別府にある地獄温泉ミュージアムは、参加者自らが温泉になってしまうという不思議な体験ができるスポット。楽しく遊びながらも、いつの間にか別府温泉に詳しくなってしまう仕掛けがたくさん詰まっています。
別府の地獄ミュージアム
多くの地獄があつまる別府の鉄輪(かんなわ)。かつて「金竜地獄」という地獄がありましたが、2009年に休業。2022年に地獄温泉ミュージアムとしてリニューアルオープンしました!
令和の時代に合ったおしゃれな雰囲気の施設。鬼山地獄・白池地獄・かまど地獄のすぐ近くにあるため、地獄めぐりと合わせての訪問がおすすめ。ほとんどの地獄が17:00で閉園する中、こちらは18:00まで営業しているので最後に訪問する作戦もありです。
入館料は1,500円と少々高めですが、別府地獄組合の「べっぷ地獄めぐり共通観覧券」を持っていると1,050円に割引してもらえます。
ひとつ注意が必要なのが、一般的な随時入場可能な施設ではなく、10分おきと入場時間が決まっていること。そのため、タイミング次第では少々待ち時間が発生することも。併設のカフェを利用するか、先に他の地獄をめぐるなどして調整もおすすめ。
見学所要時間は、30〜40分程度あれば充分かと思います。
デジタルアートが広がる館内
まずは映像コンテンツからスタート。床面に広がるスクリーンとそれを取り囲む椅子があり、自由な角度から映像を楽しむことができます。
上空から地上を覗き込む映像は、まずは天空から降り注ぐ雨粒からスタート。地表へ落ち、さらに地下深くへと染み込んでいく感覚を体感できます。ここから来場者自身が温泉になる旅が始まるのです。
次のエリアは灼熱の迷宮。火山地帯の地下を通り抜けながら別府温泉誕生のヒストリーなどを学んでいきます。天空から降り注いだ雨粒が迷路のような地下を越える、そんなシーンを再現しているのです。なお、本当に迷路のように作られているので、注意しないと道に迷います。
「湯だまりの世界」は鏡張りの部屋にカラフルなライト。天井は水面のような加工がされています。
湯けむりスタンプのヒミツ
さきほどの迷宮コーナーには各所にスタンプがあります。こちらは「湯けむりスタンプ」。
入口でもらったポストカードに好きな色・形の湯けむりを押して自分だけのオリジナル温泉郷を作ることができるのです。
このスタンプ、これで終わりではありません!!
スタンプそれぞれ色が異なっておりますが、実はそれが様々な温泉成分を表しています。最後の診断コーナーにて、スタンプの具合で「自分の泉質」がわかる仕掛けになっています。
温泉水は地下で偶然出会った岩石を溶かすことで温泉成分を得て、様々な泉質へと変化していきます。来場者が偶然スタンプを押していくということが、まさにそれを体現しているのでした。
館内には、別府の各温泉の泉質を示したマップも貼られております。ミュージアムを出た後は、自分の泉質の温泉に入りに行く、なんて楽しみ方も。ちなみに私は「含鉄泉」でした。他の泉質は複数の温泉があるのですが、含鉄泉は「塚原温泉火口乃泉」だけ。別府市街地からはいちばん行きにくい気がします・・・!
銭湯みたいなシアタールーム
そんなわけですっかり温泉の気持ちになったあとは2階へ。続くシアタールームは、木張り風の壁、まわりには蛇口・鏡・桶があり、まるで洗い場のような雰囲気。
スクリーンに流れるのは別府の歴史。一遍による開湯伝説から観光地として発展する様子が映し出されます。
最後のクライマックスは・・・ここは訪問時のお楽しみということでネタバレなしでいきますね!
なお、入館時にクイズシートがもらえます。これを見ながら周ると、自然に別府温泉の知識が染み付いていくので挑戦してみるのがおすすめ。無事クリアすると、入浴剤をもらえました!
アクセスと営業情報
開館時間 | 9:00~18:00 |
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休館日 | 不定休 |
料金 | 1,500円 |
公式サイト | https://jigoku-museum.com/ |
※掲載の情報は2024年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
コメント
ここは存在自体知らなかったんですが、俄然行ってみたくなりました!
最後どうなるのだろう…