ダグリ岬に広がる遊園地にそびえ立つ観覧車。波穏やかな志布志湾が広がるパノラマを見ることができます。ゴンドラは窓もフェンスも無い吹き抜けタイプ。吹き抜ける海風をダイレクトに感じることができる開放感なアトラクションです。
岬に建つ遊園地
鹿児島県唯一といわれる遊園地、ダグリ岬遊園地。宮崎県との県境、志布志湾に突き出したダグリ岬に建てられています。入口からあふれ出るレトロさ。こういうローカルな雰囲気、好きな方はけっこう多いのでは。
ここは遊具メーカーである谷口製作所が管理する遊園地。並んでいる遊具は自社製であるため、非常にオリジナリティが高いです。こちらの「ロックンローラー」も人気なアトラクションの一つ。
マスコットキャラクターはダグリンちゃん。「一緒に写真を撮ると幸せになる」という噂が立ち、いつしか、幸せの黄色いうさぎと呼ばれているそうです。
シンボルの観覧車
ここに来た目的はこちらの観覧車。最近観覧車めぐりがマイブームということもあり、せっかくなので立ち寄った次第です。
園内の奥の高台にそびえ立っています。奥といっても敷地はコンパクトなのであっという間にのりばに到着。平日であったためかスタッフさんは常駐しておらず、遠くから私を見つけておじさんが来てくれました。
直径27m、高さは30m、4人乗りの円筒型ゴンドラが16個の小型の観覧車。訪問時は停止しており、おじさんが起動させてくれました。私のためだけに動かしてもらってちょっと申し訳ない気持ち。
ゴンドラはブルーのペイントに白い雲が描かれており、とってもかわいらしいです。
圧倒的な開放感
徐々に空へと進んでいくゴンドラ。錆びついたスポークにギシギシときしむ音、なかなかのスリルです。
ゴンドラからは園内を一望できます。カラフルな遊具が並び楽しそうな雰囲気。そして、想像よりもずっとコンパクトです。
観覧車そのものの高さはそれほどでもありませんが、岬の高台というロケーションのおかげで眺望は抜群。南側には志布志湾のパノラマが広がります。
お気づきの方もいるかもしれませんが、この観覧車のゴンドラはなんと吹き抜けです!
ガラスなどはないため、開放感は抜群。通り抜ける海風がとっても心地よいです。
乗車時間は5分ほど。あっという間の空中散歩でした。
おまけでダグリ岬展望台
ダグリ岬遊園地の奥にある国民宿舎ボルベリアダグリ。その駐車場から少し歩くと、ダグリ岬展望台があります。ここまで来たついでに、遊園地を出たあとに寄り道していきました。
駐車場からはちょっとした山道を進みます。多少の起伏はありますが、わずか3分くらいなのであっという間。
見えてくるのは白い円形の展望台。ちょっとだけレトロフューチャーな雰囲気もあります。
観覧車よりも低い位置ですが、より海を近く感じられます。
ところで、ずっと気になっていたのですがダグリって何でしょうか?
このダグリというのは地名であり、かつてこの地に島津藩の関所である「夏井番所」が置かれていたことが由来。この番所は特に厳しい関所であり、馬で運ぶ荷物「荷駄(にだ)」の積み替えが頻繁に行わていました。この積み替え作業を「駄繰り」と読んだことから、この地の名称となったそうです。
思っていたよりも歴史に因んだ名称でした。でも、カタカナの地名って妙な凄みを感じませんか?
アクセスと営業情報
東九州自動車道の曽於弥五郎ICより約35分。
開園時間 | 10:00~17:00 |
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休園日 | 火曜、年末年始 |
料金 | 入園300円、観覧車300円 |
公式サイト | https://daguri.co.jp/ |
※掲載の情報は2023年11月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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