「えきまちテラス長浜」に入る、ちいさな水族館。びわ湖の魚を中心に50種以上を展示しています。入館料は無料なので、黒壁スクエアなどの散策ついでに立ち寄りがおすすめです!
駅直結の商業施設
JR長浜駅直結の複合施設、えきまちテラス長浜。多数の飲食店や教室などが入っており、地元の人々が集まるスポットです。
そんな建物の1階に入っているのが小さなびわ湖水族館。入館料は無料、受付も特に無いため、水族館というよりはアクアリウムショップや展示コーナーといった感じです。入口に掛かるのれんが良い味出てますね!
小さなアクアリウム
入口そばにある大きな水槽では、コイ、ニゴイ、ゲンゴロウブナなど大きめの魚がたくさん。
奥へ進むと、小さなボックス水槽が積み重なっています。ヌマチチブ、オヤニラミ、ウツセミカジカ、アブラボテなど個性派な淡水魚たちが個室で暮らしています。
オスカー、グッピー、ジャイアントグラミー、パロットなど世界の熱帯魚も。日本の淡水魚と比べると、とっても華やか。
他にもオオクチバス、コクチバス、ブルーギル、ティラピアといった特定外来種の展示もあります。
琵琶湖固有のサカナ
ここに来たなら注目したいのは琵琶湖の固有種。名前とともに固有種であることも記載されているので、知識がなくても見分けることができます。
ハゼ科の魚、ビワヨシノボリ。沖合に住んでいますが、5〜8月になると産卵のために湖岸に集まるそう。
ビワヒガイも琵琶湖の固有種。貝みたいな名前ですが、コイ科のサカナ。漢字で書くと「鰉」という、なかなかカッコ良い字。かつて明治天皇が琵琶湖疎水の開通式に出席された際に献上されたヒガイを気に入り、その後も取り寄せたことに因んでいるそうです。
同じくコイ科のワタカ。琵琶湖・淀川水系にだけ住んでいましたが、コアユの全国放流に混じっていたため、他の地域で見られることもあるそう。
他にもニゴロブナ、ゲンゴロウブナなども琵琶湖の固有種。魚類は16種ほどの固有種が確認されているそうです。
魚だけでなく、貝類にも固有種が。イケチョウガイは20cm以上はある大きな貝。寿命は30年以上であり、淡水真珠を作るための母貝として利用されてきました。
琵琶湖といえばナマズ
琵琶湖のサカナといえばビワコオオナマズを頭に浮かべる方もいるのでは。日本最大のナマズで、最大120cm以上、寿命は20年以上とのこと。
ここでは50cmほどの子供が展示されています。お腹が白いのためまだ子どもとのことですが、ヒゲをたくわえた顔つきは貫禄があります。
こちらはイワトコナマズ。岩場に暮らすナマズであり、泥臭さが少なくナマズの中で一番美味とのウワサも。
イワトコナマズはアルビノの確率が高く、黄色い個体が見つかると「竹生島の弁天様のお使い」とされていたそう。そんな弁天ナマズの剥製も展示されていました。
さらっと見るだけなら15分ほど、じっくりみても30分ほどで見終わる小規模な水族館。展示数は少ないですが、その代わりそれぞれの生き物とじっくり向き合える気がします。何より、琵琶湖にこんなに固有種がいるのは初めて知りました!
同フロアには滋賀県のお土産や特産品を扱う「長浜くらしノートストア」というお店が入っています。話題の「琵琶湖の水止めたろか」グッズも多数取り扱っていました!
アクセスと営業情報
開館時間 | 9:00~20:00 |
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料金 | 無料 |
公式サイト | https://lake-biwa-little-aquarium.jimdosite.com/ |
※掲載の情報は2025年2月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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