粟国島 Part 3 巨大な岩の裂け目の先にある遺構『東ヤマトゥガー』(粟国村)

粟国島

集落の近くの海岸にある観光スポット。巨大な岩の亀裂を通り抜けると、シークレットな雰囲気が漂う海辺にたどり着き、何か建物の遺構が隠れた大きな洞窟が見えてきます。ところで「ヤマトゥガー」ってどういう意味なんでしょうかね。

訪問日:2025/12/16(火) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

長い下り坂を越えて

観光協会で電動アシスト付き自転車をレンタルして、最初に向かうのは東ヤマトゥガー。島の南側の海岸線にあるスポットです。観光協会から2kmほどであるため、自転車ならばあっという間に到着です。

島内の舗装された道路から、細い道を海辺に下ったところにあります。なかなか急で長い下り坂、上りのことは考えないようにしてゆっくりゆっくり下っていきます。

車の方、そして自転車の上り坂に自信がない方は、坂を下る手前に停めてから向かうのがおすすめ。

終点に自転車を停めて進むと、ベンチがあります。島の南を向いた眺めの良いスポット。

そのベンチの脇に下り階段があり、その先には東ヤマトゥガーのシンボルである割れ目が見えてきました。ちなみに「東ヤマトゥガー」の読み方は「あがりヤマトゥガー」。「東」を「あがり」と読むのは沖縄ならでは。

巨大な岩のスリット

階段を下りて岩の裂け目へと入っていきます。高さは10mにも及ぶ岩の壁は大迫力!

南大東島の「バリバリ岩」に比べると規模は小さいですが、しっかり舗装されているのがポイント。手すりも備えており、サンダルでも問題なく歩くことができます。

このような岩の割れ目、何か信仰はなかったのでしょうか?沖縄本島の「斎場御嶽」は琉球王国最高の聖地とされ、久米島の「ミーフガー」は子宝に恵まれるといった信仰があったりしました。島内に多数の御嶽(うたき=信仰の場)を有する粟国島で、ここが聖地でない方が違和感がありますね。

抜けた先の真正面には大きな岩が鎮座しています。裂け目の先の凸状の岩…。何か名前を付けたくなりますが、聖地の可能性があるため自粛します。

海辺を歩いていると、こんなもの見つけました!貝にしては変なカタチ過ぎるし、植物にしては重すぎます。これ何かわかりますか?

この謎は、島を走っていたらたまたま解けます。詳しくは次回の記事のラストにて!

洞窟に残る謎の遺構

裂け目を抜けたその先には、大きく開いた洞窟があります。ここも信仰されていそうな神秘性を感じるスポット。舗装はされてませんがそれほど足場は悪くなので近づいてみることにしました!

広々とした洞窟の中にあるのはコンクリートの何かの遺構。壁が2方向だけ残っており、一部にはグラフィックも描かれています。

よく見ると、「YANMAR DIESEL」の文字が記された車輪のついた機械や、槽のような遺構もあります。

雰囲気は戦争遺跡なのですが、ちょっと違うような気も。ここはいったい何なのでしょうか。

建物の基礎と刻まれた記録

洞窟の先には舞台のようなスペース。何か建物の基礎部分でしょうか。

傍の崖に直接刻まれたメッセージ。一部文字が消えてしまっていますが、おそらくこんな感じです。

一九五九年 高等 辯務官資金により本工事施行す
着工 一九五九年三月一日
竣工 一九六〇年六月三十日

Webで調べてみると、その昔ここには泉があり、ポンプで集落まで水を引き揚げていたとの記載が。もしかすると、先ほどの遺構と合わせて、ここがその施設だったのかもしれません。

そもそも「ガー」とは沖縄方言で「井戸」を指す言葉。ということは、「東ヤマトゥガー」とは最初の岩の亀裂ではなく、このあたりにあった泉を指す言葉なのでしょうかね。

もしかして、千葉県の「濃溝の滝(亀岩の洞窟)」みたいに、本来の名称が指す場所ではないポイントが有名になってしまったパターンでしょうか??


このまま海岸線を歩けば次の目的地「西ヤマトゥガー」や「ヤヒジャ海岸」に抜けられそうですが、自転車を置いて進み過ぎると帰りがタイヘン。ということで、自転車を停めた東ヤマトゥガー入口まで戻ってきました。帰りはひたすら上り坂。これを登るのか・・・。電動アシストでぎりぎり上りきれましたが、かなりハードでした!

 

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