昔の手作りおもちゃが遊び放題な無料のスポット。思いやりガイドが懇切丁寧にレクチャーするので、はじめての方でも安心。素朴なおもちゃと人とのふれあいで心温まる空間です。
ならまちの立ち寄りスポット
奈良の旧市街地であるならまちエリア。歴史を感じる町並みの中に、ギャラリーやカフェ・各種体験施設などが立ち並ぶ観光スポットとしても知られています。
小さな路地を散策してみると、面白いものが見つかりそう・・・見つけました!その名も奈良町からくりおもちゃ館。
昔のおもちゃが勢揃い
この建物は、もともと料理屋の離れとして建てられた町屋。畳敷きの部屋が広がる館内は昔ながらの雰囲気があふれてます。
座敷に配置された木のテーブル。その上には昔のおもちゃがたくさん!こちらに置いてあるおもちゃ、どれも全て遊び放題!自由にさわってOKなのです。
全部で200以上あるというおもちゃは、2ヶ月毎に入れ替わるそうです。
せっかくなのでいくつかトライしてみることにしました!
工夫が光るおもちゃたち
板にヒモがかかった謎の物体。こちらはなんと「知恵の輪」。赤いひもの輪っかを取り外すのですが、めっちゃ難しいです!私には無理でした。
銭に軸が付けられた「銭独楽(ぜにごま)」。対戦して遊ぶことができますが、そもそも上手く回すのが難しいため泥試合になりがちです。
竿にサカナがくっついた「ぴんぴん鯛」。これは難しいこと一切なし!
鯛から手を離すと、ぶるぶるしながら降りてきます。ただそれだけなのですが、釣りで当たりを引いたような独特の感覚で、なんだかクセになります。
くるくるまわるネズミのおもちゃ「まわりねずみ」。まんまるのネズミのデザインがめっちゃかわいいです。動かすとキューキューと音が出ます。
謎のところてんのようなものをみつけました。説明を読むと「棒を押し上げると、箱の中から御来光とともに仏様が現れます」とのこと。なんだか大仰にも見える説明文ですが、いったい何がおこるというのでしょうか。
あら!
思っていたよりもずっと迫力ある仏様!これはまさに御来光ですね!!
ふれあいの場所
たくさんある昔のおもちゃ。中には遊び方がわからないものもたくさんあります。変にさわって壊しちゃったら大変!
しかし、ご安心ください!ここには、おじいちゃんおばあちゃんが何人もスタンバイしており、こちらから聞くまでもなく遊び方を丁寧に教えてくれます。
おもちゃで遊ぶことに加えて、町のお年寄りとコミュニケーションが楽しめるスポットなのです。
中には、「これやってごらん!」「これもやってごらん!」と、とても押しの強い方も・・・!ぐいぐいと責めてくるアクティブシニアのエネルギーは凄まじいです。
唐突にはじまる影絵
おもちゃで遊んでいたところ、いきなり影絵がはじまりました。
動物や物に見える影が写っています。
しかし、実際は人が道具や衣服を使ってシルエットをつくっているのでした。昔の人々は、障子に映る自身の影で様々なカタチを作って遊んでいたそうです。その様子を再現した影絵でした。
無料のスポットでしたが、想像以上にがっつり楽しむことができました!
奈良公園と近いため、寺社めぐりやならまち散策のついでに立ち寄るのがおすすめ。ただし、「ちょっとひと休み・・・」のつもりで寄ると想像以上のエネルギーに負けてしまうかもしれません。
アクセスと営業情報
近鉄奈良駅より徒歩約10分、JR奈良駅より徒歩約15分。
開館時間 | 9:00~17:00 |
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休館日 | 水曜、年末年始 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://karakuri-omochakan.jimdofree.com/ |
※掲載の情報は2022年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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