オムライス発祥の和風洋食店『北極星 心斎橋本店』(大阪市中央区)

大阪府

人々で賑わう心斎橋エリアに建つ人気のレストラン。和風な門構えと内装というちょっと変わったスタイルの洋食店は、実はオムライス発祥といわるお店なのです。いったいどんなお味なのでしょうか。

訪問日:2025/10/18(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

オムライス発祥の店へ

野中寺、アイセルシュラホール、葛井寺、津堂城山古墳と、藤井寺駅周辺をめぐった大阪1日目。新今宮駅近くの宿にチェックインしたあとは、南海線でなんばへ!

難波八坂神社へ向かうも閉門してしまっておりました。ということで、久しぶりのアメ村探索!ここに来るのは何年ぶりだろう・・・思い出に浸りながらも夕飯探しスタート。

美味しそうなお店がたくさんあって目移りしてしまいますが、どうせなら大阪らしいメニューが食べたいところ。ニューライトの「セイロンライス」が気になっていたのですが、営業時間に間に合わず。

ということで、すぐ近くの北極星というお店へ。ここはオムライス発祥の店としても知られているのです!大阪・京都・兵庫に店舗をもつお店ですが、今回は心斎橋本店へお邪魔しました。

洋食店とは思えない和風な門構えにちょっとドキドキ。昭和25年(1950年)に高島屋が顧客をもてなすために建てた建築を北極星が買い取り、昭和50年(1975年)に鮮てっちり「北はし」として開店。平成元年(1989年)10月にオムライス専門店としてオープンして現在に至ります。

お座敷タイプの洋食店

店内は靴を脱いで入ります。待ち行列ができることも多い店ですが、LINE or メールで呼び出してくれる整理券システムもあるので、混雑時は受付したあとに周辺散策して時間をつぶすことができそう。ちなみに土曜日の18:30頃は待ちなしで入れました!

畳と座椅子の置かれた座敷席。まるで古民家のようなお部屋です。

スタンダードオムライスはハム、チキン、きのこ、ビーフ、カニ、エビの6種類。さらに、明太子とイカ、ハヤシ、ビーフカレー、ビーフシチューなどのオリジナルオムライスもあります。

メインはオムライスのみで、あとはサイドメニューに唐揚げやかにクリームコロッケ、エビフライなどが。こちらは定食にすることもできるみたいです。

お客さんはインバウンドばかりであるためか、メニューはしっかり英語も併記されていました。

クセになるお味

注文を終えた後はメニューを眺めて待っていよう・・・そう思ったのですが、注文からわずか2分ほどで到着。ラーメンやうどんならまだしも、オムライスでこれは信じられないスピードです!!

くるんとまとまったオムライスはとってもきれいなすがた。黒いお皿というのも、黄色い玉子とのコントラストが鮮やかです。

まるでカレーのような色合いのトマトソースは、甘酸っぱいお味。

中身はケチャップライス!チキンと玉ねぎは細かくなって入ってます。優しい味付けですが、しっかり炒めた香ばしさは感じます。

玉子は薄いのにふんわりとした口当たり。玉子に味付けを一切しないというのも、ココのこだわりのひとつ。

インパクトのある味というわけではありませんが、なんだか落ち着くテイスト。毎日食べても飽きない気がします。個人的にはトマトソースの味付けが絶妙で、オムライス以外でも味わってみたいと感じました。

添えられているのは甘酢生姜。さっぱりと良い口直しになります。

オムライスのルーツ

ときは大正14年(1925年)。大阪市難波の汐見橋にあった北極星の前身となる大衆洋食屋「パンヤの食堂」の主人・北橋茂男は、胃が弱くてライスとオムレツしか注文しない常連客に「ずっと同じものではかわいそうだ」という思いからケチャップライスを卵で包んだメニューを考案。これを「オムライス」と命名したとされています。

同じく発祥の店として知られるのは東京銀座の「煉瓦亭」。こちらは明治33年(1900年)と北極星よりもだいぶ早い登場です。こっちの方が元祖なのではと思ったのですが、煉瓦亭のオムライスは溶き卵にライスと具材を混ぜて焼き上げたスタイル。

チキンライスを玉子でくるんだ定番スタイルオムライスの元祖は北極星が元祖のようですね!

アクセスと営業情報

営業時間 11:30~22:00
公式サイト https://www.hokkyokusei.online/shinsaibashi

※掲載の情報は2025年10月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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