全国屈指の温泉街!別府を見渡す『湯けむり展望台』(別府市)

大分県

今も昔も変わらず、温泉地として全国的に知られる別府。その別府に来たことを一番実感できる場所、それは湯けむり展望台。風景を眺めながら、別府という町についてふれていきます。

訪問日:2024/4/4(木) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

別府を一望できる展望台

別府の中心地から少し離れた高台に設置された湯けむり展望台

ここからは、別府のまちを一望することができます。モクモクと噴き上がる白い湯けむりは、まさに別府といった光景。

コンクリートのモダンなデザインの展望台も。上ると、もう一段高い位置から見渡せます。下に立つ人と風景を同時にフレームインできるので、記念撮影にもおすすめ。

湯けむり舞う風景の国宝

別府の源泉はそのまま利用することができず、「気液分離装置」を利用して水蒸気を取り除く必要があります。その際に水蒸気が空中へ放出されるため、この湯けむりの景観ができあがるそう。

この景色は、2012年には「別府の湯けむり・温泉地景観」として重要文化的景観にも選定されます。

土・日・祝日の19:00~21:00限定で夜間のライトアップも開催。車が無いとアクセスは難しい場所ですが、別府に宿泊された際は、ぜひこの幻想的な光景をご覧ください。

湯のまちの歴史と規模

年間400万人もの人が訪れるという別府温泉。その歴史は古く、8世紀の初めに編纂された「伊予国風土記」にもその名が登場します。伊予の国にて傷ついた少彦名命を癒すため、大国主命が別府の温泉を道後に運び、少彦名命を湯浴みさせたそうです。

鎌倉時代には元寇にて傷ついた武士を癒すために療養所が造られ、西南戦争では負傷者の湯治で注目。戦いの歴史とも密に繋がっています。

明治時代には大規模な温泉掘削を行われ、千葉県から「上総掘り」という井戸掘り掘削技術が伝わります。江戸時代までは31ヶ所でしたが、明治44年に576ヶ所にも拡大。一大温泉地へと発展していきました。

現在の源泉数は驚愕の2,839。別府八湯と呼ばれる8つの温泉郷を中心に、日本を代表する温泉地として知られるほどに成長しました。

■別府八湯とは
別府八湯は、「北浜温泉(別府温泉)」「鉄輪温泉」「明礬温泉」「観海寺温泉」「浜脇温泉」「堀田温泉」「柴石温泉」「亀川温泉」の8つを指します。それぞれ泉質の異なる温泉を持っています。

別府観光の父・油屋熊八

別府の観光について語る際に必ず登場するのが油屋熊八の名前。起業家であり、別府を一大観光地として押し上げた人物です。

若い頃にアメリカに渡った熊八さんは、帰国後別府温泉の魅力を再確認し、亀の井旅館を開業。キリスト教徒でもある彼は、「旅人を懇ろにせよ」(旅人をもてなすことを忘れてはいけない)という言葉のもと、客をもてなす様々なアイディアを考案。

それまで土地利用の妨げでしかなかった「地獄」を観光地として整備し、さらに全国初となる女性バスガイドによるバスツアーも開催。七五調の案内節、当時は斬新であった1日乗り降り自由という料金体系も話題になりました。

他にも温泉マークをシンボルとして利用したり、キャッチコピー「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」を考案、富士山の山頂にそれを刻んだ標柱を設置したり、さらには飛行機から別府温泉のビラを巻いたりと、奇抜なアイディアで別府温泉を日本中が憧れる温泉地へと進化させました。

別府駅の東口には、コミカルなポージングの銅像も設置されています。トレードマークは赤いネクタイとつるつるの頭。その風貌から「ピカピカおじさん」とも呼ばれ、子どもたちに愛されていたそうです。

ちなみに身長は150cmと小柄でしたが、手のひらは大きく21cmもあったそう。お客さんへの手紙には必ず手形を押していたそうです。

今見えている景色も、この熊八さんや、彼と共に活躍した人々のお陰。そう考えると、急に解像度が上がった気がしました。

 

と、なんとなくまとまったところでどうしても気になるのはコチラ。さきほどの油屋熊八像をよく見ると、マントの裾に子供がしがみついています。

頭にはツノのようなものがついているので、もしかして子どもではなく小鬼では・・・?どうやら、地獄めぐりのイメージからきているようです。

アクセスと営業情報

JR別府駅より車で約20分。無料駐車場も8台ほど備えています・なお、駐車場・展望台ともに利用時間が決まっていますのでご注意ください。

利用時間 8:00~21:00
料金 無料
公式サイト https://www.city.beppu.oita.jp/sisetu/sangyou_kankou/yukemuri.html

※掲載の情報は2024年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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