しかし、エリアを指す際などはどちらも混在しており、それほど厳密な使い分けはない印象。ややこしさを避けるためか「ゆふいん」といった平仮名表記も増えているようです。
ちなみに由布院の名前の由来は、かつてこの地で多くの「木綿(ゆふ)」を作っており、律令制の時代に正倉院のような倉庫があったことから「院」が付いて、このような地名になったとされています。
湯の坪街道周辺には、前回ご紹介した現代アート美術館「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」や、世界一美しい村を再現したテーマパーク「湯布院フローラルビレッジ」など、観光スポットが盛りだくさん。
ということで、この後は、そんな観光スポットの一つ、「湯布院昭和館」に行ってみたいと思います!
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