「ネイチャーアクアリウム」のコンセプトで知られるADAによる、無料のアクアリウム展示場。館内にはデザインされた水槽がずらりと並びます。隅々までデザインされた水槽たちは、まるでアート作品のように美しく輝きます。
アクアデザインアマノとは
アクアデザインアマノ、略して「ADA」とは、アクアリストである天野尚さんが創立した、アクアリウムの水槽や器具を販売しているブランド。
アクアリウムが趣味の方はきっと皆さんご存じかと思いますが、そうでない方にはそれほど馴染みのない名前かもしれません。しかし、スカイツリーの麓にある「すみだ水族館」や、札幌にオープンした「AOAO SAPPORO」などの水族館にもADAプロデュースの水槽が展示されています。知らず知らずのうちに、そのプロダクトを目にしている可能性は高いです。
そんなADAですが、本社にはネイチャーアクアリウムギャラリーという展示室を備えており、無料で見学することができます。
限りなく燕市に近い新潟市西蒲区の田んぼの中にひっそりとたたずむギャラリー。目立つ看板などはなく、木々に隠れるようにあるため通りすぎないようにご注意ください。
広がるアクアワールド
ひと部屋だけの小さな館内ですが、水槽がびっしりと設置されています。まさに「水中美術館」というワードがぴったりはまる、アーティスティックな空間です。
どの水槽も、とにかく緑があざやか。デザインされて植えられた水草は、まるで新緑の草原のようです。
ここで展示されている水槽は、天野さんの意思を受け継ぎ作り上げられたアクアリウム。天野さんは、水槽レイアウトに「ネイチャーアクアリウム」というスタイルを提唱、水草を多用した自然体の美しさを強調したデザインを展開しました。
デザインされた水槽
アクアリウムデザインについては全然知識が無いのですが、そんな無知な私から見てもその美しさは心に響くものがあります。
アクアリウムでおなじみの流木も、あえて水槽からはみ出すように配置されているという大胆さ。盆栽にも通じるダイナミクスを感じます。
水槽の側にはさりげなく「水石(すいせき)」も置かれています。自然石を台座にのせて鑑賞するという文化、細部にまでデザイナーの心を感じます。
もちろんADA製品も展示されています。ADAにかかればエアーポンプもこんなにもスタイリッシュ。
水族館とは違う施設?
水族館と呼んでも差し支えなさそうに見える施設ですが、少々異なるポイントもあります。
まず、最大の違いは生き物の名前や生態を記した案内板が無いということ。通常、水族館といえば必ず水槽内の生物に関する案内が設置されています。
一方、こちらのアクアリウムギャラリーにはそれはありません。おそらく生き物単体というより、水槽全体をトータルで見るもの、ということではないでしょうか。
ただし、私が訪問した際は、案内してくれるスタッフさんもおり、そんなにとっつきにくいような印象はありませんでした。何より水槽に囲まれた空間は、水族館で感じる心地よさがありました。
アクセスと営業情報
北陸自動車道の巻潟東ICより、車で3分ほど。
(余談ですが、「巻潟東」は、旧巻町と旧潟東村の境界にあります。そのため「まき・かたひがし」で区切るのが正しいそうです。)
※公開日、開館時間は公式サイトにてご確認ください。
料金 | 無料 |
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公式サイト | https://www.adana.co.jp/jp/index.html |
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