甑島列島⑩ ダイナミックな巨岩と断崖絶壁『ナポレオン岩』と『鹿島断崖』(下甑島/薩摩川内市)

甑島列島

「ナポレオン岩」や「トトロ岩」といった奇岩が乱立する瀬々野浦地区、そして「鹿島断崖」や「甑ミュージアム」を擁する鹿島地区。2つの地区をめぐって、迫力ある地形をたっぷり堪能しました!

訪問日:2023/11/4(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

シンボルのナポレオン岩

下甑島の西側に位置する集落、瀬々野浦地区。ここのシンボルがナポレオン岩と呼ばれる海に浮かぶ巨岩です。

見ることができるポイントは複数ありますが、ポピュラーなのは前の平展望所。瀬々野浦集落の入口となる高台にあり、5台ほどの駐車スペースと島では貴重なトイレもあります。

駐車場から道路を渡るとギリシャ神殿のような展望台が見えてきました。

海に向かって右を向くと、ちょこんとしたナポレオン岩が姿を表します。少々距離はありますが、スマホでも充分撮影可能です。

横から見ると帽子を被ったナポレオンの横顔に見えるのがその名の由来です。明治期に島を訪れたフランス人によって名付けられたそう。個人的には「ノズパス」に似てる気がしますね。岩タイプですし。

写真では小さく見えますが、その高さは127m。全方向が断崖であるため、未だかつて誰もその上に登ったことがないそう。よく見ると、草が生い茂っておりフサフサの髪の毛のようです。また、なんだか泣いているようにも見えます。

港にそびえる奇岩・トトロ岩

前の平展望所からは瀬々野浦の集落も見渡せます。港付近には奇岩がたくさん。せっかくここまで来たので、集落まで降りてみることにしました。

漁港を進んでいくと、先程の奇岩の一つが見えてきました。

まるで後ろ向きのトトロに見えることからトトロ岩と呼ばれています。手前に横たわる岩がまるでしっぽのようにも見えますね。

ここからは車に乗って、下甑島の北部・鹿島町の藺牟田(いむた)を目指します!

鹿島断崖を望む夜萩円山公園

下甑島の北端である鹿島地区にある、断崖の地層が楽しめる展望台が夜萩円山公園。駐車スペースが数台分、トイレや自販機はありません。

古墳のようなこんもりとした丘の上に建つ展望台。120段ほどの階段を上る必要があるのでご注意を。

登りきって振り返ると、高くそびえる200m級の鹿島断崖の姿が!!様々な地層が露出しており、層になっている様子が良く見渡せます。

なお、ここは花の名所としても知られています。6月上旬~7月下旬はニシノハマカンゾウ、7月上旬~9月上旬はカノコユリが見られるそうです。

▶この鹿島断崖、観光船かのこに乗船すれば海上から見上げることもできます!詳しくはコチラの記事にて。

甑島列島③ 迫力の断崖クルーズ『観光船かのこ』と『断崖バーガー』(薩摩川内市)
甑島を代表するアトラクション「観光船かのこ」。下甑島の西側に広がる鹿島断崖を中心とした、ダイナミックな地形を海上から見ることができます。乗船場となるコシキテラスで食べられる名物グルメ「断崖バーガー」もご紹介しております。

甑ミュージアム恐竜化石等準備室

下甑島の北端、鹿島地区には甑ミュージアムという資料館があります。甑島では貴重な屋内型のスポットなのですが、訪問した2023年11月時点では改修工事に伴い展示休止中。リニューアルオープンは2025年の予定であるそう。

化石を何も見れず残念、と思ったのですがミュージアムの入口に貼られていた案内によると、鹿島公民館にて甑ミュージアム恐竜化石等準備室という展示を行っているそう。ということで、甑ミュージアムから徒歩3分ほどのところにある公民館へ。

館内は見学無料。開館時間は9:00〜17:00、年末年始は定休となっています。

2階の展示室①では「むかしむかしの甑島」という展示が。一般人が考えるむかしと地質学者のむかしを比較した展示で、一般人は民俗資料と合わせて旧石器時代から、地質学者は1億年以上前からと比較されていました。

1階の展示室②は甑島で見つかった化石の展示。巨大な恐竜の骨格標本などはありませんが、アンモナイト、サメの歯、ウミユリ、モササウルス亜科の歯などを見ることができます。

これにて1泊2日の甑島旅行もおしまい。帰りの16:30発高速船に合わせて、里港へと向かいます~!

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