大分県のご当地ラーメン、佐伯ラーメン。その老舗ということで訪問したのが「南國(なんごく)」というお店。昭和の雰囲気漂うまちのラーメン屋さんで食べるそのお味とは・・・?
大分のご当地ラーメン
日本全国にあるご当地ラーメン。九州だけでも博多ラーメン、熊本ラーメン、鹿児島ラーメンなど多数のメニューが存在していますが、大分県にもご当地ラーメンがあるのをご存じでしょうか。
流れ的に「大分ラーメン」といきたいところですが、大分のご当地ラーメンとして知られているのが大分県南部の佐伯(さいき)市の名を冠した「佐伯ラーメン」。
その元祖とも言える「上海」は2004年に閉店してしまいますが、常連客がレシピを引き継ぎ、直系店が2016年に大分県旦野原にオープン。一度閉店するも、現在は大分駅の近くで営業しているようです。
元祖なのに佐伯にはないのでしょうか?調べてみると、「上海ラーメン佐伯店」があるみたい。トキハインダストリー佐伯店という商業施設の1階フードコートに入っていますが、まさかのお昼のみの営業。
ふふふ、大丈夫です。佐伯には他にも佐伯ラーメンのお店がたくさんあります。ということで、泊まったゲストハウスさんかくわさびでヒアリング。おすすめされた「南国」へ行ってみることにしました。
ザ・まちのラーメン屋
「南国」は、繁華街の中にあります。オレンジの軒先テントと、カラフルに仕上げられたガラス戸が独特の存在感。
ここは昭和53年創業という老舗。定番の佐伯ラーメンで、市民にとってはソウルフードであるそう。
座席はカウンターが11席、4名テーブルが2つ、7名テーブルが1つという構成。
流れるテレビ、漫画雑誌、そして立ち込めるとんこつの香り・・・「ザ・まちのラーメン屋」といった雰囲気の店内。無言でカウンターに座り、ささっと食べてさっていく人や、店内で直接待ち合わせてしているような家族など、地元の常連ばかりの光景にほっこりします。気取らない接客スタイルも、なんだか昭和のドラマみたいです。
シンプルなメニュー
メニューはいたってシンプル。「ラーメン」「みそラーメン」「ワンタンメン」「チャーシューメン」「チャンポン」などが揃っています。「ギョーザ」に加えて「焼肉丼」なんてメニューも。ちなみに、「ライス」ではなく「めし」という表記が凄く良いです。
とりあえず初めてなので、一番基本の「ラーメン」にしてみました。550円というお手軽な値段でお財布にも優しいです。
トッピングは、もやし、ねぎ、チャーシュー、ゴマ。お値段を考えると、とっても豪華な仕上がりです。
気になるお味は
スープはさらっとしているけど、かなりしっかり味のとんこつ。
それだけでは足りないのか、訪れる人はみんな「味濃いめ」を注文しているような気がします。
麺は中太ストレート。事前調査によると「ゆる目」ときいていたましたが、しっかりとかみごたえがありました。
チャーシューは噛めば噛むほど味が出ます。卓上調味料の紅しょうがとおろしニンニクを加えての味変も楽しいです。
とりあえず、めっちゃ美味しいです!!!
佐伯ラーメンの特徴
ところで、今更ですが佐伯ラーメンの特徴って何なのでしょうか?
明確な定義があるわけではないようですが、以下が特徴のようです。
・しょうゆ豚骨系の濃厚なスープ
・濃い目の味付け
・中太ストレート麺
・コショウやゴマが効いたパンチのある味
一説によると、佐伯ラーメンは造船業・漁業といった肉体労働者の好みに合わせた濃い目の味付けになっているそう。
ちなみに今回訪問した南國の口コミを見ると、「佐伯らーめんのお店にしてはサッパリ」といった内容が多く寄せられていました。主流となっている佐伯ラーメンはもっと濃い味なのでしょうか?次に佐伯に来たら、もっと食べ比べしてみたいところです。
アクセスと営業情報
営業時間 | 11:30~14:00、17:00~22:00 |
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定休日 | 月曜 |
※掲載の情報は2024年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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