まるでおとぎ話のような巨大なサヤをつけるモダマ。奄美大島にはそんなモダマが生い茂る自生地があるそうです。今回は9月の訪問ですが、シーズンによってはサヤを見れないこともあるようです。果たして巨大なサヤを見ることができるでしょうか?
奄美大島唯一の自生地
モダマってご存知でしょうか?熱帯に育つマメ科の植物で、そのサヤはなんと1mを超えるほどという巨大なマメなのです。
実の部分はペンダントとしても利用されます。私も以前石垣島で購入して以来、お気に入りのアクセサリーとしてよく付けています。
奄美大島の奄美市住用町には、島内唯一の自生地があるそう。車があれば奄美空港からは約1時間、名瀬市街地からは約30分ほど。気になったので行ってみることにしました。
錯綜する見頃情報
ここで注意すべきは、いつでもサヤが実っているわけではないということ。クチコミやネットに散らばる情報を集めるとこんな感じです。
・5月初頭で花と青いサヤが見られた
・7月下旬は見当たらない
・8月初旬、実ってなかった
・豆を見られるのは晩夏から初秋にかけての時期
いろんな情報があります!!
今回は9月の訪問。とりあえず目撃証言のある5月からは離れているため、もしかしたら見れないかもしれません。どっちにしろ近くにある「黒潮の森マングローブパーク」に行く予定なので、とりあえず行ってみることにしました!
困難のモダマ探し
Googleマップに従い、それらしきポイントに到着。案内板とともに金属製の階段が設置されていました。
森の中を歩くのかな?と思ったのですが、階段を降りるとすぐに行き止まりとなり、そんなに深くは進めません。
あたりを見渡すと、うねうねとツルが広がっています。どうやらこの木がモダマのようです。さあ、サヤを探してみよう!
全然見つかりません!!
↓写真中央に垂れ下がる大きなものがサヤかと思ったのですが、よく見ると太いツルが下に伸びているだけでした。
クチコミには「見つけるのが難しかった」といった内容も。大きいサヤなんてすぐ見つかるはずと侮っていたのですが、思いのほか難易度が高いのかもしれません。そもそも、9月に見れる保証もありません。もしかしてシーズンじゃなかったのかな?
ついにモダマ発見
四方八方に広がるツルをたどりながら探し続けますが、一向に見つかりません。
諦めかけたそのとき、周辺の車道で足元に巨大なものを見つけました。
もしかしてこれモダマ!?
イメージしていたよりもぺったんこですが、このカタチは完全に豆のサヤ。大きさは50cmほどと、普通のマメとは比べ物にならないスケールです。
手に持ってみたら、すぐに割れてしまいました。きっと本当はもっとたくさん落ちていたと思うのですが、すぐに砕けてなくなってしまうのでしょうね。
近くでは、落ちている豆の実も見つけました。かなり大きく、直径7cmくらい。ピンポン玉よりも大きいです。
吊り下がる巨大なサヤ
その近くを見渡すと、木に吊り下がる大きなサヤが2つ。ついにサヤがなっているところを見つけることができました!
きっとこの写真では全然わからないと思いますので、赤丸つけてみました。
もう真っ黒なので、きっと落ちる直前。9月は木にサヤが実るぎりぎりシーズンだったのでしょう。ということで、なんとか見つけられたモダマのサヤ。次は春~初夏に訪れて、青いサヤを見てみたいところです。
なお、この辺りではルリカケスをたくさん見かけました!奄美大島固有のブルーが美しい鳥ですが、カラスの仲間であるためキレイとは言い難い鳴き声を発します。「ギャーギャー」とう声が聴こえたら、あたりをじっくり見まわしてみてくださいね。
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