モヤイ像をご存知でしょうか?太平洋のある島で生まれたモヤイ像は、日本各地の様々な場所に飛び散っています。今回の記事では、国内を旅する中で見つけたモヤイ像情報をまとめてみました。ここにないモヤイ像の情報をお持ちの方、ぜひお知らせください!
モヤイ像ってご存知ですか?
モアイ像と言えばイースター島の人のカタチをした石像。その独特のフォルムは世界的に知られています。では、モヤイ像って知ってますでしょうか・・・?
渋谷でハチ公と並ぶ、待ち合わせスポットとして有名なあの像です。近年では「水曜日のカンパネラ」の曲にもなりましたね。
実は、このモヤイ像があるのは渋谷だけではありません!!
とある離島で生まれたモヤイ像たちは、日本各地の様々な場所に散っているのです。
そんなモヤイ像情報、ネット上にもほとんどでてきません!普通に検索しても『渋谷のモヤイ像』もしくは『モアイ像』情報ばかりがヒットしてしまいます。何ヵ所かは見つけることができましたが、まだまだ知られざるモヤイがいる気がします。
これは誰かがまとめないといけない、そんな余計な使命感にかられたので、今回は番外編として私の見つけたモヤイ像を特集してみました。
また、確認していませんが私が集めた「ここにいる」情報も最後に載せてます。
全てのモヤイはここ出身
モアイ像はイースター島などの離島が出身地ですが、モヤイ像もまた離島出身なのです。それはどこかと言いますと、東京都・伊豆諸島の島である新島(にいじま)。
モヤイたちは全て、新島名産の坑火(コーガ)石で作られています。この石は新島とイタリアのリーパリ島のみで産出される珍しいもの。軽量で加工しやすいため、モヤイ像を作るのに適しているのです。
そのルーツは1964年、島のこけし彫り職人である大後友市さんという方が、島おこしで作成したのがはじまり。流人でありながら島民に慕われていた「流人のオンジイ」がモチーフであったそう。
なお、「モヤイ」という名前には、「舫(もや)う=力を合わせる、助け合う」という意味も込められているそうです。
①伊豆諸島のモヤイ
出身地である新島が属する伊豆諸島。お隣の式根島と、伊豆大島でその姿を確認することができました!
新島
モヤイ像本拠地の新島には、島内のいたるところにモヤイたちの姿が。その数なんと100体以上!!それぞれに番号が振られたマップも存在しています。
姿かたちも多種多様。さすがはモヤイのふるさとです。ここで生まれたモヤイたちは、あちこちへと散ってゆくのでした。
式根島
新島以外の伊豆諸島でもモヤイを見つけることができます。その筆頭は式根島。さきほどの新島とは連絡船で10分、すぐ隣の島なのでその影響は大きいです。
新島ほどではありませんが、こちらも島のあちこちにモヤイの姿が。
このような女性タイプのモヤイもいます。通常のヒゲのあるモヤイが「オンジイ」であるのに対し、こちらは「モンモ」と呼ぶこともあるそうです。
伊豆大島
多くの島が集まる伊豆諸島の中で、最も大きく内地から近い伊豆大島。実はこの島にもモヤイがいます。「雑魚や紀洋丸」というお店の前に置かれていました。
ちなみに裏側を見ると女性の姿も彫られています。
ちなみに、これを見つけたのは本当に偶然。レンタカーで島を走っているときにちらっと目に入り、いそいでUターンして確認しました。ラッキーモヤイだったので、見つけたときとっても嬉しかったです!
