家島諸島⑦ 坊勢島 Part 2 その数900隻!圧倒的な漁船群(姫路市)

家島諸島

坊勢島(ぼうぜじま)に到着して名物の「ぼうぜ鯖」を堪能するまでが前回のお話。弁天島の海神社や恵美酒神社をめぐりつつ、島内を軽く散策していきます。港に停まる超大量の漁船は、この島ならではの圧巻の光景です!

訪問日:2025/5/10(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

橋が架かる弁天島

定期船が寄港する奈座港のすぐそば、橋でつながる小さな島は弁天島

橋は水色のカラーリング。赤い欄干とのコントラストがとってもあざやか。

ここには、海神・竜神・弁財天が祀られている海神社があります。

漁師の父に代わって身を投げたという娘の伝説「神権(じんこん)伝説」が伝えられており、毎年1月4日に神権祭が開催されています。

この神権伝説、いったいどのような伝説なのでしょうか?港の案内マップによるとこんな話でした。

昔、無法な漁ばかりしていた漁師と、利発なが暮らしていました。ある日、漁師が獲った魚の中に龍神の使いが紛れており、港に戻ると黒雲が立ち込め、激しい雨と風で転覆しそうになってしまいます。娘は龍神の祟りだからその魚を海に返すように伝えるも、漁師はこれを聞き入れません。娘は、龍神の怒りを鎮めるために海へ身を投げてしまいます。すると、竜巻がおこり嵐は鎮まり、小さな小島ができたそう。それがこの弁天島と伝えられています。

漁業のルールを守ること、そして海の神を敬うことの大切さが込められているお話ですね。

丘に広がる集落

このあとは港の反対側へ向かってみることに。まるで迷路のような、集落内の細い道を登っていきます。

坊勢島の集落は、丘を埋めるように斜面にびっしりと広がっています。平地が少ないのにこれだけの家が建てられているのは、離島ではなかなかレア。

集落を歩いている人も多く、若い人もたくさん。日本各地の島では過疎化・高齢化が進むばかりですが、この島は全体的に活気に満ちております。

途中にヤマザキショップ発見!男鹿島も西島もコンビニはおろか、お店が一軒もなかったのです。

圧巻の漁船群

しばらく進むと、定期船が寄港する奈座港とは別の港が見えてきました!ここからは港まで下っていきます。

ずらりと並ぶのは大漁の漁船。港に並んでいたたっぷりの原付も壮観でしたが、漁船群も凄い迫力。

漁業が盛んな坊勢島、漁船の数は島全体で900隻!1つの漁港に停泊する数としては、国内でもトップクラスであるそう。これだけの漁船が集まる様子は、離島はもちろん本土の港でも滅多に見かけませんね。

石段の先の恵美酒神社

再び集落を越えて、奈座港サイドへ戻ってきました。港の西端には、先ほどの弁天島・海神社とは異なる恵美酒神社が鎮座しています。

立派な石の鳥居。その先には、個人によって奉納された玉垣がずらりと並びます。

石段を登った先に建つのは、木造銅板葺の立派な社殿。創建は元慶7年(883年)以前という、非常に長い歴史を持つ神社です。

御祭神は蛭子大神で、例祭は毎年11月3〜4日。坊勢の秋祭りとも呼ばれています。

渡船で坊勢島から家島へ

ひと通り坊勢島を散策したので、そろそろ次の家島へと渡ります!

家島と坊勢島は航路が異なる島ですが、坊勢渡船が離島間航路を運航しているので姫路港に戻らずとも島と島を渡ることができるのです。

船内はこんな感じで全て屋外。座席は写真手前のベンチと、奥の壁際のベンチのみ。屋内シートはありません。と思ったのですが、運転席の真後ろにも椅子があり、その先に船内席があったみたいです。

運賃は400円。港の待合室の自動券売機にて購入しました。乗船時間はわずか10分です。

さあ、家島諸島めぐり、最後の島へと向かいます!

ちなみに、乗客はわたし一人でした!!

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