ニジマスやブラックトラウトの飼育池が一般開放されている施設。自然の中の飼育池を泳ぐサカナを観察しながら、エサやりも楽しめます。園内にはレトロな建築や、おさかな情報館、そして魚道も設置されていました。
サカナが見れる展示施設
中禅寺湖の北岸、竜頭ノ滝のすぐ近くにあるのがさかなと森の観察園。ここは水産研究・教育機構の広報施設であり、その敷地の一部を一般公開しております。
入園料は300円ですが、料金に餌代が含まれています!カップにたっぷりのエサが入ってますので、実質タダみたいなもんです。
タンクのような水槽にはヒメマス、サクラマス、サツキマスなどが展示されています。水族館のような雰囲気もありますが、基本的に野外に置かれた飼育池のサカナを見学するという屋外型施設です。
情緒あふれる資料館
順路にそって進むと見えてくるのはレトロな佇まいの資料館。
この施設は、もともとは1906年に設立された旧宮内省御料局日光養魚場という、日本のサケ・マス類の種苗供給地でした。この建物も旧宮内省時代の1936年に建てられた旧庁舎の建物なのです。
館内は展示施設となっており、ホルマリン漬けの標本や剥製、養魚の歴史などが展示されています。
もともとは皇族方の控え室として作られたため、貴賓室も備えています。白い壁とコントラストが美しい黒枠の格子窓は、格調高い仕上がりです。
美しすぎる飼育池
資料館の先は、まるで絵画のような美しい風景。流れる水は澄み切っており、立ち並ぶ木立もキレイです。
実はこの川に見えるところが飼育池。ブラックトラウト、ニジマスなどが飼育されており、人が近づくと近寄ってきてくれます。
水面が反射してしまいサカナがちょっと見づらいですが、考えてみれば自然界において地上から見えづらいというのは重要な防衛機能。
そう思っていたら、めっちゃわかりやすいアルビノニジマスが!「アルビノのサカナは自然界では目立つためすぐ鳥などに食べられてしまう」という話を耳にしたことがありすが、今まさにその違いを体感しました。
ちなみにニジマスは日本の在来種ではなく、明治時代に輸入されたサカナです。
横から見られる魚道
園内奥地には魚道があります。魚道というのは、ダム工事などで川が塞がってしまった際に、魚が遡上できるように造られる階段状の水路。ここでは魚道の側面が窓になっているので、流れに逆らって泳ぐサカナの姿が見えます。
魚道の先はガラス窓のある水槽。ニジマス、ヒメマス、スチールヘッドトラウトなどが泳ぐ姿を、横から見ることができます。
この水槽、上部に屋根はなく空いているので、エサを投げ込むこともできます。飼育池よりも、よりじっくりと食べる様子が見えます。
ちなみに、最初にもらえる餌はけっこう量があります。ちまちまあげていたら最後たっぷり残ってしまったので、獣の巨人の如く乱射しました!!!
ラストはおさかな情報館
順路にそって進むと、最後にたどり着くのがおさかな情報館。サケやマス類に限らず様々なサカナに関する情報を展示した、ちょっとしたミュージアムです。
漁業や加工食品、さらには日本の漁業の歴史を記した年表まで。クイズコーナーなんかもあります。おさかなクイズに挑戦したら、いきなり「がんばったで賞」が印刷されてでてきました。
オオカミウオやキアンコウ、オヒョウの標本も。オヒョウというのは、めっちゃ大きいカレイです・・・!
ミュージアムや資料館で最近よく見かけるようになったVRゴーグルも。ここではなんとマダコを上から下から見ることができるのです!!これは気になります!・・・と思ったのですが、残念ながら調整中。見れないとわかると急に見たくなるマダコ。この気持ちをどう抑えたら良いのでしょうか・・・。
アクセスと営業情報
入口の側に9台分の駐車スペースがあり、さらに道路向かいに大きな県営無料駐車場があります。
開園時間 | 3/20~10/31:9:00~17:00 11/1~11/30:9:00~16:00 |
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休園日 | 冬季(12/1~3/19) |
料金 | 300円 |
公式サイト | https://www.fra.go.jp/nikko/ |
※掲載の情報は2024年7月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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