別府地獄めぐり① 爽やかブルーの元祖観光地獄『海地獄』(別府市)

大分県

地獄めぐりのはじまりはやっぱり海地獄!大勢の人でにぎわう別府地獄めぐりの元祖といっても過言ではない地獄です。そんな歴史を学べるミュージアムも併設されているので、スタート地点にもおすすめ。

訪問日:2024/4/3(水) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

地獄めぐりの元祖

海地獄は貞観9年、鶴見岳噴火と共に出来た熱泉のひとつ。西暦だと867年発祥という、1200年近い歴史のある老舗地獄です。

1910年に宇都宮則綱(大分県議、衆議院議員)という人物が遊覧施設を整え、観光地へ。今でこそ多数の地獄が展開し地獄めぐりが楽しめるよういなっておりますが、そんな地獄観光はここからはじまったという元祖なのです。2009年には血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄とともに「別府の地獄」として国の名勝にも指定されます。

また、別府地獄組合にも入っているので共通券でめぐることも可能です。

入り口は立派な藁葺き屋根の「長屋門」。長い歴史を感じさせる風格がありますね。

ちなみに別府の地獄の中で最も広く、見学所要時間も30~40分程度は見ておいた方が良いとのこと。実際にさっと見るだけなら20分程度でも大丈夫ですが、混雑を考慮するとそれくらいで考えるのが良さそうです。

園内奥地の海地獄へ

園内に並ぶのは、高くそびえる「フェニックス・カナリエンシス」の木。南国感あふれる演出です。

右手に大きな池が広がっていますが、こちらは地獄ではなく普通の池「蓮の池」。キレイに手入れされており、桜も多数咲いていました。

そのまま進むと、2階建てのショップがあり、その奥が海地獄となっています。メインとなる海地獄がいきなり見えないようになっており、なんともにくい演出。ちなみにこの建物の2階はちょっとしたミュージアムになっていますが、それは後ほど。

爽やかブルーの地獄

ショップを抜けた先に広がるのが、美しい水色をした地獄!これぞ海地獄を象徴する景色です。

湯けむりで見えません!!!!

今回は気温も低く、雨が降る中での訪問。地獄からモクモクと沸き上がる白い湯けむりのボリュームが多すぎて肝心の水面がほとんど見えません。

しばらく待機していると、風のタイミングでちらちらっと見えてきました。ブルーの爽やかな見た目ですが、実際は98℃の高温。

この海地獄は、温泉中の成分である硫酸鉄が溶解しているためこのような色合いとなっているそう。よく「コバルトブルー」という表現をされていますが、どちらかというと「シアン」に近いような気がしますね。

ちなみにショップの2階からは、より高い位置から見渡せるようになっています。今日みたいに湯けむりが多い日は、上からの方がよく見えます。

多数の見どころ

園内には海地獄以外にも多数のみどころがあります。こちらは「赤池地獄」。海地獄とは対照的な真っ赤な地獄、ミニ血の池地獄です。

源泉100%掛け流しの足湯もあります。ちゃんと屋根が付いているので、天候を問わず利用できます。

赤い鳥居が並ぶ白龍稲荷大神。家内安全、商売繁盛、交通安全のご利益があるそう。手水は温かかったので、おそらく温泉水だと思います。

オオオニバスが見られる温室

地獄温泉の温泉熱を利用した「温室」もあります。熱帯性の植物が年中栽培されており、たわわに実ったバナナやハスなど様々な植物を見ることができます。

南米原産のオオオニバスも展示中。スイレンの仲間の水生植物で、葉が直径2mを越えることもあるそう。

まだまだ小さいですが、ちょうどお盆の時期に最大に成長し、葉っぱに乗れるイベントも開催しているそうです。ただし、体重制限は20kgまで。お子様限定ですね。

GALLERY AO

さきほど展望したショップの2階はGALLERY AOという、ミュージアム&ギャラリーになっています。季節によって姿を変える海地獄の写真「四季折々の海地獄」や、豆知識がつまった「地獄トリビア」などの展示が広がります。

中でも注目は「別府地獄の今昔物語」。土地利用を阻害し、厄介者だった地獄が観光地になったストーリーは胸アツ。最初にここで地獄観光の歴史をちょっとだけ見ておくと、その後の地獄めぐりがまた違って見えてくるはず。

ということで、最初に訪問するのがおすすめの地獄です!

アクセスと営業情報

JR別府駅西口から亀の井バス鉄輪行きに乗り約20分、バス停「海地獄前」下車後、徒歩1分。

車の場合は大分自動車道別府ICから約3分ほど。目の前に無料の大きな駐車場があります。「鬼石坊主地獄」「山地獄」も隣接しているので、まとめてめぐるのがおすすめです。

開館時間 8:00~17:00
定休日 年中無休
料金 450円
公式サイト http://www.umijigoku.co.jp/

※掲載の情報は2024年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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