いろんな動物があつまる南の島の動物園『沖縄こどもの国』(沖縄市)

沖縄県

沖縄市にある沖縄を代表する動物園。ライオンやキリンといったメジャーな動物から、沖縄をはじめとした琉球弧ならではの動物まで様々な生き物を幅広く展示しています。大人だけでもたっぷり楽しめます!

訪問日:2022/3/25(金)

老舗のテーマパーク

沖縄こどもの国は、本土復帰記念事業の一環として造られたテーマパーク。1970年に仮開園、1972年に開園した歴史ある観光スポットです。

園内は動物園を中心に、不思議や発見がつまった子供のためのワンダーミュージアム、つりぼり・ボートが楽しめる水鳥の池など様々な施設が集まったレジャースポット。

今回はおとな一人での訪問だったので、動物園をメインに紹介させていただきます!(ちなみに、「こどもの国」という名称ですが、大きいお友だちだけでの入園も全然問題ありません)

人気者のアニマルたち

小さな地方の動物園・・・ではなく、非常に充実したラインナップがそろっています。高くそびえるキリンは、観覧者のすぐ近くの木の葉をもしゃもしゃ。かなり近くで見ることができます。

2頭ならんだ大きなカバ。こちらも、もしゃもしゃとペレットを食べています。名前は「水美」と「モモエ」といい、お母さんと娘だそうです。

アジアゾウの「琉人」は、長いキバと足に巻いたクサリがなんともパンキッシュでかっこよい。動物園でキバが生えているゾウって、かなりレアなのでは。

ホワイトライオンの「セラム♂」と「リズム♀」。白い毛並みが神秘的な出で立ちですが、その表情はとっても穏やか。すごく優しそうな雰囲気です。

南の島ならではの動物

琉球弧(りゅうきゅうこ)というのは、鹿児島から台湾までカーブするように連なる島々のこと。範囲や定義は様々ですが、ここでは種子島・屋久島、奄美群島(奄美大島や与論島など)、沖縄諸島、宮古諸島(宮古島周辺の島々)、八重山諸島(石垣島、西表島、与那国島など)を範囲としています。

園内の「琉球弧フィールド」では、この地域ならではの生き物が多数展示されています。

真っ赤でぽってりしたクチバシがインパクトあるリュウキュウアカショウビン。内地で見られるアカショウビンの亜種で、その違いは背中が少し紫がかっているところ。

凛々しいカンムリワシ。日本では石垣島や西表島なと八重山諸島に生息しています。八重山の方言で「あやぱに」と呼ばれており、石垣島の商店街「あやぱにモール(現・ユーグレナモール)」や、八重山民謡「鷲の鳥節」などにおいても登場します。

与那国島のヨナグニウマ。少し小型のポニーですが、日本固有の馬である在来馬の一種。与那国島という辺境の島に暮らしていたため、他の品種と交配されることなく残ったと考えられています。

同じく、在来種であるクチノシマウシ。トカラ列島の口之島に暮らすウシで、日本で唯一野生化に成功したウシでもあります。

おきなわの爬虫類

園内には爬虫類館が設置されており、ニシキヘビやワニガメなど様々な爬虫類を観察することができます。

沖縄らしい爬虫類も多く飼育されています。こちらの真っ赤なカメはリュウキュウヤマガメ。沖縄の方言では「ヤンバルガーミー」とも呼ばれるそう。

沖縄の爬虫類といえば、全国的に知名度のあるハブ。襲われるイメージが強い生き物ですが、実際はとても怖がりらしいです。

ハブと並び沖縄を代表するヘビ、アカマタ。最大で2mにも及ぶ大きな蛇で、肉食哺乳類のいない沖縄本島において食物連鎖のほぼトップに君臨しているそうです。この個体は赤さがありませんが、本来は赤と黒の縞模様をしています。おそらく、脱皮したてなのではないでしょうか。

たのしい案内板

案内板には学名や分類、分布などが記されているのですが、ユニークなのは沖縄の方言が書かれているところ。

そして、名前の上の一番目立つであろう箇所には、「謎の一言」が記されています。ヤクシマザルの場合は「ギュ(* ´Д`*)」。たしかに抱き合っている写真ではありますが・・・。

島ヤギは沖縄方言「しまひーじゃー」、そして謎の一言は「ウチナーソウルフードアニマル」。ウチナーソウルフードというのは、きっとヤギ汁に違いない。

こちらは里山の迷宮というエリアにあった、飼育動物の紹介看板。ホンドギツネやツキノワグマに混じって、里山にはいないはずのマレーグマがさり気なく描かれています。

全体的にゆるい雰囲気がたまりません!!

動物はもちろんですが、こういった案内板にも目を向けて見ると何倍も楽しめそうな動物園でした。

アクセスと営業情報

ゆいレール旭橋駅の近くにある那覇バスターミナルからバスで約1時間ほど。
車の場合は那覇空港から沖縄自動車道経由で約45分。駐車場は無料で利用できます。

開園時間 9:30~18:00 ※10~3月は17:30まで
休園日 火曜
料金 500円
公式サイト https://www.okzm.jp/

※掲載の情報は2022年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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