古代から続くお金の歴史が学べるミュージアム『貨幣博物館』(中央区・日本橋)

東京都(23区)

貨幣がテーマというレアな博物館。古代から現代まで、硬貨や紙幣、またはそれ以外の「お金」として扱われてきたモノを多数展示しています。2024年に発行された新紙幣のヒミツもいろいろと知ることができます。

訪問日:2024/8/3(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

日本銀行のミュージアム

ここは中央区日本橋。日本銀行本店の隣にある「日本銀行金融研究所」の2階には、貨幣博物館があります。

1985年開館という歴史ある博物館。2015年にリニューアルオープンを果たしています。

入館料は無料ですが、入館時には館内の注意案内と手荷物検査があります。さらっとカバンを開けるだけのライブ会場的なやつかと思いきや、ゲートを通り抜ける空港の保安検査場タイプ。刃物や飲食物がNGとのことです。

階段を上り、2階が展示室。手前の映像コーナーでは「のぞいてみようお金の歴史」を上映中。わかりやすい映像なので、休憩がてら見ていくのがおすすめ。

リアルな貨幣がたくさん

さて、ここからが展示室ですが、展示室内は撮影禁止!!ということで、なんとかテキストだけで魅力を伝えられるようがんばります!

展示室内では貨幣の歴史が、古代、中世、近世、近代、現代と時代別に展示されています。

パネルによる解説に加えて実物が展示されているものも。日本初の金属の貨幣である「富本銭」、豊臣秀吉が造らせた初の大判「天正菱大判」、伊勢で発行された日本初の紙幣「山田葉書」など、教科書の写真よりもずっとずっとリアルに感じ取ることができます。

貨幣の価値や、当時の歴史背景も合わせて記載されているのもポイント。「708年に発行された和同開珎、数年後、その10倍の価値をもつ万年通宝が発行された」「米1升が和同開珎でどれくらいなのか」などなど、ただ貨幣の紹介に留まらないのが非常に面白いです。

新札に隠されたヒミツ

訪問した際はこちらの企画展示を開催中でした。

新しい日本銀行券2024 — 匠の技とデザイン —
開催期間:2023年11月2日(木) 〜 2024年9月8日(日)

2024年7月3日に発行された3種類のお札。渋沢栄一と東京駅が描かれた一万円券、津田梅子と藤の花が描かれた五千円券、北里柴三郎と神奈川沖浪裏が描かれた千円券、それぞれのモチーフなども含めて様々な解説が続きます。

驚くべきは偽造防止技術。新紙幣には様々な仕掛けが施されているのです。

特殊発光インキを当てると発光するという加工、斜めにすると浮かび上がるホログラム、絵柄に隠された「NIPPON GINKO」と記されたマイクロ文字、インキが盛り上がった深凹版印刷、傾けると両端がピンクに光るパールインキなど、非常に様々な技術が使用されています。

これらの仕掛けを実際に体感できる装置も置かれています。ライトを当てたり、ズームレンズで覗いたりと、新紙幣に隠されたヒミツをたっぷりと体感することができました!

多数の撮影スポット

さてさて、全然イメージが伝わらないかと思いますので、ちょっとだけ写真を!

展示室の外にはいくつかフォトスポットがあり、ここは撮影OK。フラッシュ撮影すると浮かび上がるというマジカルな撮影スポットもあります。

さらに小道具も多数!「新しい日本銀行券を見てきました」「CURRENCY MUSEUM」「貨幣博物館」と書かれた撮影用のプレートが置かれています。

一億円の重さを体感できるコーナーも。その重量、およそ10kg。なかなかの重さです。

お子様連れや友だち同士できても記念撮影して楽しめるポイントがあるのは、とっても良いですね!

最後に展示室で見かけた雑学を。お金に関係する漢字は「貝」の字が含まれていることが多いですが、これは古代中国では貝が貨幣として用いられていたことに由来しているそう。

たしかに「貨」「費」「財」「貯」「販」など、お金関連多いですね!誰かに話してみたいけど、なかなか出番がなさそうです。

アクセスと営業情報

・JR「東京駅」日本橋口から徒歩8分
・東京メトロ半蔵門線「三越前駅」B1出口から徒歩1分
・東京メトロ銀座線「三越前駅」A5出口から徒歩2分
・東京メトロ東西線「日本橋駅」A4出口から徒歩6分

開館時間 9:30~16:30
休館日 月曜、年末年始
料金 無料
公式サイト https://www.imes.boj.or.jp/cm/index.html

※掲載の情報は2024年8月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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