エメラルドグリーンの神秘の池『丸池様』(遊佐町)

山形県

「丸池」ではなく「丸池様」。様という敬称が示す通り、古来より信仰されてきた神秘的なスポット。まるで水彩画のように鮮やかな色合いは、吸い込まれそうなほどの魅力を放ちます。

訪問日:2024/5/4(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

畦道を進んで森の中へ

山形県の北西部、秋田県との県境に位置する遊佐町。そこには丸池様と呼ばれる、それはそれは美しい池があります。

田園風景の中に駐車場があり、そこから3分ほど歩いていきます。駐車スペースはけっこうな台数が用意されているので、停められなくなるということはなさそうです。

川に架かるストレートな橋を越えていきます。よく見ると、橋にはサカナの案内板が。サケみたいですが、サケが泳いでいるのでしょうか?

橋を渡った先は木々が生い茂る森。原生林であり、町の天然記念物にも指定されているそうです。

エメラルドの水面

すぐに見えてくるのが丸池様。直径20メートル、水深3.5メートルほどの小さな池であり、鳥海山からの伏流水を水源とした湧き水で満たされています。

池自体はクリアブルーに見えますが、水面に新緑のグリーンが反射して、エメラルドグリーンのような色合いに。パレットで絵具を混ぜている途中のような、マーブルな美しさ。

この色合い、時間帯や天候によっても変化します。ベストなタイミングといわれるのが、晴れた日のお昼前後とのこと。今回はGWの11:15頃の訪問で、このような神秘的な姿を見ることができました。

なお、当日晴れていても、前の日などに天候の悪い日があるときれいに見えないこともあるそう。どれくらい振れ幅があるのか気になりますが、Google Mapのクチコミを見る限りでは、雨の日でもそれなりにキレイに見えるみたいです。

池に棲むサカナと伝説

水温は年間を通してほぼ11℃と一定。そんな水中をよく見ると、サカナが泳いでいます。

池の周りにはロープがあるため、種類が特定できるほど近づけません。遠目で見る限りコイやフナではなさそうなので、ヤマメかイワナかウグイあたりでしょうか。ウワサによると、イバラトミヨ、スナヤツメといった珍しいサカナも生息しているそうです。

なお、ここに棲むサカナは全て「片目」という伝説があります。案内板によると、それは鎌倉景政(かまくらかげまさ)という武将が関わっています。1051年の「前九年の役」において、左の眼を矢で射抜かれた景政は、この池でその傷を洗ったそう。それ以来、池に棲む魚は景正に敬意を表してみな片目になったといわれています。

・・・・あれ、鎌倉景政の生誕は1069年とされているので、「前九年の役(1051年)」の頃はまだ生まれていない気も。「後三年の役(1083年)」の間違いかもしれません。

(ちなみに同様の伝説は千葉県野田市の「目吹(めふき)」という場所にも残っており、地名の由来にもなっていたりしています。)

森の中の丸池神社

丸池様に沿って、森の奥へと進むと神社が見えてきます。こちらは「丸池神社」。もともとは丸池そのものを御神体としていましたが、現在は「田心姫命(タゴリヒメ)」、「多岐津姫命(タギツヒメ)」、「市杵島姫命(イチキシマヒメ)」という、宗像三女神を祀っています。

池のほとりには、小さな社の姿も。グリーンの水面をバックに立つ姿は絵になります。

なお、この丸池神社は、大物忌(おおものいみ)神社の境外末社に当たるそう。鳥海山に宿るとされている大物忌神という神様を祀る神社です。

牛渡川もお見逃しなく

さきほど丸池様の森に入る前に渡った橋。その下を流れる牛渡川(うしわたりがわ)もお見逃しなく!川沿いには「湧水の樹蔭路」という遊歩道が整備されています。

びっくりするほど澄んだ水が流れており、水中には梅花藻(バイカモ)という水草がたっぷり。流れにそって揺らめく姿は、ずっと見ていられます。

初夏から初秋にかけてウメのような白い花をつけるので、夏に訪問予定の方はお見逃しなく!また、秋の終わり頃にはサケの遡上も見られるそうです。秋に訪問予定の方は、こちらも見れたらラッキーですね!

 

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