なお、Googleストリートビューで確認したところ、近くにもう1体のモヤイ像を見つけてしまいました・・・!もし訪問される方、少なくとも2体はいるので見逃さないようにしてくださいね。
②東京都のモヤイ
新島が東京都に属していることからか、東京都内各所にモヤイ像は設置されています。多くの人が訪れる場所にあったりしますので、もしかしたら気づかずに近くを通っている、なんてこともあるかもしれません、
渋谷駅西口
まずは何といっても渋谷駅。誰でも知ってる、日本一有名なモヤイ像です。人生で初めて「モヤイ像待ち合わせ」を経験した時は、「え、モアイじゃないの?」と気になったものです。
このようにヒゲのないタイプは「アンキ」というらしいです。お兄さん、という意味みたいですね。なお、裏手にまわってみると「オンジィ」が姿を現します。2面タイプのモヤイ像です。
このモヤイ、実は、過去に一度だけ盗まれたことがあるのです。その犯人はなんとあのルパン三世!ルパンに盗んでほしいものを公募するというプロジェクトで選ばれ、実際にこの場所から盗まれてしまい、代わりにルパンのサインが置かれていたそうです。
竹芝桟橋
浜松町駅や竹芝駅の近くにある竹芝桟橋。ここにもモヤイ像がいます。
ここは新島や式根島など伊豆諸島への玄関口。この地にモヤイ像がいるのは当然かもしれませんね。ちなみに写真が見つからないのですが、もう1体います。
増上寺
竹芝桟橋近く、徳川家とゆかりの深い増上寺にもモヤイは隠れています。ここでは2体がペアになって置かれていました。
増上寺の境内はとても広くmモヤイに関する案内板などはありません。さらにこのモヤイ像がある場所は、観光で訪れる人がまず通らないような場所にあります。そのため、非常に難易度が高いです。
ぜひともモヤイ探しに挑戦してみてほしいです!どうしても見つからない方のために、以下の増上寺の記事にヒントを書いております。
浜崎公園
増上寺や竹芝桟橋のすぐ近く、東京ガス本社ビルに隣接した浜崎公園にもモヤイはいます。
他のモヤイとはちょっとタイプが違う、まるで仮面のような姿。「これ本当にモヤイ像なのでしょうか・・・?」と少し不安になりましたが、しっかりと案内板もあります。
それにしても、こんな一般人は近づかないところにいるなんて・・・。情報も出てこないわけです。
新浜公園
JR浜松町駅の南口を出て歩道橋を進んだ先、東芝浜松町ビルのそばにある小さな公園。ここにもモヤイ像がいるとの情報があったので向かってみました。訪れた日曜日、頭上の首都高速都心環状線は多数の車が行き交っていますが、歩道を歩いている人は一人もいません。
新浜公園は、路肩が少し広がった程度の小さな公園。すぐにそれらしき像が見つかりました。
あれ!?これはモヤイ像とはちょっと違うような気がします。誤情報だったのかなと諦めてしまったのですが、帰宅後に調べて見ると、この近くにちゃんと案内板付きのモヤイ像があるとの情報を見つけました!
いずれ再訪しますので、少々お待ちください!
JR蒲田駅東口
蒲田駅のバスロータリーにもモヤイはいます。喫煙所のすぐそばにいるためか、その表情は少し曇っているように見えますね。
裏側から見ると、もう一つの顔もあります。これを見るには車道を渡る必要があるので、ご注意ください。
蒲田駅東口商店街と新島本村との友好の証として贈られたものであるそう。寄贈されたのは2体ですが、ここには1体しかおりません。もう1体は、別の場所へと贈られていますが、その話は後ほど。
お台場海浜公園
意外と有名でしょうか?お台場海浜公園にもモヤイがいます。マリーンハウスのすぐ近く、周辺には海を見ながらくつろぐ多数の人々が。
こちらのモヤイもまた両面に顔がありますが、この個体はどちらも同じ「アンキ」タイプの顔をしています。
あともう1ヶ所。これは怒られる気がしますが・・・
お台場にあるレゴランド東京ディスカバリーセンターにもモヤイが!もちろんレゴ製です!!
③その他地域のモヤイ
茨城県・柏原池公園
茨城県石岡市にある柏原池公園にもモヤイ像あります。渋谷駅と同じくらいでしょうか?かなり大きめです。
2基のモヤイ像が対になって配置されており、片方は2面タイプ。
ちなみに茨城のスラングにも『モヤい』というコトバがあります。その意味は力を合わせるではなく、『ダサい・オタクっぽい』みたいな意味。『トッぽい』の逆の意味ですが、もはやどちらも死語だと思います。
静岡県・汐見台公園
道の駅「開国下田みなと」のすぐ隣、汐見台公園という場所にもモヤイ像がいます。海風を浴びて心地よさそうな姿。
こちらもまた2面タイプですが、反対側には道が無いため、その顔を見るのは少々ハード。草木の中から覗いてみたところ、あまり他では見ないお顔でした。
青森県・ウェスパ椿山
急に遠くへ飛びます。青森県深浦町にあるウェスパ椿山という温泉リゾートにもモヤイがいます!これはまだブログをはじめるずっとずっと前、たまたま見つけていたときに撮影した写真です。
実はここのモヤイ、蒲田より贈られたものであるそう。テレビ番組の企画により、この地に運ばれることになったそうです。
未確認モヤイ情報
私が直接確認したわけではないのですが、モヤイ像があるとの噂のある場所です。いずれ訪れて確認したいと思っております!
・青ヶ島
・山形県鶴岡市 羽黒体育館
・神奈川県川崎市 多摩美公園
・千葉県船橋市 アンデルセン公園
・千葉県船橋市 西武とロフトの連絡通路
・岐阜県土岐市 丸美陶料株式会社
もし、他にも知っている方いましたらぜひぜひ「お問い合わせフォーム」もしくは「X(Twitter)のDM」にてお知らせください!
コメント
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[…] 前回と前々回、勢いでモヤイ像&モアイ像についてのまとめ記事を書いてしまったので、その勢いのまま自由の女神についても書いてみることにしました。「モヤイ像の次にモアイ像ならまだしも、自由の女神は全然違うやんけっ!」と突っ込まれそうですが、実はモアイ像やモヤイ像と若干被っている場所もあるのです・・・! […]