列車に泊まれる超個性派宿『日之影町 TR列車の宿』(日之影町)

宮崎県

現在は使われなくなった車両を改装したユニークな宿。それだけでも充分すぎるのですが、すぐ隣には駅を改装した温泉施設まで備えております。いくつか注意点もありますが、総合的に満足度の高い宿です。

訪問日:2024/4/6(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

列車に泊まれる宿

「TR列車の宿」は、宮崎県の日之影町にある宿泊施設。延岡市内から1時間ほど、高千穂からは20分ほどの距離のところにあるため、高千穂訪問の際などに利用するのもおすすめです。

ここは、全線廃止となった旧高千穂鉄道の2車両を活用した宿泊施設。

そう、列車に泊まることができるのです!!

こちらの2台車両の中身が宿泊施設に改装されています。客室は全部で6室。4人部屋、2人部屋、1人部屋と3つのタイプの客室を備えています。

事前に知っておきたいコト

非常にわくわくするスポットですが、普通のホテルとは異なるため、いくつか注意が必要です。

①予約は電話のみ
2024年3月時点ではWeb予約は対応しておらず、電話のみ。受付時間も8:30~17:30と決まっています。

②素泊まり&シャワーなし
プランは、食事がつかない素泊まりのみ。また、部屋にシャワーはありません。その代わり、隣接した「日之影温泉駅」にて温泉&食事がとれます。詳しくは後ほど。

③チェックイン時間
電話予約の際にも告げられますが、チェックインは15:00~17:00までとかなり限定的。少々早めに観光を切り上げる必要があります。

と、いろいろと注意点はありますが列車に泊まれるという特別な体験に加えて、料金は4人部屋で11,000円、2人部屋で6,500円、1人部屋で3,500円とかなり低コスト(※2024年4月時点)。総合的に考えてお得感ありです。

広々とした1人部屋

こちらの受付棟でチェックイン。宿帳に記入&管理人さんからいろいろと案内があります。温泉利用の方は、このときに話しておくと入場券を安く買うことができます。

列車に添えられた階段を上って客室へ。入口はしっかりした造り。ちゃんとカギもあります。

今回宿泊したのはこちらの1人部屋。室内は小上がりの畳敷というユニークなスタイル。エアコン、テレビ、お茶とポット、ティッシュ、電気スタンド、冷蔵庫を完備。ファブリーズも置いてありました。

部屋内には大きな鏡とハンドソープつきの洗面台があります。1人部屋は洗面台が占める割合が大きく感じますね。

トイレは各部屋についてます。ウォシュレットつきでとってもきれい。

列車らしいポイントとして気になるのは、そのまま残る網棚。タオルを干したり、服をかけたりできるのでなかなか便利。

便利な日之影温泉駅

列車の宿の隣には、「日之影温泉駅」があります。温泉駅って何かとおもったのですが、ここは旧駅舎を利用した温泉施設なのです。大浴場には内湯、サウナ、そして五ヶ瀬川の流れを楽しめる露天風呂もあります。

入浴時間 12:00~20:30(21:00閉館)
定休日 月曜(祝日の場合は営業)
料金 大人600円、中学生400円、小学生300円

受付時に購入すると、入浴料金が350円になります。さらに宿泊者は何度でも入れるというメリットも。

1階には資料室があり、かつての駅名標、使用されていた電話、きっぷ、さらにはトロッコ神楽号のDVDが流れています。

さらに売店もあります。お土産だけでなく、お菓子や飲み物も販売。近くにコンビニがないので、宿泊者にはとってもありがたい施設です。

レストランも併設

そんな日之影温泉駅には食堂があります。宿の周辺に食事処はほとんどありませんので、これも非常に助かります。

営業時間 11:00~15:00(14:30ラストオーダー)
16:00~20:00(19:30ラストオーダー)

カツ丼、カレー、うどんなどの定番メニューに加えて、名物のチキン南蛮や特製ちゃんぽんなど豊富なメニューがそろっています。

せっかく宮崎に来たので、ここは名物のチキン南蛮定食に。ふわふわの鶏肉に酸味のあるタルタルソースが激ウマです。

お風呂上がりのデザートは売店で買った「ひのかげアイス 釜炒り茶味」。香ばしいお茶の香りとほのかな苦み、そして上品な甘さがたまりません。

泊まった感想

チェックイン17:00までという点だけは少々旅程を圧迫しましたが、早めの時間に来たおかげでのんびりと温泉で過ごすことができたと考えると結果的に良かった気がします。

設備などはぴかぴかではなく、布団もちょっと古め。イメージは民宿といった感じの施設です。期待値が高まり過ぎるのもキケンな気がするので、一応気が付いたことを書き出してみました。

・Wi-Fiはあるようですがまったくつながらない
・洗面台からお湯はでない
・壁はかなりうすい
・部屋にキンチョールとハエたたきを備えているのできっと夏は虫がでる

持っていくと良さそうなモノは、部屋から温泉に行く際の「サンダル」。また、部屋内はコンセントが3ヶ所しかありません。充分に見える数ですが、これは部屋内の家電を含めない数。テレビ、冷蔵庫、電気スタンドをつなぐとそれで終了してしまいますので「タップ」はほぼ必須だと思います。

いろいろとネガティブなことを書いてしまいましたが、このお値段で個室、しかもトイレと洗面所付きというのはとってもお得。普段からゲストハウスや民宿といった安宿に慣れている方は、これ以上ないくらい快適な空間に感じると思います。

なんといっても列車に泊まれるというレアな体験、すぐ隣には駅を改良した温泉まであり、非常にユニークな宿泊施設でした。

コメント

  1. 匿名 より:

    廃電車を利用して泊まれる宿(?)は色々ありますがこの宿(?)の情報は全く知りませんでした!
    貴重な情報提供、ありがとうございます!
    そして早速GoogleMapの行ってみたい所に保存しました!

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