歴史深い金峰神社の境内を進んで行くと、姿を現すのが奈曽の白滝。岩に包まれた姿が神秘的で、手軽に秘境感を味わうことができるスポットです。ところで、チョウクライロ舞ってご存じでしょうか?
金峰神社が入口
鳥海山(ちょうかいさん)をめぐるドライブウェイ、「鳥海ブルーライン」の秋田県側の入口には、奈曽の白滝という国の名勝に指定された滝があります。
滝を見るには、金峰(きんぽう)神社の境内を通り抜けていくのが一般的。案内板によると、創建は680年頃という、非常に長い歴史を持つ神社です。
境内に建つ宝物殿。宝物殿といっても博物館的な感じではなくお堂であり、無料で自由に見学できます。安置された木彫りの大きな観音像は、慈覚大師・円仁の作と伝わる「木造観音菩薩立像」。
境内を奥へと進んでいくと、木々に包まれた拝殿が姿を現します。役小角(えんのおづの)に勧請されたという「木造蔵王権現立像」を安置しています。
大きく立派な社殿は、細部にまで彫刻が施されています。海老虹梁の上には屋根を支える力士の姿も見つけました。
長い階段を下って川辺へ
奈曽の白滝を見るには、長い階段を降りていきます。帰りのことはあまり考えないようにして進んで行きましょう。
途中、谷間にせり出した展望台があります。ここからも滝の姿を見ることができますが、せっかくなのでもっと近くまで行ってみます。
さくさく下って5分程で岩場に到着。滝のベスポジを狙うならば、この岩を歩く必要があります。動きやすい服装がおすすめです。
水しぶきをあげる白滝
勢いよく流れる白滝。その落差は26メートル、滝幅は11メートル。数字だけ見るとそれほど大きく感じないかもしれませんが、垂直に水が落下する「直瀑」であるため、迫力満点です!
5月の訪問ということもあり、新緑のグリーンと滝の白さのコントラストがあざやか。太陽光も差し込み、水しぶきがキラキラと輝きます。
岩場を進むと、より全貌を見ることができます。岩の上に立って見る感じなので、滑って川に落ちないようにご注意を。
さて、そろそろ戻ります!あまり考えたくない上り階段。少々急なところもありますが、息が上がらないくらいのゆっくりペースで登れば大丈夫です。基本的に木が茂っており、日陰というのもありがたいポイント。
不思議なチョウクライロ舞
境内の案内板を見ていると、目に付いたのは「チョウクライロ舞」というコトバ。漢字表記の多い神社やお寺において、突然現れるカタカナ。非常に気になります。
チョウクライロ舞は、5月の最終土曜日の例祭にて演じられる舞踊。1000年以上前から続く歴史ある舞いです。
その由来となったのが、慈覚大師・円仁。かつて鳥海山に棲んでいた妖怪「手長足長」を円仁が法力で退治。その際に、アララギの大木で「観音像」を作り、陵王と納曽利の「面」を彫り、その面で舞いを奉納するための「土舞台」を築き、八講祭という神恩感謝の祭を開催したそう。
このときにはじまったのがチョウクライロ舞。境内には、舞が演じられる土舞台もあります。
ちなみに、気になる「チョウクライロ」というネーミングですが、「長く久しく生きる容(すがた)」を意味するそう。漢字にするならば「長久生容」でしょうかね?
アクセスと駐車場情報
前述の通り「鳥海ブルーライン」の秋田県側の入口付近にあるので、ドライブついでに立ち寄るのがおすすめ。駐車場は神社・白滝から少し離れた場所にあります。うっかり神社や白滝に直接向かっても駐車する場所が無いのでご注意ください。
※掲載の情報は2024年5月時点のものです。
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