新羽町の街を見渡す高台にある神社。ここには非常に珍しい大きなネズミの石像があります。2020年は子の年ということで、ねずみにちなんだこちらへお参りしにいきました。
※正式名称は「杉山神社」ですが、同名の神社があるため記事内では「北新羽杉山神社」という表記をとらせていただいております。
2020年はネズミ年
干支にちなんだところに行きたい!年が明けるといつも思います。
上野にある東京国立博物館では、干支にちなんだ作品を集めた企画展「博物館に初詣」を毎年開催しています。「昨年のイノシシ特集が面白かったので、今年も行こう!」そう考えていたのですが、既に期間が終わっていました。
ということで別のネズミスポットを探してみたところ、横浜にある北新羽杉山神社にはネズミの石像があるらしい。これは今年こそ行くべきスポットではないでしょうか!
北新羽杉山神社へのアクセス
まず注意しなくてはいけないのが、杉山神社という名前の神社は2つあります。Google mapで「杉山神社(北新羽)」と書かれている方がネズミの神社です。
最寄り駅は横浜市営地下鉄ブルーラインの新羽駅。そこから徒歩20分ほどの道のりです。畑や住宅街が続く静かな道を進みます。駅前を離れるとコンビニなどのお店は全くなくなるのでご注意ください。
住宅地を抜けて、こちらの階段を登ると神社に到着します。
静謐な神社
静けさに包まれた境内は、高台にあるためかとても空気が澄んでいます。御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)。大国主神(おおくにぬしのかみ)の別名です。
社殿には三本の杉の木が並んだ御神紋が。「重ね三本杉」とも呼ばれる紋章で、奈良県にある大神神社が発祥といわれています。
境内に鎮座するネズミ
境内に入るとすぐに目に入るのは狛犬ならぬ狛ネズミ。(言いやすいのでついつい使ってしまったのですが、「狛ネズミ」って日本語として矛盾してますね)
小槌を手にしたネズミの石像は、想像していたよりもずっと大きい。高さ1mくらいあります。
2体とも同じポーズなので全く同じに見えますが、じっくり見比べてみると、右の方が少し耳が大きく見える。案内によると、本殿に向かって左がメス、右がオスと決まっているそう。男性はオスを、女性はメスのまわりを回って願いを唱えるそう。
後から知ったのですが、このネズミは回すことができるらしい・・・!!!「まわりを回って願いを唱える」と書いてしまったのですが、どうやらネズミを回して願いを唱えるらしいです。この発想は無かったです・・・!
境内で見つけたもの
かわらに刻まれた十二支。大黒天を中心に七福神も描かれています。描かれている動物は、いずれも躍動感たっぷりで迫力があります。
青銅製の立派な大黒天。神道と仏教を融合した神仏習合思想において、大国主神は大黒天の仮の姿とされていました。
大黒天が乗っかる米俵には、白いネズミの姿が!神話において大国主神はネズミに助けられているため、大黒天のそばにはネズミが描かれることが多いそうです。
左から、子大神社、金比羅神社、白山神社と末社も。子大神社というのは初めて見かけましたが、子(ねずみ)と縁があるのでしょうかね。
ネズミではない狛犬もいます。向かって左の口を開けている阿形は子供を、右の口を閉じた吽形は巴印の毬を手にしています。何となく高齢で落ち着いた雰囲気です。
近くにある杉山神社
新羽駅に戻る途中、杉山神社にも立ち寄りました。新羽駅から徒歩5分ほどの住宅街の中にあります。
こちらは日本武尊をまつる新羽総鎮守。さきほどの北新羽杉山神社とは異なり、切妻の屋根に鰹木が並ぶ神明造(しんめいづくり)の社殿。
こちらの狛犬は力強く睨んでいます。若く勢いがありそうな印象です。
境内の片隅では、ヒイラギナンテンが黄色い花を咲かせていました。トゲのある葉っぱや濃紺の実が付くのは知っていたのですが、花を見たのは初めて。こんなに小さくかわいらしい花を付けるのですね。
同じく横浜にある戸部杉山神社にも狛ネズミがいるらしいです。今度行ってみようかな。
このあとは新羽駅に戻ると見せかけて、近くのバス停からバスに乗り新横浜駅へ!新横浜ラーメン博物館へと向かいます。