あんかけスパ発祥の店で食べるミラカン『スパゲッティハウス ヨコイ住吉本店』（名古屋市・栄）

知る人ぞ知る名古屋グルメ、あんかけスパゲッティ。なんとなく味が想像つくような気もしますが、「ミラネーゼ」「カントリー」など謎の専門用語も存在しており独自の存在感を放ちます。いったいどんな味なのでしょうか。

知る人ぞ知る名古屋グルメ

突然ですが、あんかけスパゲッティご存知でしょうか！名古屋グルメのひとつではあるのですが、手羽先や味噌カツに比べると知名度はそれほど高くない印象。これまで名古屋は何度も訪ねていますが、一度も食べずに来てしまいました。

その歴史は古く、1961年にヨコイの創業者・横井博がミートソースを名古屋人好みの味に仕立てようとして考案したといわれています。その後、ヨコイは共同出資でレストラン「そ～れ」を開業、その2年後には「スパゲッティハウスヨコイ」を立ち上げます。

どちらの店舗も現在まで営業は続いております。Wikipediaによると、あんかけスパゲッティは「そ～れ」が発祥・「ヨコイ」が元祖といわれているそうです。

元祖のヨコイ住吉本店

どうせ食べるなら「そ～れ」か「ヨコイ」のどちらかで食べてみたい！というわけで、向かったのはスパゲッティハウス ヨコイ住吉本店。栄駅から徒歩10分弱、今回は名古屋市科学館から10分ほど歩いてやってきました。

ちなみにヨコイは他にも栄駅の近くにある「錦店」、名古屋駅の近くの「KITTE名古屋店」と、合計3店舗あります。

店内は4名テーブルが10基、2名テーブルが2基、カウンターが3席ほど。

混雑が不安でしたが、土曜日でも11:40頃ならば並ばずに入れました。予約は不可とのことですので、並びたくない方はピークタイムをずらした方が良さそうです。

謎のあんスパ専門用語

注文はこちらのタッチパネルにて。メニューはもちろん、ヨコイの歴史紹介やプロモーションビデオも入ってます。注文後、料理提供までに見ていると、気持ちが高まります！

あんかけスパゲッティの定番と言えば「ミラカン」。

ミラカンってなに！！？？

あんかけスパゲッティには専門用語が多数あります。ソーセージ、ベーコンなどの肉類トッピングは「ミラネーズ」、オニオン、ピーマンなどの野菜トッピングは「カントリー」、肉と野菜の両方盛りについては「ミラネーズ」と「カントリー」の頭文字を足して「ミラカン」と呼びます。創業者の横井さんがイメージでつくったワードであるそう。

他にも、魚介類のフライをトッピングした「バイキング」、豚肉がのった「ピカタ」、カニクリームコロッケの「クロケット」など様々なネーミングのメニューが。眺めているだけでも楽しいです。

カスタマイズも可能

初めての訪問なので定番の「ミラカン」にします！注文へと進むと麺のサイズ選択へ。極小、1,2倍、1,5倍、W、トリプルと調整可能。さらに苦手なトッピングを省く「〇〇抜き」も対応してもらえます。

追加のトッピングも大量！「粉チーズ」「コーン」のような定番トッピングだけでなく「トンカツ」「海老フライ」などインパクトあるものまで。カスタマイズ性が抜群に高いです。

最初なのでそのままで進もうと思ったのですが、うっかり「とろけるチーズ」を選択してしまいました。あつあつのミラカンが到着です。

カラフルなミラカン

ウインナー、ハム、ベーコン、オニオン、ピーマン、マッシュルームのトッピング。赤・緑・ピンクととっても華やかな色合いです。

2.2mmの太麺は歯ごたえたっぷり。おそらく軽く油で炒めているのか表面がほんのり硬めで中がもちもちです。

あんはどろっとしており麺によく絡みます。甘酢系の味を想像していたのですが、甘さや酸味は控えめ。コショウが効いたパンチのある味付けです。

トッピングでとろけるチーズをのせたところ、ウインナー・オニオン・ピーマンとあまりにもマッチして、まるでピザのような風味に。

ボリュームも多く見えますが、ちょうど良い感じでさらっと食べきれました！あんがもう少し甘いと良いなと思ったのですが、食べていると麺が甘く感じてきてちょうど良いバランス。初めて食べる味なのに、妙に落ち着く風味。毎日食べたくなるような、不思議な感覚でした！

レジのそばでは、おみやげ用のレトルトソースを販売しています。そして、そのレトルトソースを模したガチャもありました！食べた記念にぜひチャレンジを！

アクセスと営業情報

名古屋市営地下鉄「栄駅」 8番出口より徒歩5分。

※掲載の情報は2024年11月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。