ショッピングモール内にある珍しい水族館。多様な淡水魚や爬虫類をデコレーションした水槽で展示する、雰囲気抜群&写真映えするアクアリウムです。館内を歩いていると、何だか違和感を感じることが多いのですが、その理由とは・・・
料金:1,000円
お城の中の水族館
アクアテラス錦ヶ丘は、仙台市青葉区にあるコンパクトな水族館。まるでお城のようなショッピングモール錦ヶ丘ヒルサイドモールにあります。
入館して思ったのですが、なんとなく水族館っぽくない造りの建物。受付はカーペット敷きだったり、妙に天井が高かったり、男女のトイレが全然違うところにあったり。
この謎は最後に解けます。
たっぷり淡水魚
アクアテラス錦ヶ丘は、基本的に淡水魚がメインの水族館。タッチプールにはドクターフィッシュがたっぷり泳いでいます。
このドクターフィッシュのプール、やたら広いです。そして、プールのまわりには壁沿いにゆったりした椅子がびっしり。この椅子たちは何だろう・・・・ここにも違和感が。
大型淡水魚水槽ではピラルクやドラドなどの大きい魚が優雅に泳ぎます。
赤く丸い頭に厚いくちびるが印象的なフラワーホーン。イラストなどでデフォルメされて描かれるタコみたいな魚です。
まるで掃除機の中で固まった綿埃のようなテトラオドンバイレイ。テトラオドンというのはアフリカの淡水に暮らすフグの仲間です。このバイレイは、皮がまるで毛のように伸びており、別名「毛フグ」と呼ばれています。
アイテム付きの爬虫類&両生類
魚類だけでなく、レアな爬虫類&両生類もたくさん。それぞれの水槽内には、様々なアイテムが一緒に飾られており、それが妙に雰囲気に合っているのです。
インドシナウォータードラゴンにはスカルや鉄球のインテリア。デンジャラスな雰囲気全開ですが、名前は「ドラちゃん」とかわいらしい。
ザラクビオオトカゲもワルな雰囲気出しまくってます。 でも名前は「ザラちゃん」と、やっぱりかわいらしい。
色鮮やかなブーケの右下でうずくまっているのはアマゾンツノガエル。どことなく有閑マダムな印象です。
楽しいデコ水槽
様々なスタイルにデコレーションされた水槽も、この水族館の特徴。ユニークな演出で、訪れる人を楽しませてくれます。
ゴールドの額縁に飾られた水槽たち。水槽の前には赤いロープも張られており、まるで美術館のようなゴージャスさ。
なぜかKeep outされたパロットファイヤー。そんなに危険なサカナではないと思うのですが、何か事情があるのでしょうか。
ゾウや遺跡の並ぶサファリ水槽。タイミングが合うと、ゾウとサカナのコラボレーション写真も撮れます。
カラフルで宇宙感もあるレゴ水槽。クリアなビー玉が敷き詰められた中には、透明な魚トランスルーセントグラスキャットが泳ぎます。
違和感の正体は・・・・
館内を一通り見てまわると、どんどん膨らむインテリアの違和感。普通の水族館とは異なる点をまとめてみました。
・床の一部がカーペット敷き
・トイレの位置が男女で全然違うところにある
・妙に広いスペースが空いている
・天井が高い
もしかして、もともと違う施設だったところを水族館に改築したのではないでしょうか。アクアテラスのオープンは2015年とつい最近。ヒルサイドモール自体はもっと前からあるため、大いにありえます。
もしそうだとしたら、もとはいったい何だったのでしょうか。
そんなときにケヅメリクガメのプールを見て気がつきました。
タイル貼りのプール・・・・これってもしかしてお風呂では!?
そう考えると、カーペット敷である点や、トイレの位置が男女で違う点など、先ほど挙げた違和感も全て納得できます。
調べてみたところ、かつてヒルサイドモールには「縄文ロマンの湯」という温泉があったらしい。温浴施設閉館後、跡地に造られたのですね。すっきりしました!
見方が変わるインテリア
もと温浴施設ということを踏まえて館内を歩くと、もともとの設備を活かした様々な工夫があちこちに見えます。ニシキゴイの池も、もしかしてもともと浴槽だったのでは?
展示エリアに唐突に現れる、洗面台を改造した『おもしろ水槽』。なんで洗面台があるかって、きっとここは脱衣場だったに違いありません。
ハリネズミやフクロウなどのふれあいコーナーも、床に見える排水溝。ここは何だったんだろう。打たせ湯とかかな?
こんな感じで、もともと何だったのかを考えながら歩いてみると、また違った楽しみ方ができます!
お食事はヒルサイドモールで
モール内にあるため、カフェやレストランがすぐ近くにあるのは嬉しいポイント。お腹が空いても安心です。
水族館のすぐ向かい側には人気の牛タン屋伊達の牛たんも入っているため、仙台グルメを楽しみたい旅行客にもぴったり。
こちらはプレミアム伊達の牛たんスープヘルシー定食。コラーゲン入りのすっきり牛骨スープと牛タン焼きがついた定食メニューです。
ここの牛タン焼きは、下味がしっかりしているイメージ。たんや善治郎よりは固めですが、噛めば噛むほど味が滲み出てきます。
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