あの空也上人像に会えるお寺『六波羅蜜寺』(京都市東山区)

京都府

口から仏さまが飛び出すあの像で知られる「空也上人」によって開かれた寺院。その空也上人像を安置する令和館や、銭洗い弁財天、ちょっと変わったおみくじなど、見どころの多いお寺です!

訪問日:2025/3/29(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

平安から続く古刹

3日間の京都旅行、最初に向かったのは東山区に位置する六波羅蜜寺。創建年は天暦5年(951年)であり、開山は空也上人。太鼓や鉦を鳴らして踊りながら念仏を唱える「踊り念仏」で知られる僧侶です。

当初は西光寺という名でしたが、貞元2年(977年)に比叡山延暦寺の中信によって再興、六波羅蜜寺という名に変わりました。源平の戦いに巻き込まれ本堂を残し焼失するも、源頼朝や足利義詮によって再興。豊臣秀吉も本堂の修繕を行います。

明治の廃仏毀釈以降は荒廃してしまいますが、昭和44年(1969年)に開創1,000年を記念して解体修理が行われます。

気になるのは「六波羅蜜」という名前。何だか凄く特別な響きに感じますが、これは現世において仏様の境涯に至るための6つの修行のことであるそう。よく見ると「密」ではなく「蜜」というのも要注意です。

境内の見どころ

本堂は再建されたもの。といっても貞治2年(1363年)の建築なので、その歴史は非常に深いです。前述の通り昭和に解体修理が行われているので、塗装などはきれいに仕上がっております。

本尊は十一面観音像。空也の作と伝えられており、高さ2.5mの木造であるそう。厨子の扉は閉められており、御開帳は12年に1度きりという秘仏。なのですが、本堂の傍にはレプリカが置かれています。じっくりと、しかも全方向から拝観することができますね!

境内には平清盛公の塚もあります。かつてこのエリアには平家の邸宅群が建ち並んでおり、平家一門の拠点であったそう。隣にあるのは阿古屋(あこや)塚。平景清の恋人と云われる人物であり、歌舞伎の演目にもなっています。

境内には銭洗い弁財天の姿も。札を乾かすためのドライヤーまで設置されているという気遣いにびっくりです。他にも、水を掛けて勝運を祈る水掛け不動尊も隣に並んでいました。

空也上人に会える令和館

2022年に開館した令和館。境内は無料ですが、ここは拝観料600円が必要。さらにスマホの使用は禁止!撮影だけでなく、検索やメモでの使用も禁止となっているのでご注意ください。

平清盛像と伝わる「木造僧形坐像」、柔和な表情の「吉祥天像」、重厚な「薬師如来坐像」、鎌倉時代の仏師である運慶と湛慶の姿が彫られた「運慶像」「湛慶像」も。

なんといっても目玉は「空也上人立像」。運慶の四男・康勝によって鎌倉時代に造られたものであり、鉦を鳴らして念仏を唱えながら悪病退散を祈る姿が再現されています。

口から飛び出すのは6体の阿弥陀仏。この部分は針金でつながっているそうです。針金ってそんなに耐久性あるということに驚きです!

開運推命おみくじ

ここの本堂でいただけるおみくじはちょっとだけ特殊なタイプ。箱の中から1枚選んだり、くじによって出てきた数字から選んだりするタイプではなく、クリアファイルから生年月日と性別で「自分の数字」を見つける開運推命おみくじ

陰陽五行の思想に基づいた「四柱推命」によって、そのときの運ではなく本年の立春から翌年の立春まで、一年の運勢が導き出されます。

私の結果に記されていたのは「愛嬌を忘れずに」!しかも2回も書かれています!

愛嬌ってなんだろう!??

検索してみたところ、「にこやかであること」 とのこと。「 ( ◜◡◝ ) 」こんな顔でいれば良いでしょうかね。

アクリルスタンド買っちゃった ( ◜◡◝ )

アクセスと拝観情報

京阪電車の「清水五条」駅より徒歩7分、阪急電車の「河原町」駅より徒歩15分。

拝観時間 8:30~16:30 ※令和館は9:00~16:15
料金 無料 ※令和館は600円
公式サイト https://rokuhara.or.jp/

※掲載の情報は2025年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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