富山新港に架かる大きな新湊大橋。車道の下には歩いて渡ることができる遊歩道が整備されており、約10分で渡ることができます。無料の渡し船と組み合わせて往復してきました。
料金:無料
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富山県射水市にある新湊大橋は、海王丸パークや新湊きっときと市場のすぐ近くにあります。
遊歩道の入口には広めの駐車スペースあり。バスの方はバス停《新湊大橋西桟橋口》が目の前にあります。また、電車の方は、万葉線新湊港線の越ノ潟駅から歩いてすぐです。
海を渡る新湊大橋
富山新港の入り口に架けられた新湊大橋は、長さ600m・高さ47mと日本海側では最大の斜張橋。緩やかに蛇行する橋はまるで空中をうねる龍のようです。
そんな新湊大橋の車道の下に作られた歩行者用の遊歩道があいの風プロムナード。480mの遊歩道で、徒歩10分ほどで渡ることができます。
名称は一般公募により選ばれました。「あいの風」というのは春から夏頃に海から吹く風のことで、富山県を東西に抜ける鉄道も「あいの風とやま鉄道」とその名を冠しています。
エレベーターで入口へ
橋脚へはこちらの桟橋を渡ります。渡った先にあるエレベーターに乗れば、一気に地上50mへと行くことができます。
これから歩くプロムナード部分が窓から見える。車道の真下に設置されている様子がわかります。
ここからは富山新港周辺を広く見渡せます。停泊している船は海王丸。戦時中には輸送船として利用され、戦後は航海練習船として活躍していた帆船です。1989年に現役を引退し、この場所で保存・展示されています。
海上を歩くプロムナード
フェンスが張り巡らされており、メタリックな遊歩道。多少の起伏はありますが、基本的にはストレートな道でとっても歩きやすい。
窓はあるのですが、半透明なので外の景色はあまり見えません。風もほとんど吹き込まないため、いま海の上を歩いていることを忘れてしまいそう。
歩いている途中、地元のおじいちゃんおばあちゃんと何人もすれ違いました。ここは全天候型のウォーキングスポットなのでしょう。
サクサク歩いて10分ほどで、東側の堀岡へ到着しました。
橋と並行する県営渡船
ここから歩いてまた戻ろうと思っていたのですが、壁に貼られた船の時刻表を見たところ、出発時刻が近いことに気が付きました!
船というのは、新湊大橋の東側越の潟と西側の堀岡を繋ぐ連絡船。これに乗れば、今歩いてきたルートを海を渡って一気に戻ることができます。しかも運賃は無料です。
あいの風プロムナード出口から少し歩いて港へ向かうと、ライトグリーンの小さな船が待機中。小さいながらも自転車を40台まで積載できるフェリーです。
出発時刻間近になると、地元民らしき人々が次々と乗船。普段利用している人たちの余裕を感じます。
出港するとすぐに吹き抜ける海風。船ってやっぱり心地良い!
海上から見る新湊大橋も素敵。真正面から見ることができるのも海上ルートならでは。
船の本数は1時間に1本程度と少ないので、利用予定の方は事前に時刻表の確認をお忘れなく!時刻表次第では、先に船で対岸に向かい歩いて帰ってくるというパターンもありです。
鉄道と接続する越の潟発着所
歩きだと10分ほどの道のりも、船ならたった5分で東側へ到着。昔ながらの小さな港といった雰囲気の越の潟発着所が見えてきました。
港を出てすぐ目に入るのは、待機している真っ赤なトラム。越の潟発着所のすぐ目の前は万葉線新湊港線の越ノ潟駅となっており、ここで鉄道に乗り継げば高岡駅までアクセスできます。
船に乗っていた地元の方々は、皆この電車に乗り込んでいきます。対岸の堀岡は鉄道路線からかなり離れているため、そこに暮らす人にとってはこの船&鉄道が日常の交通手段なのでしょう。
夜にもおすすめ
あいの風プロムナードは21時(11〜4月は20時)までと夜遅くまで開いています。観光地がほとんど閉まる18時以降にも楽しめるので、1日の最期に訪問するのにもぴったり。富山駅から車で30分ほどなので、ちょっとした夜のドライブで訪れるのも良さそうです。
また、新湊大橋と海王丸は日が沈むとライトアップを実施しています。街の明かりも少ない港エリアで優雅に光り輝く様子は幻想的です。
※写真は2014年に訪問した際のものです。
何か凄い見どころがあるというわけではありませんが、爽快な景色と、地元の人の暮らしぶりを見ることができる良いスポットでした。
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