温泉街の昭和レトロパーク『湯布院昭和館』(由布市)

大分県

なつかしの昭和がたっぷり詰まった空間。モノだけでなく、まちそのものが再現されており、まるでタイムスリップしたような気持ちになれます。遊べる仕掛けもたっぷりあるので、みんなでわいわい楽しめるミュージアムです。

訪問日:2024/4/8(月) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

由布院に建つ昭和館

多くのお店が並び、観光客でにぎわう由布院温泉のメインストリート、湯の坪街道。そんな通り沿いにあるのが、湯布院昭和館

小さな昭和系展示施設かと思いきや、けっこう規模が大きいことにびっくり。岐阜県の高山にある昭和館と同じ経営であり、「①物を大切にする昭和時代の精神を後世に遺すこと」「②温故知新の施設づくり」の2つのコンセプトのもと、営業しています。

館内もとっても広々としており、人々でにぎわう明るい雰囲気が出ています。隅々までキレイに掃除されてるのもポイントです。

なつかしさが詰まった空間

木の学習机がずらりと並んだ教室。黒板、足踏みオルガン、エレクトーンなど、ノスタルジックなものがたっぷり。こんな教室で授業を受けた記憶は無いハズなのに、机に座ってみるとあの頃に帰ったような気持ちになります。

ずらりと並ぶ懐かしの家電。手回し脱水機、まるっこい冷蔵庫、白黒のブラウン管テレビ、アイロン、ドライヤー、ラジカセなど、今でも見かけるモノから全く見かけないモノまでたっぷりと集まっています。昭和30年代頃には電気洗濯機、電気冷蔵庫、白黒テレビが「三種の神器」と呼ばれていたときいたことがありますが、まさにその頃でしょうかね。

ちゃぶ台が置かれた六畳の居間。レコードプレーヤー、黒電話、壁に貼られた三角形のペナントなど、今は見かけないものばかり。ブラウン管テレビは起動中で、あの独特な音質と画質を感じることができます。

再現された昭和のまちなみ

昭和グッズの展示にとどまらず、街並みが再現されているのも魅力のひとつ。

様々なお店は、実際に中を覗くことができます。銭湯の入口となる番台には、とっくりの入った桶やマッサージチェア、富士山のタイル画など、これぞ銭湯といった仕上がり。

レトロが過ぎる空間、純喫茶。花札のアーケードゲームやジューク・ボックスが完備されています。まだこういうお店、一部の地域には残っていそうです。

理容室は、実際に座ってみることもできます。見たことない道具がたくさんで、とっても新鮮。

おそらくパーマにするマシンだと思うのですが、やばい見た目をしています!!!なんか改造人間にされてしまいそう。

他にも、おもちゃ屋、駄菓子屋、診療室などお店がたっぷり!レトロなまち歩きが楽しめます。

遊べるレトロゲーム

ずらりと並ぶパチンコ台。こちら、フリーで遊び放題!よくわからないけどやってみたら、玉がいっぱい出てきてしまい、やめられなくなりました!こうやって人はギャンブルにハマっていくのでしょうね。

ビリヤードも遊べます。今はあまり見かけないポケットがないタイプ。9ボールと8ボールしか知らないのですが、これってどうやって遊ぶのでしょうかね。

射的も自由に楽しめます!ドロップなどのお菓子めがけて発射!

なんとファミコンもやりたい放題!「スーパーマリオブラザーズ」「テトリス2」「星のカービィ」など、一度はじめたらなかなかやめられなくなる名作がそろっています。

楽器も楽しめる館内

館内の一角は、薄暗い照明のムーディーなお部屋。ミラーボールがくるくる回っています。

ここには楽器が置かれており、ドラム、ギター、アコーディオンなど自由に弾いて遊ぶことができます。楽器が弾ける方は、同行者や他の来館者に腕前を披露するチャンスです!

マイクもあるので、ちょっとしたライブごっこも楽しめます。女の子グループが「今日は私のライブに来てくれてありがとう!次が最後の曲です!」という、ライブのMC風動画撮影をしており、めちゃくちゃ楽しそうでした。

博物館的に昭和を感じることもできるし、レトロなテーマパークとしても楽しめるスポット。一人で行ってもグループで行ってもたっぷりと楽しめるミュージアムでした。

しっかりと再現された昭和空間からは昭和を愛する人のエネルギーをひしひしと感じます。その空間を全力で懐かしむことができる昭和世代の人がちょっとうらやましい。平成育ち、令和育ちが楽しめる「平成館」や「令和館」が、この先オープンすることはあるのでしょうかね・・・?

アクセスと営業情報

由布院駅より徒歩15分。

開館時間 9:00~17:00
休館日 年中無休
料金 1,200円
公式サイト https://showakan.jp/

※掲載の情報は2024年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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