温泉の熱を利用した動物園が広がる山地獄。珍しい動物はいませんが、人懐っこい生き物たちが来園者をお出迎え。のんびりした雰囲気が漂う地獄です。
温泉街の動物園
鉄輪(かんなわ)にて海地獄・鬼石坊主地獄の隣に立つ山地獄。あまり情報が見つからないため、いつ誰によって開設されたのかなどの詳細は不明。おそらくですが、昭和中期頃に開園したのではないかと思います。
ブルーの地獄と熱帯植物園のある「海地獄」、ワニ園が広がる「鬼山地獄」、熱帯魚水族館の要素も持つ「白池地獄」、間欠泉が噴き出す「龍巻地獄」など、それぞれ特色のある別府の地獄めぐり。
こちらの山地獄は水蒸気の熱を利用した動物園!しっかりと差別化されています。
以前は、海地獄・鬼石坊主地獄・かまど地獄・鬼山地獄・白池地獄・血の池地獄・龍巻地獄とあわせて「8大地獄」と呼ばれていましたが、別府地獄組合からの脱退とともにこの表現はあまりされなくなりました。
他の地獄に囲まれるような立地ではありますが、共通券でめぐることはできないのでご注意ください。(2024年2月時点)
たくさんの小動物
園内で見ることができるのはニホンザル、ヤギ、馬、フラミンゴなどの動物たち。
2匹のワラビーは、こちらに背を向けて何かに夢中。何しているんでしょうかね。
柵の隙間から顔を覗かせて、主張が激しいヤギ。すぐそばにエサのニンジンが100円で販売しています。
カピバラも飼育されています。もしかして、冬場は温泉に入ったりもするのでしょうか。
立派な尾羽を垂らしたクジャク。赤みを帯びた羽が渋くカッコイイです。
以前はアフリカゾウやカバなど大きな動物も飼育されていましたが、2024年時点では小型の動物が中心となっています。
おさわり可能な温室
園内には温室があり、ウサギ・モルモット・ヒョウモンリクガメなどの小動物が多数飼育されています。ここはおさわりOKなので、気の済むまで「もふもふタイム」が可能。
通路部分にびっしり並んだモルモットたち。ちょっと肌寒い日であったので、集まって暖まっているのかもしれません。なんだか押し寿司みたいな状況です。
100円でえさやりも可能。餌をもらうことになれているため、モルモットたちは駆け寄ってきてくれます。エサ目的とはいえ、なんだか人気者になった気分で心が満たされます・・・!
気になる地獄要素
地獄と付くからには、どこかに噴気が上がる地獄ポイントがあるのでしょうか?
園内を奥に進むと、湯気を上げる泉を見つけました!この辺りでは山のいたるところから噴気が上がっているため、山地獄という名が付けられたそう。
さらに、その向こうには湯気を上げるボイラーのような装置も。もしかして、ここで沸かした温泉水を園内に送って動物たちの暖房にしているのでしょうかね。
アクセスと営業情報
JR別府駅西口から亀の井バス鉄輪行きに乗り約20分、バス停「海地獄前」下車後、徒歩1分。
車の場合は大分自動車道別府ICから約3分ほど。山地獄前にも駐車場がありますが、海地獄前の大きな駐車場もおすすめです。
ちなみに、北側(海地獄側)と南側(国道500号線側)の2ヶ所に出入口があります。先に「海地獄・鬼石坊主地獄」を見た後に北側から入り南側へ抜けると、その次の「かまど地獄・鬼山地獄・白池地獄」方面への移動がとってもスムーズでした。逆に「かまど地獄・鬼山地獄・白池地獄」から来た場合は南側から入って山地獄を抜けた後に「海地獄・鬼石坊主地獄」へ行くのがおすすめです。
開館時間 | 9:00~17:00 |
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休館日 | 月曜 |
料金 | 500円 |
公式サイト | https://www.yamajigoku.jp/ |
※掲載の情報は2024年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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