京都駅の南側に立つサイエンスミュージアム。子供向けの科学館といった印象の施設ですが、館内にあるプラネタリウムは大人が楽しめるプログラムも。スタッフさんによる解説のもと、星空の魅力にたっぷりと浸かることができます!
楽しく学べる科学館
1969年にオープンした京都市青少年科学センターは、楽しく科学が学べるサイエンスミュージアム。
人間万華鏡、地震体験マシーン、フーコーの振り子など、館内には体験型コンテンツがたくさん!子どもたちは大はしゃぎです。
館内ではティラノサウルスのお出迎えも。このティラノ、なんと喋ります!!!恐竜が受付してくれる「変なホテル」を思い出しました。
生き物に関する展示も多数
サウロロフスやタルボサウルスなど、多数の骨格標本復元模型が展示されています。こちらはマチカネワニの骨格標本(複製)であり、大阪で見つかったもの。40万年前の日本には、たくさんのワニが暮らしていたのです。
ずらりと並ぶのは、オオセンチコガネ。キラキラと輝くコガネムシであり、赤、青、緑と地域によって少しずつ色味が異なるという不思議な色彩変異を持ちます。
館内には水槽もあります!4基ほどと小規模ではありますが、ミニ水族館のような雰囲気。ヤマメ、アマゴ、ギンブナ、ゲンゴロウブナなどが泳ぐ「鴨川」や、メジナ、アメフラシなどが見られる「海の磯」を再現した水槽が並んでいました。
向かい合うように岩に挟まるキジハタが見どころです。
星空広がるプラネタリウム
この科学館に来た目的はプラネタリウム!2020年10月にリニューアルオープンしました。
上映前は撮影OKとのことだったので、いろいろと撮らせてもらいました。シートは135度くらいリクライニングできるタイプ。ゆったりしすぎて、眠くなりそう・・・!
中央に鎮座するのは、光学式プラネタリウム「オルフェウス」。他にも「ステラドームプロ」と「スカイエクスプローラー」という2つのデジタル式プラネタリウムも備えています。
こちらはプラネタリウムを操作するための装置。通常この装置はお客さんの見えないところにありますが、学習投影で解説者が子どもと一緒に操作できるように置かれているサブコンソールなのです。
実際にプラネタリウムを操作できることがあるなんて、夢のような体験ですね!ちなみにこのサブコンソールの設置は日本初とのことです。
異なる3つのプログラム
プラネタリウムに行く際に事前に確認しておかなくてはいけないのが投影スケジュール!上映時間が決まっているというのはもちろんのこと、内容も子供向け~大人向けと様々なパターンがあります。
京都市青少年科学センターでは、以下の3つのカテゴリーに分かれています。
②楽しいプラネタリウム(投映時間:約40分)
③じっくり満喫プラネタリウム(投映時間:約45分)
①は子供向けでおしゃべりOKというもの。②は小声なら会話可能、③は静かに見る大人向け、といった感じです。
ということで、③じっくり満喫プラネタリウムを狙って訪問。内容は「今夜の星空解説+特集解説(季節替わり)」とのこと。
まずは今夜に見ることができる星の解説からスタート。北極星と北斗七星、木星と火星、冬の大三角、春の星座、しし座、うみへび座など、京都の夜空に広がる天体を教えてくれます。
月によって内容が変わる特集解説、今回は「木星の探究」。メソポタミア文明からはじまり、惑星の不思議な動き、ガリレオの天動説、木星の衛星発見、木星探査機ガリレオ、NASAの木星探査機JUNOとすべてスタッフさんの語りで進んでいきます。
途中に目を閉じる演出、さらに星座の「絵」をすぐに出さずに、何に見えますか?と考える時間をくれるのも楽しいです。45分という長めの時間でしたが、ゆったりと没入して楽しむことができました!
なお、上映されているのはすべてオリジナル番組とのこと!ということは、きっとここでしか見られないものばかりのハズ。これは、わざわざ立ち寄りがいのあるプラネタリウムです。
アクセスと営業情報
京阪電車の「藤森」駅より徒歩5分、近鉄線・地下鉄の「竹田」駅より徒歩15分。
開館時間 | 9:00~17:00 |
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休館日 | 木曜、年末年始 ※春夏冬休み期間は無休 |
料金 | 科学センター入場料:520円 プラネタリウム観覧料:520円 |
公式サイト | https://www.edu.city.kyoto.jp/science/ |
※掲載の情報は2025年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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